見出し画像

‟泊まることが旅になる” :Marriott Mena House Cairo (Egypt)

世界有数の人気観光地であるエジプト:カイロ。市内には5ッ星ホテルも沢山あります。ラグジュアリーホテルの中には、カイロの中心部に建つ高層タワーホテルも多く、ぶらり市内へ出歩くには便利な場所に建っているのですが…。

個人的な意見として、たぶん、エジプトで‟ぶらり”街歩きするスタイルの旅の場合、そういうレベルのホテルに泊まらない旅行者の方が多いんじゃないかなぁ、と思っております。ある程度、ホテル内でまったり過ごす時間を作らないと勿体ないというのが、5ッ星ホテルというもの。TravellinGorgeous®チャンネルにご登壇頂いたラグジュアリーホテル関係の皆さんも、同じ様なことをお話されていましたし。せっかくラグジュアリーホテルに泊まるのであれば、そのホテルを隅から隅まで味わい尽くさないと損しちゃうじゃないですか(小市民なもので)。

どの町でもそうでしょうが、ホテルに籠るということならば、アクセスは特に良くなくても問題ない訳で。カイロだって市内中心部ではなく、もっとピラミッドに近いところ(ギザの町)で、ギザの大ピラミッドが部屋から見える所に泊まった方が、余計に得した気がするのは私だけではないと思うのです。

Mena House Cairoは、窓を開けたら大ピラミッドが見えるという、そんな非現実的な光景がお約束されているホテルのひとつ(ピラミッド・ビュー指定の場合)。なんてったって最もピラミッドに近いホテルにつき、滞在中ずっとシュールな気分を味わえる特別な宿。ガーデンビューでも十分素敵ですが、せっかくこのホテルに泊まるのであれば、ぜひピラミッド・ビューをおススメします!

広い庭は、隅々まで歩こうと思ったら1時間では足りません。歴史のある低層建物がまた良いのです。高層タワーにはそれの素晴らしさもありますが、広大な敷地に横へ横へと延びる建物の作りほど、贅沢な空間の使い方ってない気がする。余計に余裕を感じるというか、泊っているだけで優美で優雅な気分になりますよね。

メナハウスはスパも充実していて、スパの入り口直ぐにある大型ジャグジーは、ゲストであれば無料で利用できます。フォトジェニックな屋外プールも十分な広さ(ただし、エジプトでも冬場は水は冷たい)。

ロビーバーには、セピア色したホテルの歴史的写真が飾られていたり、館内のあちこちに素敵な場所があります。そのせいか、とにかく自分のポートレートを撮影したくなるホテルでもあります。モデル気分が上がるというか、カッコ良い写真を撮りたいだけでなく、自分の写真も撮って欲しくなりますよ!アラブの要素が魅力的で、イスラム美術のセンス良いインテリアは、何時間でも館内探索したくなるほど。実際、あっと言う間に1時間という感じ。

朝食ブッフェの品揃えも◎。更年期でゆらぎ真っただ中のおとな女子には嬉しい、新鮮なざくろが丸ごと頂けます!滞在中は、1日1個せっせと食べるべし。

館内のレストランはどこもレベルが高いのですが、ダイナーが意外と凄かった!同行した夫や友人達が軽食にハンバーガーを頼んだところ、全員が絶賛。国内外でこれまで食べたハンバーガーの中で、一番美味しいとのこと。肉好き、バーガー好きを唸らす味が、なんとギザにあるのはあまり知られてないでしょう。

とにかく広い敷地内、歩くのがちょっと大変と言うおとな女子の方は、リクエストすればカートに乗せてもえますから大丈夫。

ちなみに部屋のエアコンはクーラーのみで、冬場に訪れて寒い場合は(エジプトにも冬はあるのです)、リクエストすればデロンギのヒーターを持ってきてくれますよ。

このホテルを十分に満喫するには、2泊では足りません。最低3泊。できれば4泊以上して、館内外、そして敷地内を全て見て回って味わい尽くしたいホテルです。

観光目的でくる旅人が多いカイロ、観るべきところは本当に多いけれど、駆け足旅ではなく、敢えてのバケーション目的でのステイは心の栄養になるはず。おとな女子だからこそ、こういう旅は理想的じゃないでしょうか?

カイロ市内は、細かい砂やほこりが常に中を舞っているので、鼻や喉が弱い人は、街中に1歩出ると結構しんどいのが事実。鼻の粘膜が弱い私は、常にマスクをしていたかったほど(実際、してみたら超楽でした)。移動の車内やホテル内はマスク無しでも一切問題が無かったのですが、街中や人の多い博物館などは、とにかく鼻水が止まらず大変でしたよ。

TravellinGorgeous®がお世話になっているカイロの旅行会社:Skybird Travelのシャラフ英子さんによると、パンデミックの休業期間を利用してリノベーションをしたホテルが多く、特にラグジュアリーホテルではそれを機に、ツインベッドルームを1キングベッドに変更したところが多いため、注意が必要とのこと。日本人旅行者が特にリクエストが多いというツインベッドルーム、どうやら消滅していっている様子。

エジプト全土のラグジュアリーホテルがそういう傾向に流れているそうですが、様々な方面からも同じ様な話を聞いています。カップルなど、1つのベッドで眠ることが苦ではない相手と旅に出る際は、ひとり一部屋がマストになる訳で。友人同士の旅であれば、予算に余裕が無いと、ラグジュアリーホテルに泊まることがちょっと厳しい時代へ突入したということでしょうか。

メナハウスについて、小さいけれど心に残った出来事があります。1日に何度かエキストラの品をリクエストした日があって、毎回同じスタッフの人が持ってきてくれたのですが、2度目以降はチップの受け取りを丁寧に断られたのです。『マダム、先程頂きましたから大丈夫です』と。

そもそも私、旅先にはチップ不要の国を選びがちの身、基本的にホテル滞在中もあまりアレコレお願いすることも無いので、チップは未だに不慣れな者なのです。アメリカとかだと、その都度、毎回チップを払ってた(そしてちゃんと受け取られた)記憶しかなく…。メナハウスの出来事は、私にとっては新鮮だったというか、何だか心に響いた出来事だったのでした。こういうところからも、またここに泊まりたいと思う訳ですよね。お高いですが、泊まる価値は大いにありなホテルなのです。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

おとな女子が本気で楽しめる旅:TravellinGorgeousのため、リサーチ&実体験を元にYouTube連動で活きた情報をお届けしていきます。2022年からはツアー催行します。ご支援頂けましたら嬉しいです。また、取材にご協力頂けるホテル/宿、観光業の皆様、ぜひご連絡ください!