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「連休はどう過ごすんですか?」と聞かれるのが怖かった

※ちょっと暴力的なnoteになっています。ごめんなさい。


自粛生活が続く中で、よかったことを挙げるとするなら「連休はどう過ごすんですか?」系の質問をされなくて済むことだと思う。

いつからかは思い出せないけれど、わたしは大型連休や長期休暇がどうも苦手で。小学生まではGWにどこか旅行に行くか父方の実家に帰っていたけれど、中学生になってからは毎年毎日部活。高校生になってからはバイト漬け(むしろ稼げてラッキー)、大学生も似たようなものだったので、連休中にどこかに行くことをしてこなかったし、社会人になってからは金銭的余裕もなかったのでわざわざ旅費が高くなる大型連休中にどこかに行こうとも思えなかった。かといって、実家に帰ってもやることがないしわざわざ帰りたい家でもないので毎日ヨガに通ったりして時間を潰していたし、結婚してからも似たような感じで、人混みが苦手で家が大好きなわたしたち夫婦は近所を散歩したり家でごろごろしたりしている。

こうやって思い出していくと、大型連休が苦手になったのは平日出勤の社会人になってからなのかもしれない。その理由は、連休中に特別人に言える「やること」がないから。

なので「連休はどう過ごされるんですか?」とか「実家帰らないんですか?」という質問をされることが苦手で、はっきり言ってしまえば少々苦痛なのだ。

何もしないと答えればしらけた雰囲気になるし、実家に帰らないと言えば「どうしてですか」なんて聞かれるの、もう正直めんどうなのよ。

だからと言って「どう過ごしたってわたしの勝手でしょうよ。 ヨガ行って録り溜めていたHDDの整理をして見れていなかったライブDVD見て夜ふかしします! 実家? 帰りません! 帰ってもたんぼに囲まれた実家でやることないし、運転もできないから自由にどこかに行けるわけでもないし、地雷がどこにあるか未だにわからない親のテリトリーにわざわざ入っていくのももう嫌なので! 親子は仲いいほうが絶対に幸せとか、人の幸せ勝手に決めつけんな!」とか本当のことを言ったら引くんでしょ。 親不孝だと思うんでしょ。

……なあんて書きながらも、頭ではわかってるんだよ。本当はそんな質問に意味なんてなくて社交辞令だから本音とかそういうのは求められていないっていうこと。

でも、そういう質問の中の無意識に潜んでいる正解に答えられない後ろめたさというか罪悪感というかなんというか、ちょっとでも感じ取ってしまうそういうものを積み重ねていたら、ふとしたときに爆発しそうになるんだよね。毎年の連休と盆暮れ正月のことだから慣れろって感じなんだろうけど、もう聞いてくれるなーーー!って叫びたくなるときが、たまにあります。

とはいえ、今年はそれがない。みんなおうちがデフォルトだから。よかった。ほっとするよ。

今年はみんな、家にいようね。



もちろん、家庭環境にいろいろ事情があって、いま家にいることが辛くて連休中にどこにも出かけられないことがしんどい人もいると思います。そんな人がこういう「家にいようね」系の文章を読んだら発狂したくなっちゃうかもしれないですよね。ごめんなさい。

そう感じる人が安心していられる場所があることを、今のわたしは願うしかできません。ウイルスが落ち着いたら、家じゃなくても自分のホームとなる場所で大切な人と会えますように。


読んでもらえてうれしいです!とにかくありがとうと伝えたい!