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La moglie coreana (4)

La moglie coreana / Min Jin Lee (traduzione di Federica Merani, Piemme, 2018, 593ページ)、今日は277ページまでで、日本が終戦を迎えたところ。年代で言うと、1939年から1945年あたりを読みました。

SunjaとIsakに次男が誕生してすぐ、Isakは国家に対する尊敬を欠いたとして警察に連行されてしまいます。働き手を一人失い、こどもも生まれたばかり。生活の少しでも足しにしようと、KyungeeとSunjaは自宅でキムチを作り、それを鶴橋の駅前で売り始めました。二人のキムチは評判を呼び、近くの韓国人が経営している焼肉店が独占して買い取りたい、午前中焼肉店が開く前に、二人に店の厨房でキムチの仕込みをして欲しいと申し出ます。自宅では大した量のキムチは作れないし、家はキムチの匂いが充満してるし、二人にとってこの申し出は「渡りに船」だけど、Kyungheeの旦那さんのYosebが外で働くことを許してくれるか???

1942年、勾留がとけたIsakは猪飼野の自宅に戻ってきますが、体は弱まり、数日後には亡くなってしまいます。1944年。日本の敗戦の色が濃くなる中、Yosebは長崎の工場長としての仕事を得て一人旅立ち、残ったSunjaらの家族は疎開のため田舎の農家に身を寄せます。そして、Sunjaの母親も韓国からやってきました。この時代にSunjaの身に起きたこと(Isakが警察に捕まったのはKo Hansuの差金ではないと思うけど)は、全てKo Hansuが筋書きを書いていました。

Sunjaの長男Noaは小学校に通っています。学校では「ぼくのぶお」という名前を使っているけれど、みんなは彼が朝鮮人だと知っています。学校で朝鮮の話題が出るとNoaは不安でたまらなくなり、父親が教会の宣教師で警察に捕まっているということももちろん秘密です。それ以外にも彼は親にも内緒の秘密がいくつかあって、そのうちの一つは日本人になりたいと思っていることでした。

Ma di tutti i segreti che Noa custodiva, il più grosso era che voleva essere giapponese: il suo sogno era lasciare Ikaino e non farvi mai più ritorno.

Min Jin Lee, La moglie coreana (trad. di Federica Merani, Piemme, 2018), 221

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