引っ越したそこから見える景色は当時あこがれたそこだった

福岡の田舎育ちだったぼくが
東京という都会にあこがれて

東京に行けば何かが変わると思い思い切って上京してきたのが
約13年前。

ひたすらに
がむしゃらに
目の前にあることに必死だった。

自分自身の何かを変えたくて。

そんな生活をしながら数年がたち
あるときご縁から
とある企業の社長さんのご自宅にお邪魔させていただく機会を得た。

そこは俗に言う「タワマン」

マンションの下に到着して見上げその高さに圧巻。

エントランスに入って天井の高さと広さと高級感に圧巻。

エレベーターに乗った際のボタンの数の多さに圧巻。

エレベーターを降りてまるでホテルかのような廊下に圧巻。

ドキドキしながら部屋にお邪魔させていただき
リビングに入ったとき
その部屋の奥に見える東京を一望する夜景に圧巻。

そこにはぼくが昔描いていた東京の成功者の生活すべてが詰まっていた。

大都会の街を歩き
高い建物に囲まれている街並みに東京を感じていたものの
求めていたものとのズレというか
何か物足りなさを感じていたあの頃

これが東京だと感じたのを今でも覚えている。

そしていつか自分もこんなところに住んでみたいと思ったことを。

ただ、その当時は
浮かれている自分を見せるのもカッコ悪いなと思い
言葉を選びながらかなり控えめに感想を語っていたことも
併せて覚えている。

そのころから
自分のリアルを変えるために
またひたすらに
がむしゃらに
目の前のことに必死になる生活が始まった。

違うことはひとつ。

カラーで描ける目標ができたこと。

ただ
そんな必死な生活を送っている間に
中間目標が多くできたり
住む場所を変えたその先にも目標ができたり
目まぐるしく過ぎる日々の中で
当時見たマンションのことをすっかり忘れてしまっていた。

ちょっとずつ結果になってきた昨年

ぼくは引っ越した。

憧れを実現するとか
待ち望んでいたとか
そんなものではなく

目的は自分に拍車をかけるため。

そのマンションのベランダから東京を眺め
こっからさらに気合い入れて成果を作ろうと
ふつふつとしていた時

目に入ってきたのがなんと
東京に来て初めて訪れたタワーマンションだった。

ちょっと見えるという加減のものではなく
ほんとに目の前に。

その瞬間当時覚えた憧れや
そのときの感情を
鮮明に思い出した。

本当に自分も
あの時住みたいと思ったような場所に住めたんだと
小さくこぶしを握り締めた。

目標が目標ではなくなっていたのも嘘ではなく
そこにめちゃくちゃ達成感があるかというとそういうわけではない。

感じていることは

「思えば叶う」

ということ。

そして大事なことは
思うだけでなく
そこに向けて行動を思いっきり変えること。

今はまた今の
思い描く目標がある。

とにかく自分を変化させ行動し続けよう。

もしかしたらこれもまた目標じゃなくなる時が来るかもしれないが
そのときには実現し
新しい目標に向かって動き出す自分と出会えるかもしれない。

また未来の自分が楽しみになった。

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