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vol.040「個人で勝負する仕事〜副業準備前編:重要視すべき条件と、仮想クライアントの困りごと上位を考えてみた。」

シミュレーション好きの空想好き。習慣になっている、といっていいくらいです。なかでも、「もしも失業して転職するとなったらどうやって食べるか」は、何十個かある定番テーマの一つでした。

「でした」と過去形で書いたのは、今年、個人事業主として起業の準備をはじめるためです。
しばらく前から整理してきた、「何をするのか」について、書き出してみました。※内容はまだ精度が粗く、定期的に更新する見込みです。

1.目指すゾーン、方向性。

前提として、続けることが可能で、収益があがる必要があります。
イメージとしては、
・好きで得意で、希少性があること、私がやる意味があるもの
・提供することで感謝され、こちらのモチベーションが持続できるもの
・賞味期限が長く、続けることで価値が蓄積されるもの

と考えています。

◆好きで得意で、希少価値があること、私がやる意味があるもの

好きで得意なこと。
尊敬する政近準子さんの学校の授業で、「自分の多面体を掘り下げる」というプログラムがあります。詳しくは触れませんが、「好き(情熱)x得意(才能)x大事(価値観)」がキーワード。非常に納得性のあるもので、これまでに考えてきたことと整合がある。
「好きで得意」は、まちがいなく長続きする要件のひとつです。
※この「ファッションだけでなく価値観、ビジネス切り口でも削り出す」点が政近さんの学校の魅力だ。

希少性があること。
ものの値段は基本的に希少性で決まります。ダイヤモンドや黄金がそうで、生命の維持にはまったく役に立たないのに高価で取引される(鉄や石油との違い)。希少性があれば、価格競争力につながる。個人事業主で価格競争力はものすごく重要になるはずです。

「私」がやる意味があるもの。
言い換えると他者に説明可能なもの、も重要です。ブログやSNSで記事を書いて、自分では有益な情報を発信してるつもりなのに、いいね!の数が少ない。
傾向を分析すると、「読んだ本のレビュー」<「受けたセミナーのレポート」<「実験した、成功と失敗の開示」、つまり、自分が体験した一次情報ほど反応がある
「良書の紹介」は有益ではあっても、素晴らしいのは(価値を作ってるのは)著者であって私ではないから。「その付加価値を乗せたのは誰か」が非常に重要とわかります(前はこれに気づいてなかった)。

◆提供することで感謝され、こちらのモチベーションが持続できるもの

提供すると感謝されること。そのためには、困っている人が現にいること。
これまで、外の世界で出会った人たち、会社の社長や個人事業主の方の話を聞いて、わかってきた困りごと。また会社内なら、働く女性として、育児に関して、部下を持つ管理職として、共通する悩みごと。その中に仕事の種があると考えられる。
その困りごとは、解決することで、社会的に大なり小なり意義があること。善であること。
これらの条件が成立すると、モチベーションが維持できるはずです。

◆賞味期限が長く、続けることで価値が蓄積されるもの

何かを学ぶとき、「賞味期限が長いか」はかなり重視しています。くわえて、年齢の影響を受けにくい、できれば継続(累積)することで価値が増えていくようなものだとベストです。
これに該当する能力を、いちから習得するよりは、今までの経験で積み上げてきたなかから取り出して、組み合わせるのが良い、と考えられます。

2.実現したい環境・条件:

好きで、得意で、続けられそうなテーマ、または能力が見いだせたとして、過度な負荷がかかる、または常に競争にさらされる、となかなかしんどい。できれば回避したい。楽な、とはいわないけど、有利な環境を構築したい。

となると、
・仕事の内容を自分で選べること
・自分の値段を自分で選べること
・参入障壁が高いか、差異化できること

あたりが必須条件だと考ええます。

◆仕事の内容を自分で選べること

お金のために、契約がほしいから/契約を打ち切られたくないから、モチベーションのわかない仕事はやりたくない。精神的なエネルギーを削られないための必須条件だと考えています。
そのためには需要(オファー)があって、こちらが選べる状態になりたい。

