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ダラダラ過ごしていた僕はアイドルのお陰で日本一忙しくなりました!

トゥルルルルルルン   トゥルルルルルルン


〇:ふぁぁぁ.....起きるか..

〇:あ〜でもどーせやる事ねーしな....もう少し寝るか

〇:うわっ....でも腹減ったなぁ...まぁそんなの寝たらどうにかなるか



こうしてまた夢の中へと入る

こんなどうしようもない堕落した日々を送っていた最中だった




プルルルル  プルルルル


〇:んあぁぁぁっもう!なんだよ人がねてる時にぃ‪💢

〇:もしもし‪💢

?:あれ、なんで怒ってるの?


〇:ん....?その声はもしかして美月?

美月:そうだよ

〇:お〜久しぶりだな

美月:「久しぶりだな〜」じゃないの! 今どこで何してるの!?

〇:今は家で寝てたけど....

美月:平日の11時に寝てるバカなんてホントにいるんだ..笑

〇:お、おい!俺はバカじゃないぞ!

美月:ろくに仕事にも就かなくて親に心配させてる人のどこがバカじゃないの?

〇: うっ.....

美月:明日ヒマだよね?

〇:いや明日は寝る予t….

美月:ヒマだね。事務所にきて

〇:事務所?

美月:私の事務所!

〇:え、てことはあの乃木坂の事務所ってことか?

美月:そう

〇:あ、あんなとこ行けないよ...

美月:なに?羞恥心でもあるの?

〇:あるに決まってるだろ!あんな仕事出来るやつの集まりみたいなとこに俺なんかは行けないよ..

美月:絶対に来てよねっ..!もし来なかったら〇〇の家の前で拡声器使って叫ぶからっ

〇:お前は警察か!

美月:そんなのどうでもいいから来いっ!


プチッ



〇:切れちゃった....

〇:てかそもそもこんな無職の野郎にあんなとこ行く権利あるのか?



そして1日中行けない理由を考えたがこういう時は頭が上手く働かないもので...

良い案がまったく思い浮かばなかったこともあり諦めて事務所へ向かうことに





最近はほとんど乗っていなかった電車に乗り、
人混みをかき分けながら進んでいくとお目当ての場所がみえてきた






〇:やっぱりデケーな。あんな有名グループだもんなぁ....当たり前か



そんなことを思いながら入口のドアを開けると




美月:あぁぁぁっ!来たぁ!

〇:うわっ..びっくりした

美月:いや〜ほんとよく来てくれたよ〇〇君

〇:なんだその社長みたいな話し方

〇:てか、美月が来いっていってなかったら来てないよ

美月:いや〜脅した甲斐があった

〇:はぁぁ...それで、なんで俺はここに呼ばれたわけ?

美月:それの話はこっちでするから着いてきて

〇:はいよぉ





そして「レッスン室」と書かれている部屋や、「ミーティングルーム」等と書かれている部屋を通り越し着いた場所は....


美月:失礼しまーす

〇:あ、失礼します
(ここは....メイクルームじゃないか!

美月: “ 今野さん “ お待たせしました

今野:いやいや、待ってないから大丈夫だよ

〇:あ、あのぉ...

今野:君が〇〇君だよね?

〇:そ、そうです....(なんで知られてるんだ!?

美月:すごいキョドってるじゃん..笑

〇:あ、当たり前だよ....俺今からなにやらされるの..?

美月:この部屋でなんとなく分からない?

〇:もしかしてメイク?

美月:ごめいとー!

〇:いやでも俺は....

美月:俺は?

〇:もう2年もメイクの練習してないし....

美月:いいから!今すぐ私のメイクしてっ

〇:え、美月の!?

美月:別にほかのメンバーでもいいけど、私の方がまだ緊張しないんじゃない?

〇:たしかに...

美月:てことでよろしくっ

〇:わかった...




それから並べられている高級メイク道具にビビりながらも、2年前の記憶を頼りに化粧をし終えると




〇:どう....かな?

美月:お〜さすが〇〇!


〇:よかったぁぁ...

