出りょく 10

例えば、さかなクンの魚類への愛や好奇心が100だとした場合、それを自分に置き換えて「自分のホントに好きなことってどの程度なんだろう?」と考えると、おそらく50にも満たないんじゃないかと自己嫌悪に陥る。
なので、好きなことや興味があることでさえ突き詰められないような人間が「好きなことを仕事にする」なんてのは、おこがましいの周回遅れだ。

人間に限らず生き物は全て寝ている状態が『通常』で、起きて仕事したり食事したりするのはあくまで寝るために仕方なくしている、みたいなことをどこかで見た。

寝る。眠る。睡眠。快眠。惰眠。熟睡。爆睡。

寝るのは大好きだ。
こんなに気持ちのよいものは無い。
セックス、ドラッグ、酔い、承認欲求が満たされる、アハ体験、持ってた小銭で丁度ピッタリで支払い、フルカウントからの逆転満塁ホームラン、超裂破弾(↓タメ↘→+BD同時押し)をレイジングストーム(↙→↘↓↙←↘+BC同時押し)で迎撃して勝利など、『気持ち良いアベンジャーズ』束になって掛かっても勝てないほど気持ち良いし、心地よい。

だらかいつだって寝たい。
自分のタイミングで寝たい。
好きなだけ寝たい。
仕事中に寝たい。
仕事休んで寝たい。
隙あらば寝たい。
土日祝日寝たい。
平日寝たい。
寝過ごしたい。
昼寝したい。
早寝したい。
タイムリープして寝たい。
ただ寝たい。
寝るために寝たい。

寝るために仕事するし、食事もする。
快眠のためにセックスが必要かな?お安い御用だ。ならするよ。
寝るためなら何だってできる気がする。勇気が出る。
カミュに氷漬けにされた氷河を温める瞬のごとく、僕は寝るのために小宇宙を燃焼させて犠牲になれる。
寝ることについて考え始めると、なぜもこんなにも想いや言葉があふれるのだろう。これが『愛』なのか?無償の愛なのか?
そういう意味で言えば、寝るへの愛は100と言ってもいいかもしれない。
そうだ!
いつかさかなクンとお会いすることがあったときには伝えよう。
「あなたが魚をことを考えているのと同じぐらい、私も寝ることを常に考え、実践しています。寝ることへの愛なら負けません!」
そしたらさかなクンきっと
「ギョギョ!どちら様でギョざいますか?」
とか言って驚くんだろうな。私の寝るへの愛とは関係なく。

いけない。もうこんな時間だ。
さあ寝よう!


その前に少しだけスプラトゥーンをやろう
(なんだこれ。もう寝ろ)

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