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1/26 鏡子の家

三島由紀夫の『鏡子の家』を読み終えた。

独特で面白かったこの書き方、解説によるとイタリアの修道院にある絵のような、漠然とした人間関係の登場人物を全部書いて読者がそれを一望するというサマセット・モームが試した文体らしく、泉鏡花の『由縁の女』もそうらしいから読んでみたくなった。

夏雄のおかげでヒエロニムス・ボスと『快楽の園』にも出会えた。彼の「皿の上にいま落日が澱んでいる」という表現が好きだ。

今のところ三島の長編は『金閣寺』『美しい星』『午後の曳航』『鏡子の家』が特に好みで、今から長編最後の『豊饒の海』を読む。

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