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わたしとひとりごと

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毎日の記録とは少し違う、ただのひとりごと。
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#コラム

変わり者のわたしを肯定するということ

変わり者のわたしを肯定するということ

「いつからか自分を卑下しなくなったよね? どうして?」

目の前のレアチーズケーキをつまみながら、ひなちゃんはわたしに聞いてきた。友達が少ないわたしには珍しく、ひなちゃんは10代のころからの友人。インターネットを介して共通の趣味がきっかけで出会った。わたしのことを何年も見てきている友人は本当に少ないから、こんなふうに経年変化を教えてもらうのはとても貴重で興味深い。

卑下。必要以上に自分を劣ってい

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理由のない雪

理由のない雪

小説や映画などの物語では、理由のないときに雨が降らない。

それに気付いたのは確か中学生のころ。漫画『グッドモーニングコール』の作中で、雨に降られた日に美容師さんにばったり会う、という一コマだった。

物語で雨が降るのは、何かの伏線でしかない。好きな人に傘を貸したり、男女が一夜を共にするきっかけになったり、犯行の証拠が失われたり……何かしら物語のターニングポイントか、ロケなのに雨が止まずどうしよう

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