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テロ対策とテロ〝後〟対策

海外でテロがあるたびに、日本でもテロがあるだろうかと質問される。そしてテロ対策に関しても聞かれる。

忘れてはならないのは、日本という国では1995年にサリンが地下鉄でまかれるという事件が起きているということである。こんな国は、世界に日本以外にはない。さかのぼると1974年には三菱重工本社が爆破され、多数の死傷者がでている。現実は、日本人の自己認識とは異なる。必ずしも日本が安全な国とは言い切れない。

すでに日本でもテロが起こったという現実を踏まえると、テロを未然に防ぐ対策も重要だが、テロが起こった際に、その被害を最小限に抑える準備も必要ではないだろうか。たとえば13年にアメリカのマサチューセッツ州で行われたボストンマラソンの際に起きたテロでは、兄弟のテロリストが2回の爆破事件で260人以上を負傷者させた。だが、死者は3人にとどまった。病院に搬送された負傷者で、その後に死亡した者はいなかった。つまり、テロは起こったのだが、被害は最小限に抑えられた。

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