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T-Akagi短編集【短編小説・ショートショート】

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短めで単話の小説集です。 T-Akagiオリジナル短編小説・ショートショート! 気になっているタイトルあったら摘まんで読んでみてね♪
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記事一覧

トンネルの向こう側《ショートショート》

 毎週休みには必ずどこかにお出かけをすると決めている。  家に居ても、時間がもったいない…

T-Akagi
2年前
6

美味しいカフェラテ。伝えたいこの想い。《ショートショート》

 声に出して言いたい。 「このカフェラテが大好きだー!!!」  僕はそれを、目の前にいる…

T-Akagi
2年前
11

レッドカーペットを歩きたい《ショートショート》

 僕の夢はレッドカーペットを歩く事だった。  小さい頃、ファンタジー映画の主演俳優たちが…

T-Akagi
2年前
8

悪夢の牢獄【短編スリラー小説】

※ 注意 ホラー表現、グロテスク表現あり  この物語は、一人の女性が夢を見る所から始まりま…

T-Akagi
2年前
32

狼少女の真実《ショートショート》

「おまえ、嘘しかつかないな。」  もう何年も本当の事なんてしてない。  全部、嘘だ。  …

T-Akagi
2年前
10

NEXT TARGET -百戦錬磨の暗殺者-《短編小説》《SFサスペンス》

 今日の任務はもう既に伝えている。 ー 塔の地下にある部屋にいる者を抹殺せよ ー  実にア…

T-Akagi
2年前
7

なぜ、テロリストになったのか。《短編小説》

 俺はテロリストになってしまった。  テロリストの仲間入りをして一年以上になる。爆破テロをしたり、人質を誘拐したりするあれだ。世界から忌み嫌われ、国連などの組織から常に狙われている。突然の空爆の恐怖に耐えなくてはいけない過酷な組織だ。  名前は、近藤光(こんどう こう)。  そして、今はリン・コウだ。もちろん、偽名。 「もうすぐだからな。」 「コウ、ほんとか。」  今、深夜の捕虜収容所にいる。捕虜を見張る看守の役目を全うしている最中だ。たまにトイレや仮眠をとるため、相方

隣人はなぜ大声で叫んでいるのか《ショートショート》

 映画を観ながら少しのお酒をちびちび飲んで過ごす夜中3時。  外から聴こえて来る音はせい…

T-Akagi
2年前
11

幽霊は友達になってくださいと言った《ショートショート》

「友達になってください」  いきなり告白は気が引けるから、友達からお願いします的なテンシ…

T-Akagi
2年前
37

俺たちのアカデミー賞《短編小説》

『アカデミー監督賞を発表します。』  優秀な通訳が発表を前に興奮を届けている。実際に現地…

T-Akagi
2年前
26

箱の中のディストピア《ショートショート》

 窓から入ってくる光と空気は、ヒトを殺傷するのに十分過ぎるほど鋭く、全身を黒のマントのよ…

T-Akagi
3年前
6

世界一キライなあなたに、未来からの贈り物を《ショートショート》

 確かにそれは、机の上に置いてあった。  いつからあるのだろう。私が帰宅した時にはまだな…

T-Akagi
3年前
4

地獄に突き落とされた男 ~ インフルエンサーの場合 ~《短編小説》

世にも奇妙な物語のようなテイストのお話が好きな方は是非♪ ー・-・-・-・-・- 僕のSN…

T-Akagi
3年前
2

事故物件の女《ショートショート》

 『ここ事故物件なんですよ』と、紹介されて入ったマンションの一室には、見知らぬ女が正座していた。  女はこちらを見ていない。気づいていないんだろうか。  いやいやいや、そうじゃない。  物件の紹介してもらってるのに、そこに人がいるのはおかしい。 「すいませんけど、そこにいる人だれですか?」  さすがにおかしいと思い、たまらず質問した。 『えっ…人…?誰かいます?』 「誰って…目の前に女の人が…。」  確かに目の前には、女の人が正座している。  目線をこちらに向けて