黒田貴晴@居場所作りの人

心理カウンセラー、キャリア系マーケター/コミュニケーションマインド代表/某カルト宗教二…

黒田貴晴@居場所作りの人

心理カウンセラー、キャリア系マーケター/コミュニケーションマインド代表/某カルト宗教二世(いずれ脱会予定)/いわゆる二世問題のほか、発達障害や貧困といった生きづらさの問題、身近な詐欺や搾取、洗脳について取り上げ、誰もが安心して生きていける社会づくりに向けた活動をしています。

マガジン

  • 発達障害サバイバルガイド

    当事者の立場から書いた、「発達障害の人は、どうやって生きていけばいいのか?」についての体験まとめ記事

  • 生きづらさを乗り越えるための「進化心理学」

    人類は昔に比べどんどん豊かになっていっているはずなのに、どうして生きづらさが増えていくのか?その答えを、最新の心理学である進化心理学をもとに解説していき、特に発達障害といった生きづらさを抱える人に、現代社会で生きていくためのヒントを提供しています。

  • 信者ビジネス

    カルト宗教や一部の歪んだスピリチュアル、詐欺インフルエンサーは、どんな手を使って「信者」を洗脳しているのか?カルト宗教二世であり活動家でもあった筆者が、その驚くべき手口を公開。最先端の脳科学や心理学をもとに、騙される人はなぜ騙されてしまうのかを解明し、人生の難易度を下げる方法を紹介していく。

最近の記事

「宇宙生活」という名の自助会と出会って

一年ほど前に、京都府立大学の横道先生が主催する自助会で、 「宇宙生活」というのがあることを知った。 この「宇宙生活」という名の自助会は、 貧困やアダルトチルドレン、難病といった 生きづらさを持った人向けのものだ。 あれから一年経った今では、 他の自助会にも顔を出すようになった。 一歩を踏み出してから今に至るまでの経緯を 簡単に振り返ってみた。 ドキドキの初参加の思い出私はこの自助会に参加するまで横道先生とは面識が無く、 宗教二世の当事者としてX(旧Twitter)でつ

    • 格差社会の中で「自助会」が持つ可能性

      先日、久しぶりに自助会に参加した。 一年前に私が初めて自助会に参加した時には、 参加者は私を入れても、せいぜい5,6人程度。 それが今では、毎回20人くらい集まるようになっている。 「ずいぶんと世間にも知られるようになったんだなぁ」 毎回のように参加している人もいれば、 初めて参加しましたという人もいる。 同じような苦しみを抱えた者同士で、 問題を深掘りしていき解決策を探っていく。 たったこれだけのことなのに、 癒されて心が軽くなるんだから、本当に不思議だ。 そんな

      • 「バタフライ効果」って、知ってますか?

        バタフライ効果とは、ほんの小さな出来事が、 後に予測もできなかったような大きな出来事を引き起こすことで、 もともとは物理学のカオス理論の言葉だそうだ。 「ブラジルで蝶が羽ばたけば、テキサスで竜巻が起こる」 と言う言葉もあるように、最初の小さな変化が、 後になるにつれてとんでもなく大きな結果につながっていく。 人生においても、ちょっとした「出会い」が、 後の人生を大きく左右することもよくある。 「あの時、あの人と出会えていたから」、あるいは 「あの時に、あいつと出会ってさ

        • 私がやってみたいと思っている自助会

          生きづらさを抱えた「当事者」と呼ばれる人たちが集まり、 自分たちの生きづらさと向き合いながら問題を掘り下げていく「自助会」。 「解決策を示してくれる専門家がいない状態で、本当に大丈夫なのか?」 そう思いながら、実際に発達障害の自助会に参加してみて、 私自身の生きづらさというのは、だいぶ軽くなった。 自助会には、発達障害以外にも、 貧困や難病、アダルトチルドレンといった 様々なテーマで運用されているものがある。 「自分も何かやってみたい!」 そう思って、今はまだ企画の段

