山下拓也

会社員、中間管理職。「現在の肩書がなくなっても稼げる」「自分の値段・仕事・労働時間を自…

山下拓也

会社員、中間管理職。「現在の肩書がなくなっても稼げる」「自分の値段・仕事・労働時間を自分で選べる」ようになるため、研究と実験を続けています。ここでは、自分の思考を棚卸しする作業の習慣化・文章を書くトレーニング・自分で読み返すメモ・将来の素材集 をかねて、書きとめていきます。

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ご案内:個人事業で提供するメニューと、提供できる価値(2024.1版)

明けましておめでとうございます。個人事業(副業)で行うメニュー、提供できる価値について整理しました。 ◆基本コンセプト: ご依頼者の困り事に対して、希少性の高い能力を提供し、問題を解決する。または「次の打ち手」を見出す。 ・壁打ち相手となり、有効な質問を返すことでご依頼者が「次の打ち手」を明確にすることができる。 ・スタッフに対する中間管理職の機能、顧客に対する交渉、クレームへの対応など、種類の異なる複数の能力をワンストップで提供できる。 ◆想定顧客:ベンチャー企業で社

    • Vol.071「物語を面白くするのは「新しい視点の提供」と「何を省略しているか」だ:『葬送のフリーレン』感想」

      すこし前、新社会人以来の友人たちとのミニ同窓会に行き、そこで「葬送のフリーレン がものすごく面白い」と教えてもらいました。 単に「このアニメ推しだ」ということではなく、 ① 自分より若い世代で何が受けているか、自分の時間を割いて視聴して知るようにしてる ② 特に響いた部分をプレゼン資料などに引用することもある。表現しないと伝わらない ③ 今のアニメはとにかくレベルが高い。食わず嫌いはもったいない。 ④ 自分を更新したほうがいい。やらなければ取り残されるだけだ。 という話でした

      • vol.070「誰にでも特技はある:がら空きのポジションを見つける。無ければつくる。『好きで 得意で 求められる』役割」

        引き続き「『立場』として仕事をする。『個人』を切り離す。結果、精神的に健全でいられる」「例えば顧客との厳しい交渉、俗にいうクレーム対応などの場面でも役に立っている」お話をします。 顧客との交渉について、少し詳しく整理した、後編です。 当然ながら職務上の守秘義務があるため、抽象化して、または多少の脚色を加えて書いています。 5.持ち帰らない。「無意味に持ち帰らない」ということも大切なアクションです。 大企業の中間管理職は優秀な人が多い。良い大学を出て良い会社に入り、管理職に

        • vol.069「誰にでも特技はある:大多数の嫌がることを『好きで得意』にして、居場所を確保する話【前編】」

          先日の投稿で、『立場』として仕事をする。『個人』とは切り離す。結果、精神的に健全でいられる、という話をしました。 例えば部下の人たちとの面談で話を最後まで聞く。言いにくいことを言う。着任する遥か昔の話であっても、ひとまず「現在の上司という立場」で傾聴して、否定しない。こういったことが役立っている。 そして、部下や上司との応対=組織内の場面 に限らず、例えば顧客との厳しい交渉、俗にいうクレーム対応などの場面役に立っています、というお話でした。 その顧客との交渉について、少し詳

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        ご案内:個人事業で提供するメニューと、提供できる価値(2024.1版)

        • Vol.071「物語を面白くするのは「新しい視点の提供」と「何を省略しているか」だ:『葬送のフリーレン』感想」

        • vol.070「誰にでも特技はある:がら空きのポジションを見つける。無ければつくる。『好きで 得意で 求められる』役割」

        • vol.069「誰にでも特技はある:大多数の嫌がることを『好きで得意』にして、居場所を確保する話【前編】」

          vol.068「話し方のポイント:一文を短く・最初に予告する・もじもじしない・我慢する」

          前々回の投稿で、「発信すると決めることの価値」という話をしました。木下斉さんのライブアワーに、私から見て若い方が登壇されていた。noteでの発信も定期的で質・量が揃っていて、登壇した際の立ち振る舞い、話し方も非常にレベルが高かった。危機感を覚えた、と言うお話でした 登壇した4名の方に共通していた点でもあるのですが、対談型で登壇(ライブ中継)に呼ばれた時、またセミナーなど質疑タイムで質問する時の話し方について、ポイントをちょっと整理してみます。 1.「短く話すことは正義」。

