メンヘラは常に下を向いていないといけないのか

出社出来ない私に向かって母が言った言葉

「今はそうやって布団に包まって泣いてるけど、どうせしばらくしたら普通の人みたいにご飯食べるんでしょ?」

待ってくれ。
働かざる者食うべからず、そんな厳しい意味だっけ。生命を維持するのに必要な行為、ご飯食べたり寝たりしたらダメなんですか?人としての3大欲求すら満たしたらダメなんですか?働けない、働かないことの代償大きすぎないか?もう死ぬしか無いなこりゃ!と思って死に方検索したけど、首吊り1択だった!紐探さなきゃ〜

と、思ったところでこれを書いている。ちなみに会社に行けない理由はよく分からない。ただ、夜は「明日は絶対会社に行くぞ!」と意気込んでも、朝になると途端にやる気がなくなり、体は重くなり、頭痛がしたり腹痛がしたり、時には吐いたりする。
休みの連絡を入れると途端にそれらの症状は治まる。そして夜になると活動的になるし、ご飯も食べられる。

うつの典型的な症状として、無気力があるけれど、個人差がまぁまぁあるんじゃないかと思う。
学生時代、拒食症になって全くご飯が食べれなかった時、恐らく鬱も併発していたけど、私は極度の夜型体質なので、太陽が沈むと割と活動ができたタイプだ。メンヘラなのか重度の怠け者なのか悩ましい。

メンタルヘルス的なことにほぼ理解がない母。
なぜなら、母のメンタルはバリ強だから。我慢が出来ない人間の気持ちが理解できないんだと思う。"自分は"ちょっと嫌なことがあっても我慢出来るから。
そんな母には、私はさぞ怠け者に映っていると思う。だから、冒頭のセリフが出たんだと思う。
まぁ、私も2年以上続いた職場がないので、言いたくなる気持ちもわかる。正直すまん。大体、当然無気力になって心身症状が出て出勤できなくなって辞めるパターン。
私だって、普通に毎日嫌々ながらも出社して、適当に仕事をこなして定時で帰って、キラキラOLやりたいよ。でも出来ないんだなぁ。
母がキレてるところはシンプルで、金を稼げと言うのが第一らしい。まあそうだよな。稼げてはないけど、掛けてた生命保険を切り崩しながら月々の支払いとか賄ってるけど、それじゃダメなんだね。

話が脱線したけれど、メンタルやってしまった人間は、完治するまで24時間365日下を向いて鬱々とし、3大欲求を満たすことに申し訳無さを感じないといけないのだろうか。

普通の人からすると、メンヘラが楽しそうにしているのは気に食わないのか?
私は違うけれど、例えば休職中や失業補償で手当をもらっている場合。自分たちは働いているのに、なんで働かずにお金もらってるの?と責罰感情が出てくるんじゃなかろうか。
自分は出来る、他の人も大体できる、でもあいつは出来ない、だからダメ。出来ないんだから、責められて当然。そんな感情を多くの人が持っているんじゃなかろうか。
でもさ、それって他人を責める大義名分になっちゃうんだね。言われた方は反論できないよねー。
俗物っぽく言うと「他者の違いを受け入れよう」みたいな社会が掲げるスローガンのようなものに反しているわけで。
結局、自分のレベルに他人が追いつけていないと円滑に回らない人間関係で溢れているんだと再確認してしまった。

とりあえず、私は面倒くさいので母の前では鬱々として下を向いていようと思う。
ダーッと私に不満を怒鳴りつけて怒りスイッチがゆるやかにオフになれば、私はご飯も食べられるし、顔を上げることも許されるだろう。
しばし、待てば良いのだ。

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