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とあるゲームを攻略できない子どもに遭遇した話

久々にこーぞーです。

ちょっと前の話なんですが、ゲームを攻略できない子どもに遭遇した話をします。
遭遇したと言っても、ネット上での話なんですけどね。


こーぞーは昨年からゲーミングPCを使っています。以前のPCが壊れて、買い替える時に、いろいろとやってみたいこともあったのでゲーミングPCを購入しました。
それで、PCでゲームやるようになったんですけど、ほかの人のプレイイングを見てみたくなるんですね。

「FF10詰んだから教えて」とは?

ということで、ある日ニコニコ生放送を覗いてました。
同じゲームやってる人いないかなーって。

すると、その時私がやっていたゲームではないんですが、
「FF10詰んだから教えて」
みたいなタイトルでやってる人を見つけました。

FF10とは、ファイナルファンタジーシリーズの10作目です。
https://www.jp.square-enix.com/ffx_x-2HD/

さて、こーぞーはFF10をプレイ済みです。そして思いました。
(FF10って、詰むようなゲームじゃないだろ?どういうことよ?)

そんなに難しいゲームではなかった記憶ですが…覗いてみようと思い、その放送をクリックしました。

放送主は、声が若い男の子であると思われました。小学校高学年くらいと勝手に予想。

ゲームの進捗状況としては、序盤は抜けて中盤に差し掛かってるくらいってとこでしょうか。やったことある人向けに言うとマカラーニャの森ってところです。
ちなみに、このnoteでFF10のネタバレはないので安心してお読みください。)

FF10のゲームシステムはやや珍しいが…

詰んだというのはどういうことかというと、キャラがあまりに育っていませんでした。ストーリーの進行度に全く追い付いていません。
敵に遭遇するとなかなか倒せず、回復アイテムもほぼない。セーブポイントを離れて先に進もうとすると、敵に遭遇して、攻撃でキャラがすぐ倒れてしまう。

ここまでバトルは逃げたり、回復アイテムでやり過ごしたりしてここまで進んできたんでしょう。しかし、育ってないキャラにその辺の敵の攻撃は痛すぎる状態でした。

しかも、彼はキャラの成長システムをよく理解していないようでした。

ちょっと説明すると、FF10のキャラの成長システムは特殊?で、敵を倒しているだけだとキャラは成長しません。スフィア盤というものでキャラを成長させます。

https://www.jp.square-enix.com/ffx_x-2HD/#system_ffx-sphere

以下のような感じです。

・敵を倒して、キャラのS.Lv(スフィアレベル)を上げる。
・メニュー画面からスフィア盤を選ぶ。
S.Lvを消費してスフィア盤を進めて、「攻撃力+2」とかのマス目(能力値スフィア)を、アイテムを消費して発動して、能力値を上げる。

というものです。レベルを消費する、というのは珍しいシステムかもしれませんね。自分で操作をしないとキャラの能力値は上がりません。スフィア盤を進めるのは地道な作業みたいなとこがあります。

このシステムはFF10独自のシステムですから、序盤で結構丁寧にチュートリアルがあるわけです。あれを見ればわかる。彼はそこを…見ているはずなんですが。

さて、彼はそのスフィア盤が進んでいませんでした。と言うか、進めることはできるんだけど、能力値スフィアを発動するためのアイテムがほぼなかったので、スフィア盤を進めてもしょうがないような状態でした。

視聴者のきつめなコメント

そして、敵にやられて全滅すると、彼は「詰んでる」と言って、ニューゲームを選択して最初からやろうとするんです。ほかにも視聴者がいて、ああしろこうしろとか言われますけど、結構きつい状態からのスタートなので、うまくいかないことの方が多いです。
彼は結構諦めるのが早い感じがありました。視聴者のコメントで「諦めんなよ」とかはいい方で、まあほかにも、わりとひどい言われようでした。確かに、教えを乞うておきながら諦めちゃいますからね…ひどいコメントを投げつける気持ちもわからんでもない。

私はFF10っていいゲームだと思ってて、楽しいし感動できたし、何周かしました。それを楽しめないのはもったいない
よし、彼になんとかアドバイスしよう、と思ったのでした。

で、この状況で、俺もどうアドバイスしようかなって悩んだんですけど、とりあえずセーブポイントに張り付いて、なんとかその辺の敵を倒して、スフィア盤の成長スフィアを発動させるためのアイテムをちょっとずつ手に入れるしかない、と思いました。

コメントで
「その辺の敵を倒そう」
「そいつは〇〇で攻撃して」
「一旦戻ってセーブしよう」
とか、結構地道にやってもらいました。先に進まず、マカラーニャの森の入り口のマップをしばらくうろうろしてました。

文字を読むことは苦手な様子

コメントを通して彼とやり取りをしていると、彼の学校での様子がなんとなく想像できました。

キャラの台詞を読み上げる時もありますが、多分文字を読むことは苦手です。学校で国語の説明文の単元なんかは結構しんどいと思います。
ゲームでも画面でいろいろ説明されても難しいかもしれません。そういえば、スフィア盤のチュートリアルは文字のみで、音声はありません。FF10のキャラには声優が声を当てていますが、そうでないところもあります。

FF10は、ドラクエ1の「ラスボスは竜王で、そいつを倒す」みたいな単純明快なシナリオではありません。主人公が気付いたら異世界に飛んでてわけがわからない!みたいな感じで物語が進んでいきます。シナリオが進むにつれて、ちょっとずつ色んなことが明らかになっていくんですが、彼はどれくらいわかっているのか…

彼のその生放送で、ボスは1体倒しました。コメントで指示出してたら思いの外大変でした…その後は、私の方が先に寝てしまったんですけど。

もうちょい勉強できればFF10を楽しめそう

多分、彼は学校の勉強がうまく行ってないと思うんです。諦める様子もあるので、自己肯定感とか効力感もないでしょう。無力感に近いものもあるかもしれません。彼の感じからして、多分学校でも上記の生放送の視聴者コメントみたいな、トゲのある言葉を投げかけられているような気がします…

私が彼にZoomとかで家庭教師やりたいですね(笑)勝手に学生だと仮定して書いているんですけど(笑)
彼がもうちょい勉強できれば…文字を難なく読めるくらいになれば、もうちょっとゲームを楽しめると思うんですけど。

「勉強できないとゲームも楽しめないぞ」って言われたら、学習意欲の低い小中学生ももうちょっと勉強するでしょうか…
勉強というのは、進路の選択肢を増やすだけじゃなく、遊びの選択肢も増やせるかもしれない。
FF10内の言葉を借りるなら、無限の可能性が広がってるんだって話です(わかる人にしかわからない)。

まとめとどうでもいい話

・FF10を難しいと思ったことはありませんが、思い返してみると、ちょっと変わったゲームシステム、何も知らない主人公視点のストーリーというのは、多少識字能力や理解能力がないと難しいかもしれないと思いました。私がプレイしたのは中2だか中3です。
と思ったら、原作のPS2版はCERO B(12歳以上対象)、上記のURLのリマスター版はCERO C(15歳以上対象)となっていました。

・FF10はシナリオで感動できたので、未プレイの方はやりましょう。勝手に宣伝。

・冒頭の、PCでゲームをやるようになったというゲームは、聖剣伝説3 TRIALS of MANAというゲームです。

昔のゲームのリメイクです。FF10よりは気軽に?遊べると思います。最近はレトロゲームのリメイクやリマスターが多くて、またやりたくなりますね。

終わり。

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