魅惑のめちゃうま「平打ち麺」亀製麺

ラーメン店で、美味しいラーメンを食べるとなると、いくら払いますか?

私の感覚だと、できれば800円以内で食べたい…が、都内のおいしいラーメン店だと、シンプルな基本メニューで980円前後、味玉やトッピング追加、1ランク上のメニューになると1150円から1250円くらいのレンジが妥当かな…という感じ。

冷静になってみると高いですよね。1000円前後となると、フレンチやイタリアンの店でけっこういいランチが食べられるわけだ。南無…

高い、という思いはありつつ、寸胴鍋で鶏ガラやとんこつをぐらぐら煮だしたり、普通のスーパーマーケットでは見かけない立派なイリコや削りたてのかつおぶしでスープをつくるのだから、そのぐらいの値段を取らないとやっていけないだろうな、とも思う。

思っていた。

しかし、昨日東京は国立市にある亀製麺さんの生袋麺を購入し、家でラーメンを自作したところ目の覚める旨さだった。暁天同地。なぜなら…

袋麺はセールで、たしか65円くらい。別売りのラーメンスープのもとが60円くらい。これに家にあった卵と長ネギを加えて…何だかんだ、光熱費を入れたところで200円未満、まさにお値段以上ニ〇リ状態。

なんでこんなにおいしいのか?コンビニで売っているインスタントのカップ麺、あれはあれで美味いが、どう考えてもコスパが悪すぎである。亀製麺の袋麺の表書きには「北海道産小麦きたほのか100%」と記載されている。もしかしたら、ラーメンの味、スープがそこそこのお味ならば「麺」如何でいくらでも旨くなるのではないだろうか?

今までラーメン類の「個別売り」にチャレンジしたことがない方(わたしもそうだった)は、この機会にぜひお近くのスーパーでトライしてみてはどうだろうか。

材料等  「平打ち麺」亀製麺(一袋)、ラーメンスープのもと(液体で個別に袋入りになっているもの 一袋)、長ネギ(適量)、たまご(1個)

① 分量外の湯を沸かす。電気ケトルなどでスープ用の湯も沸かしておくと便利か。

② 長ネギを適量斜め削ぎ切りもしくは小口に薄切りにしておく。二種類に切っておいても良い。

③ 湯が沸いたら火を弱めて常温に置いておいた卵をそっと投入し、ポーチドエッグを作って別皿に取っておく。もちろん、余裕のある時にはゆで卵にしてOK。長ネギの斜め削ぎ切りもさっとゆでて皿に取っておく。

④ 卵などを取り出した湯の中に麺をほぐしながら投入。三分少しでゆであがる。

⑤ どんぶりにスープのもとを入れて、別に沸かした湯を適量注ぐ。ゆでた麺を投入し、軽くスープの中でほぐして、折りたたむようにする。長ネギ(斜め切りでゆでたもの)、ポーチドエッグ、長ネギの小口切りを体よく盛り付ける。

好みで胡椒をかけていただく。

なんの変哲もないラーメンだが、(繰り返しになるが)、うまい、とにかくうまい。麵がしこしこ、硬すぎず、柔らかすぎず、絶妙の加減で、不思議と結構長い時間、どんぶりをつつきながら楽しめる。

なんだこれ。こんなの食べていると外食のラーメンがばかばかしくなってしまう。

個別売りの麺類、前々から味付け卵やメンマ、チャーシューなどもラインナップされていることは気になっていた。でも、せっかく家で作るのだから、卵はポーチドエッグで十分だし、チャーシューは残り物の豚肉の炒め物などでも十分代用できそうだ。

休みの日の手作りランチの定番、お家パスタと比べてみる…パスタソースなどの材料費だけでも半値以下だし、パスタのゆで時間や湯量を考えると光熱費など3分の1以下になるのではないか。

まだあまり認知されていない、おうちラーメン。きっとこの素晴らしさに気づく人が多くなれば一大ブームになりそうな予感がする。

ちなみにスープはどこのメーカーのものでもいいと思うが、一番安いシンプルな醤油ラーメンのものがおいしかった。YouTubeで自作のラーメンを一から作る若者がいるが、良質の醤油、酒、みりんやキビ糖などを一度沸かして保存するらしいので、一般のご家庭では(保存、という意味で)ハードルが高そうだ。

…亀製麺きたほのかシリーズ(勝手に命名)、ちょっとはまるかも

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