見出し画像

前回お知らせした通り、おとな女子の旅先におススメしたい南イタリア、まずはSalerno:サレルノから始めましょう。この町については、『行きつけの町』シリーズにて既に書いておりますが、13年ぶりに宿泊してみた感想&最新の現地情報を、本日公開のTravellinGorgeous®チャンネルVol.86と併せてどうぞ!

サレルノそして南イタリアに止まらず、イタリア各地の人気観光都市ではコロナ後の旅行人気でオーバーツーリズムが深刻な問題となっています(イタリアのみならず、世界各地で問題視されてますが)。南イタリアNo.1大都市:ナポリは本当に大変なことになっていて、完全にオーバーツーリズム状態。10月中旬の半端な時期にも関らず、各国からの団体ツアーと個人旅行者の両方が入り乱れ、ただでさえ治安が悪くカオスというのにもの凄いことになっていました(ナポリは後日別途記載)。そんなこともあり、ナポリ近郊+アマルフィ海岸への観光拠点として、サレルノが最適なのではないか、と本気で思った今回の滞在。今までも本気で思ってましたが、確信した訳で。

何てったってこの辺り(カンパーニャ州)でナポリに次ぐ大都市なのに、全然混んでいない。観光客は経由地としか見てないのでしょう。肌感としてはナポリの50分の1くらい?その上、物価が安い。品物が観光地価格ではないので、ベネツィア等と比べたら半額くらいじゃないでしょうか?また、鉄道の主要駅なので列車数も多く、Frecciarossa:フレッチャロッサなど高速特急の停車駅でもある。サレルノからナポリはたったの38分。ローマ、ミラノへはもちろん、北部のベネツィアやトリノまでも1本で行けます。

余談ですがこのFrecciarossa、最高時速は360km。2等席でも十分快適ですが、最高位クラスEXECUTIVEは1車両に10席だけで飛行機のFirst Class並み!全席ひとり掛けの革張り(当然リクライニングあり)。おまけに食事やドリンク(アルコール含む)が席に居ながら無料で楽しめるので、長時間の列車旅も優雅に過ごせる強者。これに関しては、鉄道大国スイスに全く引けを取りません!鉄道網など他については、残念ながらスイスに軍配が上がりますが…。

サレルノでは、宿泊施設の数も大幅に増えておりました。その昔、きちんとしたホテル(ホテルと言って私たちが思い浮かべる外観のところ)は、駅前のPLAZAとルンゴマーレ終点にあったJolly Hotelくらいしかありませんでした。それが2007年にオープンしたGrand Hotel Salerno(4ッ星)を筆頭に、小規模なB&Bやホステル、高級アパートメントホテルなどが、駅前から住宅地エリアまで乱立中。ただし、サレルノでも宿代は高騰中です。超バジェットホテルでも結構な室料を出してビックリ。これがナポリなどもっと人気都市だと、更に高騰しているのが現状です。

駅前大通りがサレルノのメインストリートで、このエリアに大型スーパーもあるため、滞在日数や人数によってはアパートタイプを選ぶのも賢い選択かもしれません。

ホテルの数に比例し、レストランも増えています。かつてルンゴマーレ沿いにある店はいわゆる‟観光客用”で、料理は期待できないところもありましたが、SNSの効用というか、今は美味しくなければお客が来ない時代ということで、どこもかしこもレベルが高くなっていて、これは嬉しい誤算でした。パッサパサの硬いパンなど、もう出会えないと思うとちょっと残念な気もします。ある意味、あれも‟イタリア現地の味”であったので。

サレルノ市民が誇る最新スポットとしては、Piazza della Libertà:リベルタ広場!その昔Jolly Hotelという大型ホテルがあったルンゴマーレ北端の、長い間荒廃したままになっていた土地が、お洒落なウォーターフロントとして再開発されました。ビーチ沿いにはお洒落なレストラン&バーが並び、その上(地上階)にはシンボルとして三日月形の複合施設:Crescent(商業施設+120戸の高級アパートメント)が建ち、地下には広大な駐車場(600 台以上のスペース)、一番奥には、大型クルーズ船も停泊可能という大型埠頭&ターミナルもあります(サレルノからカプリ島への直行船はココから乗船)。

姉Rosaがどうしても見せたいと、ルンゴマーレを1.4km歩いて連れていかれました(笑)

イタリアっぽさにどっぷり浸れるのが旧市街。メルカンティ通りは、車1台ギリギリ通れるほどの細い路地。道の両脇に昔ながらの建物がギッシリ並んでいます。お店は新旧入り乱れていますが、お店の中を覗きながらのそぞろ歩きが一番楽しい。サレルノが海運大国としてブイブイ言わせていたのは1500年ほど前の話なのですが、その頃の栄華の名残りをこの旧市街の街並みに見てとれるはず。このエリアも、おとな女子がスマホやカメラ片手に普通に歩けるほど治安が良いのです。人とすれ違っても、スリかと疑う必要がないので精神的にも疲れない(笑)。もしかすると、この点が一番おとな女子の旅人におススメしたい要因かも?イタリア初心者、イタリアへの個人旅行が初めての方、そして南イタリアは初と言う方には、安心してブラリを楽しんで頂ける場所だと思います。

もうひとつ、サッカー好きの方にも穴場な町。イタリア国内で一番人気のスポーツがサッカーで、そのプロリーグ:セリエAと言えば欧州5大リーグのひとつ、日本でも人気のチームが多々ありますね。サレルノをホームタウンとするサレルニターナはその昔、万年セリエB(またはC)の超弱小チームでしたが、2021年からセリエAをキープしています!毎年ギリギリだけど。スタジアムも新しくなっているし、セリエAの試合を観戦するにも穴場ではないかと。

今期は始まったばかりなのに監督解任劇があり、なんと新監督にフィリッポ・インサーギが就任!愛称:ピッポは現役時代、ユヴェントスやACミランと言ったビッグクラブのFWそしてイタリア代表メンバーとしても活躍したので、サッカーに詳しくなくても名前は聞いたことがあるかも?(弟もサッカー選手→監督なのでメディアへの苗字登場率は高い)。ちょうどTravellinGorgeous®世代!現役の時もモデル顔負けのスタイルで人気でしたが、今でもイケオジぶりが話題になっているほど。これはサレルノ観光の新たな目玉になるのでは~?

なぜかサレルノでは、地元のクラブを応援する人が少ないので(私の知る範囲では皆、インテルとかミランのサポーター)、セリエAの試合としてはチケットが取りやすい方なんじゃないでしょうか?今後、ピッポのイケオジ効果で日本からの観戦ファンは増えるんじゃないかと。私も生ピッポ、観たいです♡

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

おとな女子が本気で楽しめる旅:TravellinGorgeousのため、リサーチ&実体験を元にYouTube連動で活きた情報をお届けしていきます。2022年からはツアー催行します。ご支援頂けましたら嬉しいです。また、取材にご協力頂けるホテル/宿、観光業の皆様、ぜひご連絡ください!