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一人ひとりのパーソナルパワーを目覚めさせる 牧野内大史さん

山川ご夫妻との共著もある牧野内大史さん。作家活動の他にも、講演活動やワークショップ開催など多方面にて活躍されています。
奴隷を作るために作られた社会システムをぶっ潰す、そんな熱い牧野内さんにお話を伺ってきました。

牧野内大史さんプロフィール
出身地:長野県飯田市
経歴:IT企業で3年間勤務の後独立。一時はホームレスを経験するも、その後自らのパーソナルパワーに確信を持ち反転する。
2011年、初の著書となる「人生のシナリオを書き換える イメージの法則」を出版。その後も、「ソウルオブマネー」「フラットランド」の翻訳書、山川ご夫妻との共著「なんだ! こんなふうに生きればよかったのか」などを出版。
2014年には世界最大級となるフラワーエッセンスの祭典IFEC(国際フラワーエッセンス会議)に日本人ゲストとして登壇し、講演を行った。
座右の銘:自分を変える旅から、自分に還る旅へ

「影響力というのは内から外に広がっていく」

記者 どんな認識の変化が今の活躍に繋がっていますか。

牧野内大史さん(以下、牧野内 敬称略) 本質的な答えとしてあるのは、インサイド・アウトですね。これは、影響力というのは内から外に広がっていくという意味で、僕がコンサル会社を作ったとき一緒に仕事をしたある著名なコンサルタントから教えていただいた言葉です。
僕たちって、外から内、すなわち外側で起こった現象によって、自分が幸せになったり不幸になったりすると考えていますよね。しかし本当は逆で、自分の内側に原因があって、その結果として映し出されるのが外側の世界なんです。
ですからいつも、外側の現象を経験しながらも、『内側でどういう経験をしているのか、どういうことを感じているのか、何を創り出したいのか、を丁寧に観る』ことをやっています。これをしないと結局同じことの繰り返しになってしまう、というのが僕の経験則ですね。
自分の世界は自分が創っているってことです。問題というものは世の中にありません。問題だと思っている自分がいるだけです。そこから始めないと、問題解決、僕は問題解放と言っていますが、問題解放することは出来ないと思っています。

「時間と空間、情報と物理を超えていく」

記者 これからAIが活躍する時代が来ると言われていますが、どんな時代になっていくと思いますか?そして、私たち人間に今必要なものは何だと思いますか?

牧野内 僕がポイントだと思っているのは、TSI(Time & Space Illusion、時間と空間を超える)ですね。これが今まさに起きつつあることです。
テレワークといって、普段は家で仕事して、週に一回だけ会社に行く人も出てきています。距離を超えていますよね。僕の仕事も時給じゃないので、どれくらい時間をかけたかは関係ない。色んな所で、時間と空間を超えるということがどんどんと起きていきます。ある意味では、アセンション(次元上昇)するということですね。一つ上の次元から世界を観れるということ、自分が一つ上の次元にいることに気づくことです。

もう一つポイントとしてあるのは、物理的な世界と情報的な世界の境界線はどんどんと無くなっていくということです。例えば、SNSにアップしている情報も自分の一部になりつつありますよね。

ロドニー・ブルックスというAI研究者がいるんですけど、彼がモデル化について名言を残していて、それは「世界のベストモデルは世界そのもの」だと。例えば本棚にある全部の本を管理しようと思った時に、システムを作っていると、貸出されたら本棚から消えて、返却されたら戻す、みたいなシステムを作ってしまうんですよ。けど、結局本棚にある本が本棚にある本じゃないですか。情報と物理は一緒のものだ、という風になっていくんですね。

別の例で言うと、これからはお店のレジは無くなりますね。商品を誰が持って行ったかを瞬時にスキャニングして把握される時代になります。これはお店に限った話では無くて、世界中がスキャンされる時代が来ると思います。そこで犯罪を起こす人がどれくらいいるのか、という話になりますし、逆に監視社会という問題もあります。しかし、方向としては物理と情報の間の境界線は無くなっていきますね。

ですから私たち人間は、時間と空間を超えた世界を意識していく、情報と物理を超えた世界を意識していく、ことが今必要なんじゃないでしょうか。

「自分の人生を創造的に生きられる社会って美しいですよね」

記者 牧野内さんはどんな美しい時代を創っていきたいですか?

