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乳児血管腫入院記録

乳児血管腫をご存知だろうか。いわゆるいちご状血管腫といういちごっぽい色合いのアレ。痣の一種というか、良性の腫瘍というか、なんでか顔やら体の血管が異常増殖したアイツ。

生後数週間から出現し、生後1年くらいまでに増殖して5〜7歳くらいから退縮していくという。完全に消えることもあれば大きさや盛り上がり具合によっては瘢痕や脂肪腫として残る。基本的には無害。場所によっては有害。見た目的にはよろしくない。

かくいう息子も生後1週から出現し、そこから生後3ヶ月くらいまでにかけてじわじわ盛り上がった。

3ヶ月検診で治療を薦められ、予防接種ついでにかかりつけ医に紹介状を書いてもらい、近所の三次救急病院に受診した。

乳児血管腫の治療は最近ヘマンジオルシロップ(プロプラノロール)の内服が第一選択、そしてレーザー治療である。
この薬、元々降圧薬らしいが、心疾患の小児の治療中に乳児血管腫も改善したことで乳児血管腫の治療に使われることになったという花粉症の薬からできた睡眠導入剤みたいなヤツである。

この薬、副作用が低血糖と徐脈、低血圧のため、内服治療時には1週間ほど入院し血糖測定、心電図でのモニター管理をしながら徐々に増量していく必要がある。

そんな事情から自分の職場(総合病院)で治療できねーかなーと思っていたのだが、悲しきかな地方都市、近所の三次救急病院と大学病院の2施設のみでしかやっていなかった。
後日職場の友人(看護師)に聞いたところ、「プロプラノロール?多分それウチ採用してないなぁ」ということだった。ガッデム。

そんなわけで5泊6日の入院となった。

この治療に関しては小児科と形成外科が共同で診療を行うらしく、退院後もこの2つの診療科がフォローをする。

さて、そんな入院生活ではあるが、正直、

まさか薬拒否るとか思わんかった。

美味しくはないらしい。匂いはバニラストロベリー。
ミルクで生きてる人間にはなかなか刺激的なのかもしれぬ。

副作用云々よりも「どうやって薬を飲ませるか」が重要課題になるとは。


続く

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