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そこに‟ホテル愛”はあるんか?素人には複雑なホテルビジネス

旅行観光業界に片足ならぬ、右足の親指1本分くらいやっと踏み込めた感のある私。TravellinGorgeous®を立ち上げてから、ミスター・ホージョーが業界コネクションを駆使してくれているお陰で、業界ど真ん中にいらっしゃる方々にお会いする機会を多々頂いています。

パンデミックで旅行観光業全体が滞っていたこの2年間、ホテル業界はLow Keyとは言え動き続けていたこともあり、ホテル関係の方々のインタビューが多くなりました。ピンチはチャンスと、客足が少なくなった事を好機とし、大々的にリフォームやリブランディングを行ったホテルも多くありますね。

多くの場合、営業や広報・マーケティングの責任者の方がコンタクトとなって下さるのですが、同じホテル業界にいる人々なのに、実に異なるアプローチの数々。素人と玄人の堺にいる私は、???を感じることも多くありました。そこでミスター・ホージョーに聞いてみたところ、さすがこの道40年のベテラン、詳しく教えてくれましたよ!

旅行会社がコンタクトを取る場合、ホテルの窓口となる方には様々なタイプがいるとのこと。ざっと例を挙げると・・・

● ホテルの現場を経験し、現職に就かれた方(現場一筋)
● 不動産会社出身、もしくは所属の方
● コンサルティング会社出身、もしくは所属の方
 ・・・などなど

特に、外資系ホテルが日本で営業をする場合は、オーナー、現場運営、ブランド、予約システム、それぞれ別人(会社)というケースが多いとのこと。全て自前で行う所有直営型ホテルというのは、実はとっても少ないんですって!素人には複雑なホテル運営の不思議。宿泊客としてサービスを受ける側の私たちが、知っていて損はない知識だと思います。ぜひTravellinGorgeous®チャンネルでミスター・ホージョーに詳しく教えてもらいましょう!こうご期待!

知識がなくとも、判るケースもありますよ!ホテルのウェブサイトを見ていて、予約をしようとクリックしたら、突然全く違う雰囲気の予約ページへ飛んだこと、ありませんか?ラグジュアリーホテルにはあまり似つかわしくない、例えて言えば、役所のお問合せフォーム的な予約ページ。『予約システム(外部のサイト)へ飛びます』 というメッセージが出る場合もありますね。こういう場合、少なくとも予約システムは別会社が担当しているということだそうです。

また、表面的には日本人/日本企業の経営でも、実質上のオーナーは外国人新富裕層というところが結構あるんですって。1990~2000年代頃は、ヨーロッパの名だたる5ッ星ホテルがアラブ系大富豪に次々と買収された時期もありましたが、最近ホテルを爆買いしているのは、お隣の国や、そのまたお隣の国の方々というお話。なんと、あの‟アマン”のオーナーも、数年前にオリガルヒのひとりに変わっていたと聞いてビックリ!(ニュースを見ていなかった私が知らなかっただけかもしれませんが)。東京:大手町にアマンが出来た時は驚きましたが、リゾートで名を上げたアマンが都市型に戦略を変えたのはそういうことだったのかー、と腑に落ちました。

どの経営形態が良いのか、ということではないんですよね。ホテルビジネスに対する熱意の種類とベクトルの向きが異なるだけで、それぞれメリット&デメリットがあるということ。そもそも、所有直営型ホテルじゃなくても、オーナーと経営が別々でも、経営形態がどうであれ、利用する立場の私たちにとっては、満足いくサービスが受けられれば問題はありませんよね。

ただし、素人(=宿泊客)を甘く見た経営をしている処はいただけませんよね。ホテル運営に携わっている人々、特に現場で働くスタッフに『ホテル愛』を感じられるかどうか、宿泊客は敏感に感じ取ります。なんてったって『Hotel』の語源は、ラテン語の『Hospitale』。ここからHospital、Hotel、などが派生したと言われています。また、『Hospitality』は、巡礼者や参拝者、旅人のための宿泊所を意味するラテン語『Hospes』が語源とも。

中世の昔、旅に出ること=巡礼に出ることだったのです。旅人=巡礼者が道中、空腹や疲れをいやすための場所が宿(Hotel)でもあり看護所(Hospital)でもあった訳ですね。ホテルは、旅人が求める助け、食事や休息を提供する場所。これは今に続いている訳です。このホテルの本質を蔑ろにしているホテルは、次第に淘汰されていくという訳ですね。

TravellinGorgeous®チャンネル、ミスター・ホージョーの本業に差支えが出ない範囲で、ピー音付きなら赤裸々トークが出来るかしら?現役引退後なら大丈夫かな?

おとな女子が本気で楽しめる旅:TravellinGorgeousのため、リサーチ&実体験を元にYouTube連動で活きた情報をお届けしていきます。2022年からはツアー催行します。ご支援頂けましたら嬉しいです。また、取材にご協力頂けるホテル/宿、観光業の皆様、ぜひご連絡ください!