        「宇宙生活」という名の自助会と出会って

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        • 発達障害サバイバルガイド
          13本
        • 生きづらさを乗り越えるための「進化心理学」
          12本
        • 信者ビジネス
          9本

        記事

          ピアリーダーになると決めた

          「ピアリーダー」と言う言葉、聞き慣れない人も多いだろう。 私がピアリーダーについて知ったのは、 発達障害の自助会がきっかけだった。 その自助会の中心になっていたのが、 京都府立大学の横道先生で、 発達障害以外にも、多くの自助会を主催されているようだった。 しかも、横道先生自身は文学者で、 公認心理士などではない。 初めて自助会に参加した時には、 「心理の専門家がいない状態で大丈夫なのか?」 と疑問に感じていた。 だが実際に、当事者同士が集まって 自分たちの生きづらさ

          ピアリーダーになると決めた

          声のコンプレックスを無くすために声優さんからボイスレッスンを受けてみた

          たまたま知り合った声優さんから、 ボイストレーニングのレッスンを受けるようになってから、 もうすぐ二年になる。 こちらの要望を聞いてもらえるようにと、 マンツーマンの個別レッスン。 「さすがに個別だと、それなりの値段はするよなぁ」 正直、どうしようか迷ったものの、 これからのことも考えると、 どうしても声の印象をよくしておきたかった。 レッスン三年目に突入するのを前に、 レッスン前はどんな状態だったのかや、 実際にレッスンを受けてどう変わったのかをまとめてみた。 レ

          声のコンプレックスを無くすために声優さんからボイスレッスンを受けてみた

          のめり込みやすい性格と計画性

          やるべきことをそっちのけにして、 自分がやりたいことにのめり込んでいく。 そして気がつけば、「しまった!」と後悔してしまう・・・。 発達障害の人には、よくあることなのではないだろうか。 「過集中」と呼ばれる、発達障害の人によくある異常な集中状態は、 人並み外れた能力を発揮できるようになる。 その反面、うまく使いこなせないと痛い目に遭ってしまう。 「このスキル、うまく使いこなせたら、だいぶ生きやすくなるのでは?」 そういうわけで今回は、 この過集中をいかにうまく使いこな

          のめり込みやすい性格と計画性

          飽きっぽい私がnoteを一年間続けるためにした工夫と得られた変化

          2023年も、あと一週間で終わりを迎える。 そんな今年も終わりに近づき、一年を振り返る中で、 「よくここまで続いたなぁ」 と思ったことがあった。 それが、noteでの記事作成だった。 もともと私は、飽きっぽい性格なうえに、 同時並行でいくつもタスクをこなすのが苦手なタイプ。 そんな自分がここまで続けられてこれた理由について、 誰かの参考になればと思ってまとめてみた。 やる前に決めていたことnoteを本格的にやろうと考えたのが、 2023年の1月になってからだった。

          飽きっぽい私がnoteを一年間続けるためにした工夫と得られた変化

          心理テストよりも「本当の自分」について教えてくれたもの

          性格診断テストや相性診断テスト、 そういうものががあると、 思わずやってみたくなるという人も多いのではないだろうか。 自分の診断結果について、 SNSに投稿する人だって多い。 例えば、X(旧Twitter)をやっていると、 たまに変なワードのトレンドが上がってくる。 「一体、何があったの?」 「何か炎上でもしてるのか?」 そう思ってチェックしに見に行ったら、 「○○診断メーカー」という性格テスト関連のものだったりする。 「あなたを○○に例えるなら」 こんな感じで、

          心理テストよりも「本当の自分」について教えてくれたもの

          「働く環境を選ぶ」という決断をした私の体験

          独立してからというもの、 気がつけばもう四年が過ぎた。 「独立なんて絶対無理だろうと思ってたけど、なんとかなったな」 社会に出てから最初に就職したところはブラックなところだったが、 給料は良かった。 そこで正社員として働いていた時に比べれば、 収入は大きく落ち込んだ。 だがその代わり、 幸福度は高まった気がしている。 「結局これが、自分に一番合った働き方なんだろうな」 なんとなくそう感じて、今では毎日を過ごしている。 発達障害の人にとっては、 働く環境というのが、実

