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モアザンワーズ

モアザンワーズを観て  Amazon Primeで公開されている『モアザンワーズ』を観た。はじめは暇つぶしにでもと何気なく見始めたものの、作品の持つ雰囲気に魅了され一気に視聴してしまった。本作品は、絵津鼓作『モアザンワーズ』幻冬舎コミックスを実写化した作品だ。若者たちの葛藤や曖昧さを描くこの作品は、特別映像で兼近さんが語っていたように「深く考えずに楽しんで」観ることが正解なのかもしれない。しかしながら、10話の映像を見て胸の中に残った―すがすがしい読了感でも何とも言えないも

    • 『人類と病』

      都立大の詫摩佳代先生の『人類と病』。サントリー学術賞を受賞した話題の本で、ずっと読もうと思っていたのですが、2021年に入りやっと読むことができました。 以下簡単な気付き_________________________ ペストから新型コロナウイルスまで感染症の歴史を、グローバルな視点から概観する。さらに現代の病である生活習慣病など非感染症に対する国際社会の取り組みを見る。著者があとがきで述べるように、人類が病に対して協力する姿と大国政治の中で病が政治的闘争に巻き込まれる

      • 米国の国際主義復帰と対中政策のコンセンサス?

        米国の分断未曽有の出来事が数多く世界中で目まぐるしく起こった2020年。その締めくくりともいえるのが、超大国アメリカの大統領選挙だろう。 バイデン候補とトランプ大統領の第一回公開討論では、これが超大国の姿かと疑いたくなるような「口喧嘩」が繰り広げられたことは記憶に新しい。二大政党の長の幼稚な姿は米国の分断を投影している。 前置きはほどほどに、今回は『Foreign Affairs』の一月号、オバマ政権で国連大使を務めたSamantha Powerの「Can-Do Power

        • クラウセヴィッツの論理と文法

          はじめに先日”Logic and Grammar: Clausewitz and the Language of War”という論文を和訳した。著作権上その和訳は非公開にしているが、読んで感じたことをまとめたい。 要旨クラウセヴィッツは戦争を「ほかの手段による政治の継続に過ぎない」と位置付けたことでよく知られている。更に彼は政策と戦争遂行の関係を以下のように論理付けた。 戦争は独自の政策=論理は持たない。政策は戦争を生み出す上位概念である。戦争が持つのは戦争遂行=文法のみ

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          自己紹介

          こんにちは taです。東京郊外の大学一年生です。 NOTEでは日常のこととか読んだ本のまとめとかをしていきたいと思っています。 IR(国際関係論)に興味があるので、それに関する気づきなども書けたらなと思ってます。 それでは #自己紹介

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