          vol.068「話し方のポイント:一文を短く・最初に予告する・もじもじしない・我慢する」

          vol.067「誰にでも特技はある:『立場』として仕事をし、『個人』を切り離すことで、精神的に健全でいられる技術。」

          誰にでも特技、取り柄はあるものです。私の場合、「人の話を、反応しながら聴いて、整理する能力」がそれにあたります。 昨日の投稿で、声をかけられて面談をしたら、結果的に6時間半の長丁場になった、という話をしました。 遮らずに聞くこと、遮らずに聞くこと、反応することが大事だ、という内容です。 ◆遮らない。間(ま)を取る。遮らずに聞く、とは、例えばワンセンテンスを途中で遮らずに聞く。一文が終わってもしばらく待つ。段落が途切れるまで聞く。 相談したい時や、感情が高ぶってる時は考えな

          vol.067「誰にでも特技はある:『立場』として仕事をし、『個人』を切り離すことで、精神的に健全でいられる技術。」

          vol.066「誰にでも特技はある:人の話を、反応しながら聴いて、整理する能力。」

          中学生の頃よみふけった『銀河英雄伝説』に、「誰にでも取り柄はあるものだ」というくだりがあります。ヤンが一日に複数の敵艦隊を破って、感嘆した部下がつぶやいたものです。(たしかシェーンコップだったと思う) 私自身に置き換えると、「人の話を、反応しながら聴いて、整理する能力」がそれにあたります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 管理職になってまださほど年月が経ってないころのこと。 チームメンバーに「ちょっと時間いいですか」と呼ばれました。

          vol.066「誰にでも特技はある:人の話を、反応しながら聴いて、整理する能力。」

          vol.065「『発信する』と決めることの価値。『自分の年齢』へのカン違い。」

          木下斉さんのVoicy。昨日はライブアワー、リスナーも登壇しての対談回でした。非常に大きな刺激と、危機感を受け取ったので、忘れないうちにメモ共有します。 ◆自分の見解を言いきるトッププロ、木下斉さん。木下さんを知ったのはちきりんさんのブログから。すぐに買ったのがこちら。 福岡生まれ福岡育ちでもあり、面白すぎて一気読みした一冊です。 <勝手に超要約> 1.福岡市の成長度、住みやすさは国内トップクラス 2.都市のポテンシャルは人口構成に拠るところが大きい 3.人口構成に加え

          vol.065「『発信する』と決めることの価値。『自分の年齢』へのカン違い。」

          vol.064「矛盾する正解のブレンド比率を自分で決める。世代間でバージョンアップしていけると皆ハッピー、という話。」

          配属された新入社員向けに、短時間、話をする機会がありました。 すこしだけ話します。 一言でいうと、「互いに矛盾する"正解"を どう選び 組み合わせるか、ブレンド比率を自分で決めるのが社会人だ」っていうことです。 「諸君に期待すること」とかではなく、自分がずっと後に気づいたことも含めて、おすすめの行動・ふるまい・思考を書き出しています。 素直さ。素直に行動すること。 この会社で何十年働いてる先輩、上司が全員同時に間違ってる可能性は非常に低い。わからないときはとりあえずやって

          vol.064「矛盾する正解のブレンド比率を自分で決める。世代間でバージョンアップしていけると皆ハッピー、という話。」

          vol.063「新社会人の皆さまへ:社会人の先輩からのメモ」

          四月ですね。新社会人生活をスタートした方もいると思います。 振り返ると、ずいぶん後になって気づいたこと、「もっと早く始めればよかった」と後悔したことってあります。それらも含めた『新社会人の皆さまへ、社会人の先輩からのメモ』。毎年この時期に整理している中から昨年版をシェアします。 1.あなたは天才ではないし、はじめからそんなに出来ない。・「小さな仕事」を完結させる。「私、大きな仕事ならできるんです」と言って、実際に出来る人を見たことがない。 ・「生産性」をつねに考える。繰り返