牧野内 一言で言うと、パーソナルパワーですね。今の時代、ポジションパワーから与えられた役割という箱の中に、自分をうまく押し込めることを求められています。自分の足が靴に合わないからかかとを切り落として押し込めるシンデレラの話みたいに、自分が社会に合わないから自分を切り落として血を流しながら、社会システムの中に自分を押し込めちゃう。そんなことを今の人達はみんな平気でやっています。

僕はそれは間違っていると思っていて、パーソナルパワーがスタートだと思っているんですよね。首の後ろに社会システムというプラグがガツッと入っているけれど、それを抜く人が出てきたら、そしてそれを全員が抜いたら絶対に社会は変わります。お金は無くなるし、犯罪は無くなるし、軍事費用もいらなくなりますね。

どれだけ今の社会はムダなことをしているのか。自分を外側から守るために、もしくは外側の現実に適応して何とか食べて生き延びるために、どれだけのエネルギーを使っているのか。パーソナルパワーに目覚めれば、そういうことは一切無くなります。全員が自分の人生を創造的に生きられる社会、絶対にその方が美しい世界だと思うんですよね。
その時に飢えて死ぬ人はいるのか、社会の不均衡というか富む人と貧しい人は生まれるのか、貧しい人は奴隷のように働いて一生を終えるということは成り立つのか。絶対に成り立たないですよね。そういう世界を見てみたいですね。

美しい時代を創るという感覚よりは、創っていくのはその時代を生きる人たちが創っていくので、勝手に世界が創られていくと思っていて、そういう世界を見てみたい、その意図を持っています。

「書くことを通して伝えていきたい」

記者 一人ひとりがパーソナルパワーに目覚めるために、牧野内さんが今から取り組みたいことは何ですか?

牧野内 また本を書きたいというところに立ち戻っていますね。ずっと色んな活動をしてきて、その結果に絶望することもあって。
今年でシンクロニシティクラブ(牧野内が情報発信する登録制のオンラインクラブ)を続けて10年になるんですが、振り返ってみると、一番最初の想いも「書いて発信したい」だったんですよね。なので、また本を書きたいなと。電子書籍の形でも良いんです。書くことを通して伝えていく、に立ち戻りたいですね。

フラットランドをほぼボランティアのつもりで翻訳したのも、あの小説を読んで目覚める人が絶対にいるからです。あの本はほとんど絶版していて、価格が1万円とかで売られている状態はおかしいと感じまして。100円くらいで誰もが読める方が僕にとっては美しい世界なんですよね。著作権も切れている本ですし、僕が翻訳し直せば誰かに届くというすごく純粋な想いでやりました。

フラットランドは130年前のコンテンツで、さらに出版社を通さずに電子書籍のみの公開だったにも関わらず、すぐに数千人の手に届けることができました。執筆するからには、もちろん多くの人に読んでいただけたら嬉しいのですが、必要な人、たった一人にでも届けばいいなという願いを込めて書き続けたいなと思っています。

記者 牧野内さん、今日は素晴らしいお話をありがとうございました!

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牧野内さんに関する情報はこちら

●公式サイト https://ins8.net/

●noteページ https://note.mu/makinouchi

●youtubeページ https://www.youtube.com/user/ins8net/

【編集後記】
インタビューの記者を担当した塚田です。

記事には書けなかったのですが、ソウルオブマネーについても「パラダイムの外からお金を見ている本」だったから、日本に紹介したいと思って翻訳したとのことです。社会システムの不都合な真実を見逃さず、パーソナルパワーを声高に叫ぶ牧野内さんはとても格好良く見えました。益々のご活躍を応援しています。


この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


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