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職場でのメンタルケアは非現実的?【メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ・Ⅲ種初学所感】

こんにちは、きなりです🍥

わたしはいま「メンタルヘルス・マネジメント検定」という資格の勉強に励んでいます💪✨

どういった資格なのか、公式HPから引用すると…

メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して、職場内での役割に応じて必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得していただくものです。

試験のご紹介 | メンタルヘルス・マネジメント検定試験

わたし自身、働く中で、業務内容がきっかけで心を病ませてしまった方の愚痴聞きになることがよくあるのですが「ただ傾聴するだけでなく具体的な対処法などをアドバイスできるようになりたいな~」という気持ちから、心理・メンタルケア分野に興味を持ち、手始めに資格勉強するようになった次第です💪✨

去年の年末から着手して、今日現在でテキストの半分まで進みました。テキストから得た知識を「実務でどのように活かせるだろうか?」と想像しながら日々勉強を進めているのですが…、

現時点での所感では「現状、今すぐには誰も救えてあげられなさそう…」なのが正直なところです😭


そもそもメンタルヘルス・マネジメント検定は「個人(同僚や上司など)を救う」ことが主目的ではなく、「メンタルヘルス不調に陥らない職場づくり」を目指しています。言い換えると「メンタルヘルスケアという取り組みを、会社・部署といった組織内でどう運営していくか」ということなんじゃないかな、と理解しています。

ちなみに、わたしが受験しようとしている試験には2コースありまして…

Ⅲ種(セルフケアコース)

対象:一般社員

目的:組織における従業員自らのメンタルヘルス対策の推進

Ⅱ種(ラインケアコース)

対象:管理監督者(管理職)

目的:部門内、上司としての部下のメンタルヘルス対策の推進

試験のご紹介 | メンタルヘルス・マネジメント検定試験

と、こんな具合です。

で、Ⅱ種の「部門内、上司としての部下のメンタルヘルス対策の推進」って、テキストに書かれている対策を読む限り、実際の管理職の方が取り組むにはまあまあ面倒くさそうなんですよね。

例えばなのですが、厚生労働省策定の「労働者の心の健康の保持増進のための指針(長い…)」にて、職場でのメンタルヘルスケアを行うにあたって、以下のような計画を作成することが推奨されています。

心の健康づくり計画
❶ 事業者がメンタルヘルスケアを積極的に推進する旨の表明に関すること
❷ 事業場における心の健康づくりの体制の整備に関すること
❸ 事業場における問題点の把握及びメンタルヘルスケアの実施に関すること
❹ メンタルヘルスケアを行うために必要な人材の確保及び事業場外資源の活用に関すること
❺ 労働者の健康情報の保護に関すること
❻ 心の健康づくり計画の実施状況の評価及び計画の見直しに関すること
❼ その他労働者の心の健康づくりに必要な措置に関すること

『職場における心の健康づくり』p6

自分が経営者・管理職として、本業と併行して、この計画を作成し、進行するって難しくないですか?


(過去、わたしが勤めていた会社は常務がメンタルブレイクして数ヵ月失踪し、その穴を埋めるために上層部がてんやわんやしているのが頻繁にあったので、会社全体のメンタルヘルスケアに手が回るどころじゃなかったように思います…)(今振り返るとなかなかヤバい環境だったなあ…)

また、この「心の健康づくり計画」および「労働者の【略】ための指針」はあくまで”指針”なので、労働基準法とかと違い法的拘束力はありません。そういう点においても、この「指針」は、本業や、労働に関する法令順守より優先度が下げられてしまうイメージがあります。

ちなみに、従業員のメンタルヘルス含め、身体の健康やワークライフバランスなどの従業員の健康管理も経営の一環と捉え、実践することができている会社は、「健康経営銘柄(※)」として毎年経済産業省から公表されるのですが、2023年に審査を受けた会社が「3169社」ある内、「健康経営銘柄」に選ばれたのは「49社」のみだそう。「メンタルヘルス不調による休職者は年々増えている」というデータがあるのに、”安息の地”はこれっぽっちしかないという事実…。

※健康経営銘柄の審査を受けられるのは、東京証券取引所の上場会社に限る

この数字から見ても、会社を運営にあたって、やはり、従業員の健康を考えつつ本業を両立させることは難しいんだ…と実感させられます。

これらを踏まえて、わたし1人がメンタルヘルス・マネジメント検定を受験し、仮に合格し、同僚の愚痴に適切なアドバイスをしたところで、仕方がないんです。一時的な対応にすぎないので。だから資格勉強したところで意味が無い……とは思っていないです。

業務の中にメンタルヘルスケアを織り込むことは、先に述べたとおり困難であることが良く分かりました。そういった問題意識を持てたというのは、大きな収穫だったなぁと思っています。

それに、まだ「救いがない」と決まったわけでもないですしね🤗

「健康経営銘柄に選ばれた49社以外の会社すべてが、従業員のメンタルヘルス及び健康に悪影響を及ぼすというわけでもないですし。

また、仮に社内の人員によるメンタルヘルス対策の推進が不可能だとしても、社外のサービスを利用するという方法もあります。

それに、わたしにもできることもきっと少なからずあるはず…! 今は、今の会社に入社して間もないので、部下という立場で愚痴聞きを続けることにはなりますが、これから経験を積んで、誰かを指揮する機会を頂くようなことがあれば、仕事”””ごとき”””に心を病ませることのないチームを作りたいという思いもあります💪✨

あとこれは余談ですが…。
勉強する中で、相談や傾聴に特化した資格として「産業カウンセラー」や「キャリアカウンセラー」があることを知り、興味アンテナが強反応しています📡⚡

もしわたしがその資格をとれば、社内に産業保健チームを立ち上げて、そのスタッフを務めることを提案できたりするんじゃないかな✨ なんて夢想してみたり…🫠(そんなこと会社の誰にも相談してないので、あくまでわたしの都合のいい妄想ではあるんですけど…)

ただちょっと講習料が高いので、なかなか手が出しづらいところです💦 一旦は目下のメンタルヘルス・マネジメント検定の勉強に注力しつつ、引き続き同僚の相談に乗りつつ、「もしかして自分、カウンセラーの適性があるかも⁉」なんて思う日がくれば、講習を受けてみたいです💪✨

以上、わたしがメンタルヘルス・マネジメント検定を(半分だけ)勉強してみての所感でした! 「誰かの心を救いたい!」という方はもちろん、「そもそもメンタルヘルスって何? なんで大事にしないといけないの?」な方にこそ、資格取得とまでいかなくともテキストをご一読いただきたいです🔍

ちなみに、わたしも資格勉強するまでは「メンタルヘルス不調は心の病気に繋がる」としか思ってなかったのですが、実際は「ストレスが募るとまず脳がやられる。その影響で身体が蝕まれ、精神疾患のみならず、胃潰瘍、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中、がん…などなど様々な疾病につながる」そうで、メンタルヘルス不調、というか「ストレス」の怖さにおののいてます😭こわすぎ!

そういうわけでみなさま、仕事でたまったストレスは無理に溜め込まず、ご自愛くださいね…🍵
(ちなみに資格受験は3月の予定ですので、エンジン全開で頑張ります💪✨)

ちょっとお話が本題とズレちゃいましたが、本日は以上になります!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました🍥 また来週~

【2024年3月2日 追記】
こちらの記事の続編を書きました!
良かったらこちらもぜひのぞいてみてください~


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