          vol.063「新社会人の皆さまへ:社会人の先輩からのメモ」

          vol.062「価値が高いのは「まだ名前がない仕事」。」

          山口周さんが「定義は変わるもの。変える側になれるか」という話をされていた。 (勝手に要約) ・「美しさ」の規範は変わる。たとえばカメラの登場で正確な写生の価値はなくなる。 ・社会的価値観とともに変わる。またはその逆、社会的価値観をも変える。たとえば男性服を女性に用いる。 ・規範をアップデートする側になれるかどうか。マーケティングや市場調査は問題を解決しない。 記事を読んで考えたこと。「価値」は密度の低いほうへ移動する。偉い人は「なかった仕事」を創り出す。 自身の経験も思い

          vol.062「価値が高いのは「まだ名前がない仕事」。」

          vol.061「好きになる人の共通点:その分野のトッププロでありながら、寛容で、ユーモアもあること。」

          「尊敬できてリピーターになる学びの先生(著者・発信者)の共通点」というものがあります。仲人Tさん(結婚物語。)も該当するお一人です。 Tさんの存在を知ったのは、Amebaブログ。投資家の藤野英人さんがFacebookで紹介されていて一読。文章の面白さに惹き込まれ、さかのぼって読みふけりました。(『親が毒親だと婚活はガチでキツイ』) 「結婚物語。」さんは NHK「100カメ」に登場していたから、ご存知の方もいるかもしれません。※トビラ画像は同社のYoutube公式チャネルから

          vol.061「好きになる人の共通点:その分野のトッププロでありながら、寛容で、ユーモアもあること。」

          vol.060「スターとネクタイ、大統領とえくぼ。基本を押さえること。」

          先日の『情熱大陸』、福岡の生んだスター、博多華丸大吉さん(華大さん)の回でした。 華大さんの漫才ステージの衣装は、基本的にスーツ+ネクタイ。見ると、結び目はきれいなディンプル、胸には白いチーフをTVスクエア。 オーソドックスな装い、また個人好感度がちょっと上がりました。 観終えてから、 「もしも華大さんが、ネクタイの結び方だけで漫才ネタを作ったら」 というお題を思いつきました。 台本を書き出してみます。 「お詳しいであろう貴方に、ちょっと ご相談があるんですが」 「なんで

          vol.060「スターとネクタイ、大統領とえくぼ。基本を押さえること。」

          vol.059「名作は「脇役」と「ルール」でつくられる:天国に飛んでいった鳥」

          鳥山明さんが亡くなったとのこと。68歳、まだお若い。 残念なニュースです。 『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』の、多彩な登場人物と、なんとも格好いい面白いメカ。ユニークな生き物。そして圧倒的な画力と質感。小学校低学年の頃にはじまり、長いあいだ、毎話、興奮しながら読んだものでした。 ◆名作は「脇役」で決まる。「ドラゴンボールの脇役、といえば誰か」という投票があったら、1位はクリリンでしょう。 物語の序盤では兄弟弟子、ライバルとして。後にはともに敵とたたかう仲間として。主人

          vol.059「名作は「脇役」と「ルール」でつくられる:天国に飛んでいった鳥」

          vol.058「伝わらなかったはなし:書家と名君と、オレの房玄齢熱。」

          5年前の今週は、東京国立博物館の特別展『顔真卿 王羲之を超えた名筆』を観ていました。その翌年に新型コロナウィルスが世界に拡散し、さらに翌年には首都圏を離れて転勤。この時点ではもちろん予見してなかった。 ◆なぜ書家≒政治家だったのか顔真卿(がんしんけい)、名前だけは聞いたことがあった。たしか高校の世界史の教科書にも載っていたように思う。 彼にかぎらず、中国の書家や詩人は、しばしば政治家でもあった。展示会タイトル、そして「みどころ」にも名前の出ている王羲之(おうぎし)、褚遂良(

          vol.058「伝わらなかったはなし:書家と名君と、オレの房玄齢熱。」

          vol.057「株主優待券事件。」

          BOOKOFF社の一口株主の配当で、全店舗で使える商品券が届きます。 ある年、そのまま使っても面白くないと、メンバーにプレゼントしてみたことがあります。 ※「山下に改善してほしいこと アンケート」に付き合ってくれたチームでのお話です。 ◆「自由度」と「条件」を設計する大切さ。チームメンバーに何かプレゼントする場合、公平性、または「なぜその人かの理由」が要ります。このときは「若いほうから二人」として、その旨を説明しました。 「株主優待券だから、私も元手はかかってない。だか

          vol.057「株主優待券事件。」