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ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.01)

なぜこんなことになったのだろうか、ぽくぽくぽく。 2005年4月28日 PM4:00、おれっちはベトナムはホーチミンの町中を彷徨っていた。ホテルの予約はしていなかったため、とりあえず片っ端から安ホテルを見つけては、唯一覚えてきた英語である「Do you have a room?」をランボー3のランボーのごとく筋肉パンパンで節操もなく撃ち続けていた。 当時でもネットなどで事前に予約はできただろうが、何となく予定に縛られる旅になるのも嫌で、それに直接ホテルに出向いて交渉した方が

    • ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.14)

      困ってしまった、調べておいたホテルが満室。 まじかー、と困り顔をしていたらフロントのおっさんが、エアコンなしだったら15ドルであるぞ、との提案をしてきた。ん?部屋あるのか? なんだこれは、足元を見られている、どう考えてもこのホテルでエアコンなしで15ドルはぼったくりだ。8ドルはどうだ?と交渉してみるが、No、とのこと。うーむ、ここでぼったくり案を飲むのは癪だ。それだったらいいです、とホテルを後にする。値下げ案を再提案されることも期待したが、それもなくトボトボとホテルを出る。

      • ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.13)

        ニャチャン。なんとも良い響きな町の名前だ、ニャチャン。 ニャチャンがどんな町か嘘を交えながら説明したいと思う。 場所としてはホーチミンから北東に約450kmのリゾート地、ほんと町中からビーチまで歩いて数分と非常に素晴らしい立地。 今はどうか分からないけど、2005年当時、時期もあったかもしれないけど、観光客もほとんどいなくて、小さな観光地って感じだった。町は歩いて容易に回れるし、ビーチは近いし、それなりにレストランなどもあった。 朝方にビーチに行くと地元の人が行水感覚で海

        • ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.12)

          オワッつって、起きる。 ああ、気を張っていたら寝てしまった、何時だ、PM2:00だ。 まだ到着まで6時間以上あるではないか、つらい、辛い、ツライ、辛みの極みだ。 PM5:00、もう限界だ、あー、肩、腰、尻が凄く痛い、死ぬかも。 そんなことを思っていたら電車が止まる。ん??、どこかの駅に着いたのかな、なんて思っていたらなんと、駅員的な人が弁当と水を配り始めた。 おお、そうなのか、ベトナムの列車旅は飯付きなのか、あはは、いいね。 弁当が配り終わると電車が動き始める。電車が動い

        • 固定された記事

        ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.01)

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        • ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅)
          14本

        記事

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.11)

          サイゴン駅に入る。 電車の発車時刻はPM12:30、今はAM11:30なのでまだ発車まで1時間ある。 駅構内、つまりチケットカウンターや待合椅子などがあるところは結構人はいるが、駅構内からホームへ出るとあまり人がいない、まだ発車時刻まで時間があるからだろうか。 ホームと言ってもなんというか地べたって感じ、ホーム部分が高台になっていないのだ。電車を見上げる形になる、これは人間は電車よりも劣っているということを知らしめる良い演出だと思う。人間よ、地べたを這え、と言わんばかりだ

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.11)

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.10)

          2005年4月30日、ベトナムではVictory day、つまりベトナム戦争の勝利記念日だ、そうかあの戦争でアメリカは負けたのか。 AM6:30 起床、今日も元気に勃起している、昨日オナニーに失敗したせいだ。ボーさんが迎えに来るのはAM11:00、本当に来るかは怪しいが、まあ来なかったらバイクタクシーを捕まえればいい。テレビをつけてボケーっとして、シャワーを浴びてまたボケーっとする。 AM8:00、何もしないのはもったいない、少しホーチミンの町中を歩こうと自らを奮い立たせて

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.10)

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.09)

          それにしてもあのプリントアウトされた紙のC-1414はなんだったのだろうか、良くわからん客は後回しにする作戦だったのだろうか。いずれにしても挫けないダイヤモンドな心でチャレンジしたこと、自力で考えて解決したことでこのチケットを掴み取ったのだ、この行動はおれっちに取って非常に大きな経験値を与えてくれ、チャラチャラチャッチャッチャーンの音が幾度となく世界中に鳴り響いたもんだ。おれっちの行動範囲というかサバイバル能力的なものが成長した、ちょっとだけチンコが延びた。気がした。 その

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.09)