          「働く環境を選ぶ」という決断をした私の体験

          EQ検査を受けてみて分かった意外なこと

          「なにせ自分はASDの当事者だから、 EQ検査なんて受けたらボロボロな結果になるだろうなぁ」 そう思って、EQからはずっと目を背けてきた。 心の知能指数とも言われる「EQ」について、 耳にしたことがある人も多いのではないだろうか。 知能指数のIQは昔からよく知られているが、 EQが注目されるようになってきたのは、最近のことだ。 AIがビジネスの世界にも広がってきている一方で、 人間はコミュニケーション力を求められるようになってきている。 そうした中で、重要視されているの

          EQ検査を受けてみて分かった意外なこと

          「自分の名刺に電話番号を載せない」という選択肢

          今となっては普通に仕事をしているが、 独立開業していざ「名刺を作ろう!」となった時に、 ちょっと困ったことがあった。 「電話番号、どうしよう・・・」 なにぶん人見知りなところがあるので、 いきなり知らない電話番号からかかってこられると身構えてしまう。 今の若い人はLINEばかり使っていることもあってか、 電話対応が苦手という人も多い。 そうでなくても、発達障害の人の中には、 「どうしても電話はちょっと・・・」 という人も意外といる。 どうしても電話対応したくないんです

          「自分の名刺に電話番号を載せない」という選択肢

          マルチポテンシャライトとUSP

          はじめて「マルチポテンシャライト」という言葉を目にしたのは、 noteの中だった。 マルチポテンシャライト関連の記事がお勧めに出てきた時には、 「何かの鉱物なん?」 という印象だった。 私がパッと思い浮かぶものと言えば、フローライト(蛍石)あたりだ。 化学好きということもあって宝石や鉱物には興味があった。 だがググってみると、残念ながら鉱物というわけではないらしい。 「マルチポテンシャライト」って何?「まさか、マルチビジネス関連の言葉じゃないだろうな」 ググる時に、一瞬

          マルチポテンシャライトとUSP

          今の時代の「働きたくない!」が異次元だった

          SNSで発達障害の人のアカウントをフォローしていると、 「働きたくない!」という投稿をよく見かける。 そういった直接的な言葉が使われてなくても、 コンサータ、ストラテラ、合理的配慮といった言葉の数々が たびたびトレンドに上がってくる。 「がんばって何とかしようと、みんな必死なんだな・・・」 自分もかつてコンサータを飲んでいた時があったから、 なんとなくイメージできた。 どうにか食らいついていこうと努力する人の姿が 目に浮かんでくるようだった。 一見すると「働きたくない

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          コミュ障の壁を超えるきっかけをくれた一言

          コミュニケーション能力というと、 就活では企業が就活生に求めるスキルで いつも一番目に上がってくる。 それくらいコミュニケーション能力がないと、 まともに仕事はできない。 勉強は個人戦だが、仕事はチームプレーだ。 多くの人とやり取りしながら仕事を進めないといけないから、 コミュニケーションはかなり重要になってくる。 そうは言っても、 空気を読む文化のある日本では、 コミュニケーションのやり方なんて、まともに教えてくれない。 発達障害で困っている人は、 どうやってコミ

          コミュ障の壁を超えるきっかけをくれた一言

          発達障害の人にとって大事な障害年金の話

          発達障害の人ともなると、 不適合を起こして仕事がまともにできない人も多い。 そうなってくると、ぜんぜん稼げずに生活にも困るようになってくる。 遅刻やミスが多い、臨機応変な対応が苦手、 そして、周囲とのコミュニケーションがうまくいかない・・・。 かくいう私も、ミスが多かったり、仕事のペースが遅かったりで、 不適合を起こしていた過去がある。 独立開業してからは、 発達障害の症状で悩まされることは無くなったが、 生活に必要なだけの収入をどうやって確保するのかで問題を抱えていた

          発達障害の人にとって大事な障害年金の話