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今だからこそ『ドキュメンタル』Season1を振り返ってみる。

深くは触れないけど
現在の松本人志さんの状況を鑑みるに
しばらくは開催はされなさそうではあるので
いろいろと振り返りたいと思う。

できるだけ飽きさせないようにはしたいけど
かなりの長文になります。
そしてネタバレも含みます。言葉もかなり過激です。


Season1(2016年11月~12月配信)

出演者:ジミー大西、FUJIWARA 藤本敏史、宮川大輔、
野性爆弾 くっきー、ダイノジ 大地洋輔、
東京ダイナマイト ハチミツ二郎、とろサーモン 久保田和靖、
天竺鼠 川原克己、トレンディエンジェル 斎藤司、マテンロウ アントニー

Season1の注意事項。

今思えば錚々たるメンバーである。
起こりというかフック部分である
100万円をご用意の上のところでいきなり引っかかった。

視聴者も馬鹿ではない。

吉本が制作していて、オール吉本芸人で、
出演料がコントロールできる状況だからこそ

演出が既に始まっている。

第一回目なのでドキュメント調に演者たちに
インタビューをしているけど申し訳ないが
金銭面に関しては全て虚構である。

優勝しても実質900万じゃないか
という指摘でもあったのか、
後に松本人志がポケットマネーから
100万円出して賞金が1000万

という体になったけど、

あくまでも憶測だが
出演料が100万+αだとしたら
かなり辻褄が合う。

この話は後にも新たな引っ掛かりがあるので
また別の機会で語ろうと思う。

Season1の1回目で『ガキ使』の
「笑ってはいけない」との比較と差別化を
既に語っていたのは少し驚いた。

今となっては形骸化された要素。

全くどうでもいいトリビアですが
第1回目だけはオープニング曲がDJ B=BALLの
いつものテーマ曲が使われていないです。

当初は解像度が低く疑わなかったけれども……。

小道具の持ち込みに関しても
言いたいことは山ほどある。
初見では疑いを持たなかったけれどね……。

ここではカバン持っていないが。
いつの間にか鞄がある。

Season1の1回目の32分あたりで松本人志が
「皆さんに頂いた900万…だからいや、1000万を」
と、謎の言い間違いをして即座に言い直している。
というか、この時点で

皆が100万持ち寄って優勝しても
実質900万やんけということに
松本人志が気が付いたか、
それとも演者達に
「これだと900万になりますよ」みたいな
心配、もしくはツッコまれていた
可能性がある。

第一回目なのでスタッフとの連携も
まだうまくいってなかった可能性もあるので
揚げ足取りかもしれないけれども。

そういえばこんな設定もあったがこれも形骸化した。

ジミーちゃんが小道具使い出して、
なぜか飲み物の空き缶を並べ始める。

商品名が隠されている空き缶。ジミーちゃんがこんな配慮する?

今は解像度が高くなっているので気が付いたけど、
持ち込みの小道具はおおまかに3つの系統があり、

芸人がスタッフに発注して用意させたモノ
芸人自身の私物や自作、もしくは購入して用意したモノ
番組が楽屋やスタジオに適当に配置されたモノ

今の解像度で冷静に考えたらわかるんだけど
100万円を用意するという最初のフックのせいで
芸人たちが小道具も自発的に用意したもの

思い込ませるように誘導されていた雰囲気も
今となっては強く感じる。

稀にこういう私物の持ち込みもある。

ハチミツ二郎さんがガチのプロレスオタクでもあり、
西口プロレスにも所属していた(2019年引退)ので
たくさんあったマスクはどれも本物かと。
ちなみにこのマスクはグロンダと言うらしい。

このあと人がどんどん退場していく。
特に印象的なのはくっきー!とハチミツ二郎の
虚を突かれたような
吹き出し笑いが眼に焼き付く。

流れが大幅に変わったのはフジモンが退場した後。

Season1にしてフジモンの役目が生まれた瞬間である。
正直Season1のフジモンは
他の芸人のギャグから逃げ続け、
後輩のアントニーには強気に責め、
時折ガヤを入れるだけの面倒な芸人ではあったが
それ相応に裏回しをちゃんとしていた。
しかし、いなくなった後に
一気に空気感が変わった。

地獄の始まり。

フジモンのように現場を回す人もいない、
くっきー!のような独創性もない、
ハチミツ二郎のような手数も多くない、
宮川大輔のような瞬発力もない、
ジミーちゃんのように底抜けな天然もない、
大地と斎藤のような弱さもない。

結果ディフェンスが強い3人が残り、
ただただ足掻き、そして誰も笑わない。

Season1にしてドキュメンタルの
最大の弱点が露呈した。

芸人が減るたびに
残された芸人の負担が
とてつもなく増えるという
地獄がである。

そしてそのまま時間切れへ……。

該当者なしなら払い戻しは?

ドキュメンタルSeason1
最大のやらかしといってもいい。
払い戻しのシーンは?

徴収されたままなのか払い戻しされたのかもわからず
ただただ誰も文句も言わずに打ちひしがれて
Season1は終了する。

ノーコンテストというオチは別に不満でもない。
川原、アントニー、久保田が
最後は全力で戦っていたからね。

だからといって
吉本制作の吉本芸人オンリーだからって
こんなこと許されるの?
するとここでもう一回、
この番組の出演料は幾らなんだ?

という疑問も改めて再燃する。

最初の100万を出すことを決意し、
必死にかき集めた演出と、
負けた後に去っていく。
笑ってしまい退場していく
戦略面や芸に対しての
反省や絶望感はあれど、

金銭面での絶望のバランスが
全く釣り合わないのである。

と、なるとやっぱり

100万徴収の真実性が
相当失われていると見られても
仕方がないだろう。

10人の芸人を部屋に閉じ込めて
6時間戦わせるだけはガチだったが、

はっきり言うと
『ドキュメンタル』の
ドキュメントの部分、つまりは
全然リアリティショーとしての
機能をしていないというね……。

ままま最初だからと思ったりもしたがまさかの
『Season0』もあることが判明し、
完全にスタッフのシュミレート不足も
否めないのである。


本当は全シーズンをさくっと
ひとつのnoteに書こうと思ってましたが
無理でした。

このSeason1単体を初見で見た時には
なにも感じなかったけど、
Season13まで見た解像度だと
違和感がありすぎてもうね……。

これだけ見るとものすごいアンチが
重箱の隅をつつくような事ばかり
書いているようにも見えているだろうなって
自覚も十分しています。

ただ、これだけは言わせて欲しい。
好きだからこそなんですよ、いやマジで。

気が向いたら続きも書こうと思います。

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