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.08)

          さて、どうやってチケットを購入しようか。 もちろんベトナム語が話せないおれっちが緑な窓口に行っても、いついつの何時のホーチミン-ニャチャン行きのチケット、券種はこれね、なんて言えない、伝えれない。 チケットが買えず困り果てているおれっちを見てボーさんはズイズイと人込みを掻き分けて駅員っぽい人に話をしてきてくれた。少し話したのちに戻って来たボーさんは、なんかチケットはないみたいよ、と言ってきた。うーん、本当だろうか、どうにも信じられない、ここはきちんと自分で確認しよう、今日は絶

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.08)

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.07)

          とりあえず交渉は終わった、おれっちとボーさんの関係も終わった、ヂ・エンド。 PM1:00 それじゃ戻りますかって、また青いボートに乗って来た道、道と言うかメコン川の支流を通って戻る。その途中で確か川の真ん中に大島(小島だよ!)があって、さらにそこにチョコンと小屋があって、そこに上陸、入室してみるとそこには二人のおっさんが二人チチクリあっていた。お前も参加するか?と聞かれたが、いやまだいい、と言うと、それじゃ俺たちの演奏を聞いてくれと、上半身から服を着始めた。 服を着終わると

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.07)

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.06)

          AM11:00 メコン川の桟橋というのだろうか、そこにはたくさんボートというか船が付けられている。その中の青いボートにボーさんが乗り込む、それに続くおれっち、船頭は一人だったと思う、他に客はいない、咳をしても3人だ、貸し切りだ。 メコン川がどんな川か知らない、どこの国を通っていて、どのくらい長いのか、知らない、どんな魚がいるのか、どんな仏様の涙から作られたのか。ボートに乗り込むとエンジンがドッドッドッドッドーって発進し始める、最初は川幅が広いところを進んでいくが、10-20

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.06)

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.05)

          2005年4月29日 AM6:30起床。昨日オナニーをしていないこともありしっかり勃起した状態で起床。ベトナムでもやっぱり朝風呂、といってもシャワーしかないので、シャワーのみを浴びて目を覚まさせる(ここでようやく勃起がおさまる)、シャワーの根元からお湯が漏れていて水圧が弱いがまあ気にしない。 AM7:30 ホテルフロントの椅子で寛ぎながらボーさんを待っていると、シュタタタターって感じで昨日と何も変化のないボーさんがバイクで登場。今日は遠出するからなのか、おれっちのためのヘルメ

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.05)

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.04)

          フォー・ボーを食べ終わった後、ボーさんがNew townに連れて行ってくれるという。今となってはそれがどこだったのか分からないが、5年前は水田だらけだったが今は日本、アメリカ、韓国人など外国人が住んでいる高級住宅街らしく、確かに大きな住宅がたくさんあるエリアで、ボーさんはいつかこんな家に住んでみたいんだ、みたいなことを遠い目(ビー玉のような目だった)をしながら呟いていた、その言霊は夜の町に霧散していった。 その後、またゴチャゴチャした町中に戻って、その道端にある喫茶店でコー

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.04)

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.03)

          さて、とりあえず宿は確保した。初めての一人旅にして直接ホテルで交渉して宿を決める、できるじゃないか、ちょっとだけ自身が付いた、成長した気がした、縮み切っていたチンコが少し元に戻った。ふー、今日一日は生き延びることができそうだ。 時差は二時間のため時差ボケはないが流石にAM4:00起床で慣れないことの連続で疲れに疲れた。リュックを野茂直伝のトルネード投法で床に放り投げつけ、靴を脱いでベッドにダイブ。薄暗い部屋でしばらく放心する、また少しチンコが元に戻る。ホテルってなんでこんな

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.03)

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.02)

          現地時間 PM2:30にベトナムはホーチミンのタンソンニャット国際空港に無事にパーチャック(時速は119km、意外と遅くね?、でも手をつなげば倍速、ジョンレノンの歌詞に出てきそうだ) ベトナムは日本に似た形をしていて、ホーチミンはかなり南の大都市だ。ここをスタート地点にして日本の桜前線のごとく北上して首都であるハノイからスタコラサッサと帰国する。 ホーチミンでの安宿がある場所はあらかじめ調べていて、レンタイン通り、レロイ通り、ドンコイ通り、ハムギー通りがある地域、この辺りに

          ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.02)