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メンバーへの賞与支払いから考える働くことの価値

KICONIA WORKSという組織では様々な会議がありますが(できる限り会議は少なくしたい派)、年間通じて一番好きな会議が賞与を決定する会議です。
それが本日3/14に行われました。

KICONIAの賞与確定会議

KICONIA WORKSは4月決算なのですが、2〜3月のこの時期に年度の売上や費用がほぼほぼ確定し、利益がどれくらい出るかが判明します。

年度ごとに、その利益をどう使うかは異なりますが、今期でいうと、しっかり黒字かつ持続的な経営ができるように内部留保を確保しつつ、残りは全て1年間頑張ってくれたメンバーに賞与という形で払う方針になっていました。

各メンバーが多々あるプロジェクトにそれぞれどれくらい貢献したかを全メンバーで相談しながら数値化していきます。
そして、賞与の元となる原資をその数値(貢献後)で計算して各メンバーに配布する形になります。

この数値を決める時に、「これはAさんのおかげだから、私は数値いらないです」とか「同じ時間働いたかもだけど、俺はそんな価値出せてないからBの方が数値高くなるべき!」っていう発言がずっと出ています。
自分が自分がというより、周りの協力があったから成功した、だからその関わった人に少しでも賞与が払われるべきだという議論が多いのです。

こういうところにKICONIA WORKSらしさがあるなあと、6年目ですが毎回思います。

時間ではなく価値で評価

前述したように、創出した・貢献した価値で評価される、そんな組織がKICONIA WORKSです。
それをみんなが分かっているから議論がスムーズで、建設的な議論ができるのです。

ただそれだけではなくて、価値は出なかったけどそのチャレンジは良かったとか、尽力したのに結果が出ず仕方ない部分もあったとか、そういうハートフルな定性評価も加わるところもいいなあと思っています。

日本の企業の多くでは、沢山働いたから評価される、もしくはお金が支払われる風潮がまだあるなと思うんですが、KICONIA WORKSでは長時間働いても評価はされず、結果で評価されます。むしろ短い時間で価値を創出する人が好まれるし、それが良いと強く思っています。

年俸制(固定給)と時給制

KICONIA WORKSの給与体系は年俸制のような感じになっています。働いた時間では評価したくないからです。
3時間働いて10万円生み出す人と、8時間働いて10万円生み出す人がいたら、間違いなく前者が評価されます。その上で、前者の人はもっとやりたければさらに3時間働いて20万円生み出しても良いし、さらに働くことはせずにプライベートや学びの時間に使うのも基本は個人の自由です。

一方で学生インターンのバイトだと、最初からそういう価値に応じた報酬にしてしまうと、評価されないので、給与は限りなくゼロになってしまいます。それではモチベーション下がってしまうし、そもそも法律的にもダメでしょう。
なので、そういうメンバーに関しては、時給制にしていて、働いた時間に応じて給与を支払っています。

時給制や残業代の支給というのは、仕事が出来ない人への救済処置のように思えてしまっていて、これによって効率化などを考える思考が日本から消えているのではないかとも思ってしまいます。

与えられた権利を履き違える人

時給制だと、正直何もしてなくてもお金はもらえます。簡単な作業のアルバイトであれば、おおよそXXの作業を終えるのに⚪︎分かかるとかわかるし、個人差があまりないので、問題ないのかもしれませんが、KICONIA WORKSの仕事は複雑なものや難しいものも多く、慣れて早い人はどんどん出来ますが、不器用な人、やる気のない人だと非常に時間がかかってしまうこともあります。

時間に対して対価を払う。
この与えられた権利に対して、どう思うか、どう行動するかはその人次第です。ここに対して自分は下記のような持論を持っています。

成長する人・デキる人財になる人

時給制とはいえ、早く丁寧に仕事をすることを常に考え効率的に作業を行うにはどうすれば良いかを考えながら行動します。

自分で考えて分からなければ、考え続けていても時間の浪費になってしまうので、聞いたら恥ずかしいなどのプライドなどはなく、人にアドバイスを求めることができます。

早く終わっちゃったら仕事無くなってお金もらえなくなっちゃうじゃん、ではなく結果短い時間で仕事が終わるので、余った時間で違う仕事をして、どんどん経験を積み、成長し価値を創出できるようになっていきます。
また、ここまでくると、むしろ時給制は得をしないことが分かってきます。デキる人は時間で評価ではなく、自分が創出した価値で評価されたいと思うはずです。

成長しない人・デキる人財になれない人

一方で、時給制だとボーッとしていてもお金はもらえます。
なので、ダラダラ仕事をしてお金を稼ぐこともできるわけです。

時間に対しての対価がもらえるという権利を履き違えてしまう人は、あえてダラダラ仕事をする、考えずにただただ作業をしてしまいます。
こういう人は絶対成長しません!これは言い切れます。

おそらくできる仕事の幅も広がらないし、周りからの信頼も得られないし、経験も少ないので、学びも少なくなってしまいます。
あと意外にこういう人って、周囲にわからないこと聞いたりすることができない、もしくはしない変にプライドの高いもいたりします。
こんな人が有望なデキる人財になれるはずがありません。

実は自分も20代は一時期そんな人間でした。ダラダラ働いてお金もらったり、残業して残業代もらったり。。。
それでも腐らず変われたのは、負けず嫌いの性格があったからと周囲の人たちに恵まれたからだと思います。

時間は有限

こんな感じで時間で価値を測ることが大嫌いな私ですが、やはり時間をすごく気にしています。
どんなに足掻いても1日は24時間しかないからです。

この限られた24時間をどうしたら最も自分にとって価値のあるものになるか、周囲の人の価値になるかを考えるようになりました。

そもそも健康な身体でなければ、何もできないので睡眠と運動を欠かさず、残りの時間を仕事とプライベート、どういうバランスでどのように対応していったら最も価値が出るかを考えています。そうすると自ずと電車移動中に経営戦略考えたり、ランニング中にお客様への提案考えたり、思考しながら行動することが増えるわけです。

こういう時間の考え方をする人がチームには多いかなと思う反面、やはりそういう大事な時間を奪う人もいます。。。逆に思考停止してるからこそ奪えない人もいます。どちらも勘弁です。

最後に、ここに書いたデキる人とデキない人、ダラダラ仕事する人、効率よく仕事を進める人、それぞれ見分けるのは結構簡単だし実は常にメンバーを見ています。その中で自分としても気づきがあったり、個人の趣向が分かったり、ある意味切り捨てるような残酷なこともしなければと日々考えているのです。

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