◆自分の値段を自分で選べること

自分の値段、平たくいうと時間給を、必要十分なレートで設定したい。これにはある程度の時間がかかるだろう。ビジネス書に登場するようなコンサルタントはいわゆる千三つ(サンプル1,000分の3ぐらいの価値残りバイアス)だ。
値段は、「高く決められる」だけでなく「自由に決められる」こと。たとえば「学生さんだから同じサービスを格安で」としたときに、既存のクライアントから異論が出ないこと。「あいつがやるなら仕方ないね」と理解が得られること。そのためには提供する価値が高いか愛される好かれるかだ。

◆参入障壁が高いか、差異化できること

参入障壁がある程度たかいこと。やっていること一つひとつは人間業だけど、まとめるとなかなか真似できにくいこと。
もしくは、はじめる/名乗ることは誰でもできるけど、アウトプットに差がつきやすい何か、というイメージを持っている。

3.提供する価値と仮想顧客

ここまでのポイントを整理して、仮に、
① 希少性があること。価格は需給できまる。1つ1つは飛び抜けた能力でなくても、掛け算すると希少性は上昇する
② 提供する能力(サービス)は、経験時間が長く、「好きで」「得意なこと」の中から編集して作り出すのが良い

としておく。①②は個人で起業するときの、ある程度共通する要素だと思える。

これを私自身に置き換えると、
これまで培った能力(公私かかわらず)+現在の仕事(企業の中間管理職)で得た経験値を活かして」かつ その中から「希少性の高い価値(競争相手のすくないサービスメニュー)を提供」することで、「よそで頼むよりコイツに任せたほうがいい」を実現し、十分な代価をいただく+しかも感謝される、
といったイメージだ。

これらを踏まえつつ、対象となる顧客、また解決する困りごと候補を、前述の、これまでに出会った人たち・知人・友人からのヒントをもとに、なるべく具体的に書きだしてみる。

◆想定顧客:

・ベンチャー企業で社員を抱える創業者、ベンチャー企業のオーナー社長。本人の能力と意思の強さ/志の高さが突出して、スタッフは普通の人。
・事業をひとりですべて行っている個人事業主。

◆想定する困りごとの例:

・創業者の能力や意欲が高く、メンバーと話が噛み合わない。「何がわからないのか」がわからない。メンバーから見ると言いたいことが言えない 等
・個人で仕事をしているために、「これで合ってるのか」「ほかにやり方があるか「何を学べばいいか」がわからない。
・苦手なことはできれば誰かに任せて得意なこと/優先度の高いことに集中したい。

◆想定するニーズ:

・スタッフと自身のあいだの"通訳"、ときに代理人の機能がほしい
・本業の仕事上の利害関係者ではなく=しがらみなく、口の固い相談相手がほしい
・常時ひとり雇うとコストに見合わないが、時間レンタル的に片腕役・相談相手がほしい
・同じく、ミーティングの際の同行者、同席者がほしい。議事録または記憶思い出し役がほしい
・できれば黒子にとどまらず、条件折衝などの場面での参戦、代理交渉役がほしい
・同じく、会議のファシリテート、ペースチェンジ(考える時間を稼ぐ)役がほしい
・(特に女性の場合)安全で面倒くさくなく、SP役もできて、横柄(威圧的)でない部下の機能がほしい

いまのところ、提供する価値、自身にとって重要視するポイント、想定顧客と困りごとを、こんなふうに考えています。


、、、といった次第で、このたび、所属する会社への副業の届け出を済ませました。

後編ではもう少し具体的に、「どんな能力/価値(サービスメニュー)を提供できそうか」について書き出してみます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。


※画像はスタジオジブリさんからお借りしました。
常識の範囲でご自由にお使いください」(ジブリ公式サイト)


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