今野:おぉぉっ! 〇〇君....きみ本当に2年もやっていなかったのか?

〇:はい....なので所々技術不足があります....

今野:これでも不足しているのか....(これは逸材だ

美月:メンバーにも見せたい!

今野:呼んでくるよ


そうして今野さんは部屋を出ていった



〇:あぁぁぁ....緊張したぁぁぁ

美月:でもこれはかなりのデキだよ

〇:そういってもらえると嬉しいよ

美月:こーんなメイク出来る人がぐーたらな生活してるなんてね!笑

美月:世の中不平等だ

〇:なんかすまんな笑

美月:それとね、言うの忘れてたけどこれ採用試験だから

〇:はぁっ!!??

美月:うちのメイクさんになれるかもね〜

〇:いやちょっとまて....マジかよ

美月:マジだよ!てかこんなに上手く出来てるんだし採用だろうね

〇:なんかスゲー話になってきた...



そしてメンバーを待っていると


?:お邪魔しまーす

美月:あ、梅がきた!

梅澤:なんか今野さんから呼ばれたんだよ

梅澤:美月のメイクをみてほしいって

美月:そうなの!どう?この感じ


梅澤:めっちゃいいじゃん!濃すぎず薄すぎずって感じで凄くいいよ

梅澤:それに結構細かくメイクしてるじゃん

美月:でしょょー? 〇〇がメイクしたの

梅澤:あ、昨日美月が言ってた人ね

〇:〇〇と言います

梅澤:梅澤美波です!

梅澤:どこでメイクを学ばれたんですか?

〇:一応専門学校に行ってたのでそこで勉強しましたね

梅澤:すごい技術高いですね

美月:これでも2年ぶりにメイクしたんだよ!

梅澤:えぇえぇ! てことはもっと上手くなるってこと?

美月:そーいうこと!

梅澤:そんなの即採用じゃん!

美月:だよね!



それかれ話はトントン拍子で進んでいき、その日のうちに採用が決まり....




美月:ねぇねぇ!さくらのメイクもしてよ!

〇:「さくら」?

美月:この子!

さくら:はじめまして遠藤さくらですっ

美月:ほらほら、初仕事ってことで!

〇:わかったよ



そしていざメイクをはじめると


|ω・)ジーッ


〇:あのぉ....

美月:どうしたの?

〇:皆さんこっち見すぎじゃ....

美月:そんなの気にしないでやっちゃってぇ!

梅澤:ごめんね、笑 みんな〇〇君のメイク気になるんだよ

〇:はい....



そして再度気合を入れさくらさんの肌の綺麗さに驚きながらもメイクを続け....


〇:どうかな?

さくら:えぇ!? さくじゃないみたい!


〇:気に入ってもらえたかな?

さくら:はい!

梅澤:さくらの肌の綺麗さも活かされてて可愛いね

遥香:これは死者が出るかわいさですっ

矢久保:さ、ささささくちゃんが可愛すぎるぅぅ......バタッ

遥香:たった今死者が出ましたね笑

蓮加:むちゃくちゃ可愛いもんね

和:さくらさん史上1番可愛いですっ

さくら:み、みんなありがとう///

美月:それじゃあ〇〇これからよろしくね

〇:わかった




そしてその日は普段堕落した暮らしをしていたため、家に着くなり玄関で寝ていた




ー初出勤の日ー


美月:〇〇行くよぉ


〇:おう。

美月:今日は私と和のメイクね!

和:よろしくお願いします

〇:よろしく

美月:まさか雑誌の撮影の日に〇〇の初仕事入れてくるとはね笑

〇:雑誌かぁ...怖ぇなぁ

美月:大丈夫大丈夫!あそこの編集長さん優しいから

〇:それならいいんだけど

美月:緊張しすぎて事故らないでね〜

〇:それだけは流石にしないよ笑

和:私も実は緊張してます....


〇:そうなの!?

和:だって美月さんとの撮影なんですもん

美月:そんな緊張しなくても大丈夫だよ

〇:そうそう。美月なんかに緊張する必要ないよ

美月: “ なんか “ って何よ!

〇:だってそうだろ?

