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なぜ私は認知症についての投稿を続けているのか?

はじめに

はじめまして、てつです。認知症の人、高齢者を専門に診察する医師です。

毎日投稿も、25日を迎えて、ちょっと一息のところです。
私が、このnoteを書きはじめたのは、なんとなく書きたい衝動があったからです。
10月に本を出版して、もうこんな大変な作業はしばらくお休み!
って思っていたのですが。
不思議なものですね。
図解でわかる認知症の知識と制度・サービス

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締め切りに追われていないのに、色々書きたいことが浮かび上がってきます。


思いがけず、フォロワーの方もついてくださって、毎日のように「スキ」をつけてくださる方もおられ、ありがたい限りです。
「スキ」をつけてもらえることは、モチベーションになっています。
これを読んでくださっている皆さん、ありがとうございます。よろしかったら「スキ」とフォローをお願いします。

Noteを始めたきっかけ

今、私が一番気にかけているのは、認知症の人と認知症にかかわる周りの人です。
とくに私の周りにいる認知症の人に関わっている人は、本当に一生懸命な人が多いです。でも、疲弊している人も多くいます。

以前は、認知症の人と旅行に行ったり、一緒に講演したりしていました。認知症の人の視点をとにかく一生懸命見ていました。そして自分や周りが変わらなければいけないと頑張っていました。これはこれで今も大切だと思っています。しかし周囲の人がいなければ、生活障害のある認知症の人は生きていけないのも事実です。

クリニックのトイレ掃除をした時、トイレ掃除ってこんなに大変なんだ!と思いました。こういう大変なことを毎日してくれる人がいるからこそ、みんなが生活できている。
介護職の皆さんやご家族がしているこのような毎日のケアを少しでも楽にできたらという思いで書いています。

誰に対する薬物治療をするのか?

私は医師ですので、認知症のある人の精神科治療、内科治療も行います。ケアも大切ですが、薬物治療もうまくいくと認知症の人や家族が豊かな生活を送る手助けになります。

この時、誰に対する治療を行うのか?

ここを間違えるとうまくいきません。

あくまで治療は、本人の気分を改善させたり、本人が生活しやすくなることを前提に行なっています。

家族や介護職の負担軽減を直接的な効果とすると、本人の精神面や体力面の衰えがひどくなってしまう投薬につながります。

だからこそ、本人の話をよく聞き、本人の生活面の情報収集をします。情報が得られなかったり、ご家族の精神面がすでに破綻しはじめている場合は、本人、家族それぞれの味方となってくれる人を増やします。

これから書きたいこと

今後も認知症の人や家族が生活しやすくなるような情報、介護職の人たちが認知症の人とよりよく関われるようになるような情報を発信していきたいと思います。多少プライベートなことも書くかもしれません、

それでは今後ともよろしくお願いいたします。



最近出版した認知症に関する本です。認知症に1人で向き合わない!を合言葉に、こんな症状が出たら、誰に相談するか、どんなサービスや制度を使うかに焦点を当てました。よろしかったらお手に取っていただければと思います。Kindle版もでました。iPADなどのタブレットをお持ちの方には結構お勧めです。


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