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総合商社、外資系アパレルマーケティングを経験し、コンサルティング会社起業|地元に貢献し…

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総合商社、外資系アパレルマーケティングを経験し、コンサルティング会社起業|地元に貢献したいという思いから東京⇆山梨の2拠点生活。デュアルライフを楽しみながら、地域を元気にする活動を行なっています。|中小企業診断士|修士(経営学)MBA|NO SURF NO LIFE!

マガジン

  • 気になる業界の最新事情

    月間企業診断に連載中のコラムをまとめていきます。一部掲載内容から最新情報の加筆修正しております。

最近の記事

外食業界の最新事情             テクノロジーで顧客体験を追求するCRISP

 皆さんはクリスプサラダワークスというサラダ専門店をご存じですか?サラダ専門店は、近年増えつつありますが、普及前から牽引しているリーディングカンパニーと言えるでしょう。  私も何度か食べたことがありますが、そのボリュームと食感は本当に癖になり、近くにあれば毎週食べたいと思っています。※23区内の展開中心で、近くに無いのが残念です。。。 今回はそんなクリスプサラダワークスさんについての考察です。 1.外食産業の動向 外食業界の市場規模は、人口減や高齢化、低価格化の進展、中食市

    • 介護業界の最新事情「IoTデバイスを活用した尊厳ある介護を目指すトリプル・ダブリュー・ジャパン」

      ※本記事は月間企業診断2021年6月号への拙稿を基に出版社に許可を得て掲載しております。 ※※つい最近がっちりマンデーにも出てましたね! 1.介護業界の市場動向 厚生労働省が公表している介護保険事業状況報告では、65歳以上の第一号被保険者数が2000年4月末2,165万人から2020年4月末3,557万人と1.6倍に増加している。また、要介護(要支援)認定者は、2000年4月末218万人から2020年4月末669万人まで3.1倍まで拡大している。*1 介護保険制度が200

      • 健康食品業界の最新事情 ――ビューティーサプリメントのECサイト「FUJIMI」

        ※本記事は月間企業診断2020年8月号への拙稿を基に出版社に許可を得て掲載しております。 1.拡大する健康食品市場 各種メディアで,その広告を目にしない日がないほど巷間に溢れている健康食品。コラーゲンやポリフェノール,ローヤルゼリー,グルコサミン,乳酸菌など,その機能成分を認知している読者も多いであろう。健康食品市場は,健康寿命の延伸や健康意識の高まりを背景に近年,緩やかに拡大を続けている。  矢野経済研究所によると,2018年度はメーカー出荷金額ベースで,8,614億3,

        • ITを活用したアパレル企業の最新事情

          ※この記事は月間企業診断2019/10月号より、著者が加筆修正し掲載している記事になります。 1.衣料品の輸入浸透率は98%に迫る勢い 日本繊維輸入組合 がまとめた「2018年の衣類の生産と輸出入の推移」によると、国内に出回る衣料品の輸入割合を表す輸入浸透率 は、1990年代初めには50%ほどであったが2018年には45ポイント以上も上昇し、97.7%と6年連続で過去最高を更新した。  背景には、コスト低減のため生産拠点を加速度的に海外シフトしていったことで、輸入量が急増し

        外食業界の最新事情             テクノロジーで顧客体験を追求するCRISP

        • 介護業界の最新事情「IoTデバイスを活用した尊厳ある介護を目指すトリプル・ダブリュー・ジャパン」

        • 健康食品業界の最新事情 ――ビューティーサプリメントのECサイト「FUJIMI」

        • ITを活用したアパレル企業の最新事情

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        • 気になる業界の最新事情
          7本

        記事

          旅館サポーター制度でコロナ危機を乗り越える宿泊業のサポーター制度

          「種プロジェクト」が生み出した未来の宿泊代 ※月刊企業診断7月号に掲載の記事となっており、出版元に許可を取って同内容を投稿しています。 1.新型コロナによる宿泊関連事業者への影響  新型コロナウイルスによる宿泊関連事業者への影響は深刻だ。東京商工リサーチ(TSR) によると、2020年4月の「宿泊業」倒産は25件だった。前年同月2件から23件増(前年同月比1150.0%増)と急増した。宿泊業の月間倒産が20件台に乗せたのは、月間で過去最多の2011年5月(29件)以来、8

          旅館サポーター制度でコロナ危機を乗り越える宿泊業のサポーター制度

          J.CREW破綻をきっかけに思うこと

          1.好きだったブランドの破綻J.CREWは過去に日本から撤退しましたが、その後のクリエイティブが注目され、日本のメンズアパレル業界がこぞって参考にしたブランドでした。特にNYのトライベッカにLIQUOR STORE がオープンした当時、ファッション業界の人々は、NYに行ったら必ず訪れる場所の一つになっていました。TODD SNYDERがメンズデザイナーとなり、日本のメンズ業界は誰もが影響を受けていた当時が懐かしいです。 しかし、トッドが去り、ジェナが去り、ドレクスラーが去り、

          J.CREW破綻をきっかけに思うこと

          今後の動向が気になる「事業承継・M&A業界の最新事情」

          1.事業承継を取り巻く環境 中小企業の事業承継が深刻な問題だ。経済産業省と中小企業庁の試算によると、「今後10年の間に、70歳(平均引退年齢)を超える中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人となり、うち約半数の127万人(日本企業全体の1/3)が後継者未定」といわれている。「このまま現状を放置すると、中小企業廃業の急増により、2025年頃までの10年間累計で約650万人の雇用、約22兆円のGDPが失われる」 可能性 があるという。特に地方において、後継者問題は深刻な状況で

          今後の動向が気になる「事業承継・M&A業界の最新事情」

          アパレル業界の最新事情

          クラウドファンディングで消費者目線の服づくりを追求 1.アパレル業界の市場動向 矢野経済研究所が公表している「アパレル産業白書2017」によると、2016年の国内アパレル総小売市場規模は前年比98.5%の9兆2,202億円です。品目別では、婦人服・洋品市場が前年比97.8%の5兆7,563億円、紳士服・洋品市場が同99.6%の2兆5,478億円、ベビー・子供服・洋品市場が同99.8%の9,161億円と、いずれの品目においても前年実績を下回る結果となっています。 →最新動向は

          アパレル業界の最新事情

          消費について真剣に考えてみる

          NEWSPICKSで注目のコメントとして頂きました。折角なので、コメントした背景をこちらで記したいと思います。 NEWSPICKSはこちら→ https://newspicks.com/news/4336835?ref=search&ref_q=H%26M&ref_t=top H&MのCEOが、 "「消費をやめよう」と呼びかける気候変動の活動はファッション業界にとって「恐ろしい」脅威"と語ったそうです。 詳しくはこちら そこで、今回はファッションの消費について考えてみたい

          消費について真剣に考えてみる

          しまむらの合理的判断が招いた悲劇?

          東洋経済オンラインさんでこのような記事が発表されていました。 しまむら、客離れに歯止めかからない深刻事情利益は下げ止まるも、昨夏から客数減が続く…つづきは下記リンクで読んでくださいね。 https://toyokeizai.net/articles/-/306640?page=2 粗利率の改善に着手したところで、顧客減少の真の理由に気づき、抜本的な解決を行なわない限り、すぐに復活は難しそうですね。 以前までのしまむらの強みとして、 ①.原則1点づつの売り切れ御免型として

          しまむらの合理的判断が招いた悲劇?