美月:無職だった〇〇に言われたくないっ

〇:はいはい



緊張してる間は時間の経過が早いもので、
あっという間に撮影会場に到着した


「山下さんと井上さん入られまーす」


美月:よろしくお願いします

和:お願いします

編集長:今回もよろしくね

美月:はい!

編集長:あれ、君は見ない顔だね

〇:はい、新しくメイク担当として入った〇〇です

編集長:ほうほう。今回は大人らしさと可愛さを交ぜた感じでお願いしたい

〇:わかりました。





それから高級メイク道具にも慣れてつつ、大人感を多いに出すことを意識しながら2人のメイクを進めると



スタッフ:え、? すごいかわいい!

美月:いい感じだね


和:なんか自信出てきました!



美月:和いつもより可愛いよ

和:やったっ!

和:〇〇さんありがとうございます

〇:おう。撮影行ってらっしゃい

美和:はい!



それからカメラの後ろから2人の撮影の様子をみていると


〇:(うわぁ....2人ともスイッチ入っててカッコイイな

〇:(この雑誌ぜったい買うなぁ



そんなふうに思いながら眺めていると撮影は終了し



編集長:すごい!これは新記録が出させそうだよ

美月:ほんとですか!?


編集長:これだけのいい画像が撮れて、売れないわけがないよ

美月:良かったです

編集長:〇〇くん。今度から君の、ウチの雑誌のメイク担当回数を増やしてもらうように言っておいてくれないか?

〇:わ、わかりました!



それから編集長の言葉を噛み締めながら車へ乗り込み


〇:いや〜めちゃくちゃ嬉しいよ

美月:褒められてたね笑

〇:ありがたいよ

和:毎日メイクしてもらいたいです!


〇:さ、さすがに毎日はキツいかな..笑

美月:いいじゃんいいじゃんやっちゃえ〜

〇:アホか!


談笑しながら事務所へ帰っていると....


美月:あ、言い忘れてた!事務所じゃなくてココに行って欲しいの

〇:どここれ?

美月:焼肉屋さーん

〇:ほぉほぉ




事務所とは違う方向に走らせないといけないため少々面倒臭いが焼肉となれば話は別だ


ーーーー

〇:着いたよ

美月:じゃあ行くよー


〇:でも貸し切りって書いてあるんだけど

美月:そりゃあ貸し切ってるからね

〇:え、美月が貸し切ってんの!?

美月:まぁ、私っていうかなんというか

〇:すげぇ....


そして当たり前のように店に入ると




梅澤:美月遅いよー!

美月:ごめんごめん笑

梅澤:今日の主役が来ないと始まらないからね

〇:(今日は美月が主役なのか

与田:さぁさぁ〇〇君ここ座って

〇:え、真ん中ですか!?

蓮加:主役はやっぱり真ん中だよね♪


〇:美月....これってなんの集まり?(ボソッ)

美月:〇〇の歓迎会に決まってるじゃん

〇:ほ、ほんと?!

美月:うん

〇:なんか申し訳ないな....

美月:いいからいっぱい食べよ〜!

全員:おー!

〇:(あ、やっぱり美月が主役な気がする....




そして食事を進めていくうちに今日の撮影の話になり


遥香:今日の和ちゃん可愛いし大人っぽいよね


筒井:たしかにそんな感じがする!

遥香:さくもそう思うよね?

さくら:うん!可愛いよ!

和:さくらさんから褒められた..///

咲月:和の顔真っ赤じゃん..笑

茉央:心配になるくらい赤いね





梅澤:編集長さん〇〇君のことなんて言ってた?

美月:メイク担当の回数増やしてくれ〜だって

梅澤:最初から気に入ってもらってるじゃん!

蓮加:あの編集長優しいとはいえ1回目からってさすがだね


理々杏:僕もメイクしてもらいたいなぁ

久保:私も〜!

阪口:してもらいたーい

麗乃:私も舞台のときしてもらいたい!

葉月:私もわたしも〜!



こうして堕落した日々を送っていた〇〇は
日本一忙しいメイクアップアーティストになった

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