【日中双語】党内のあやまった思想の是正について

关于纠正党内的错误思想                       党内のあやまった思想の是正について

(一九二九年十二月)

这是毛泽东为中国共产党红军第四军第九次代表大会写的决议的第一部分。中国人民军队的建设,是经过了艰难的道路的。
これは、毛沢東同志が赤軍第四軍の覚の第九回代表大会のために書いた決議文である。中国の人民軍隊の建設は、苦難な道をへてきた。

中国红军(抗日时期是八路军、新四军,现在是人民解放军)从一九二七年八月一日南昌起义创始,到一九二九年十二月,经过了两年多的时间。
中国赤軍(抗日戦争の時期には八路軍、新四軍であり、現在は人民解放軍である)が一九二七年八月一日の南昌蜂起のときに創立されてから、一九二九年十二月までに、二年あまりの時間がたっていた。

在这个时期内,红军中的共产党和各种错误思想作斗争,学到了许多东西,积累了相当丰富的经验。
この期間に、赤軍内の共産党はいろいろのあやまった思想とたたかい、多くのものを学びとり、相当豊富な経験をつんだ。

毛泽东写的这个决议,就是这些经验的总结。这个决议使红军肃清旧式军队的影响,完全建立在马克思列宁主义的基础上。
毛沢東同志の書いたこの決議文は、これらの経験の総括である。この決議によって、赤軍はふるい型の軍隊の影響をすべて一掃し、完全にマルクス・レーニン主義を基礎としてうちたてられた。

这个决议不但在红军第四军实行了,后来各部分红军都先后不等地照此做了,这样就使整个中国红军完全成为真正的人民军队。
この決議は、赤軍第四軍で実行されたばかりでなく、のちには、赤軍の各部隊でも前後して、そのとおり実行した。

中国人民军队中的党的工作和政治工作,以后有广大的发展和创造,现在的面貌和过去大不相同了,但是基本的路线还是继承了这个决议的路线。
こうして中国の全赤軍が完全にほんとうの人民の軍隊になった。二十数年らい、中国の人民軍隊内の党の活動と政治工作には大きな発展と創造があり、現在の姿は過去とは大いにちがっているが、基本的な路線はやはりこの決議の路線である。

红军第四军的共产党内存在着各种非无产阶级的思想,这对于执行党的正确路线,妨碍极大。                           赤軍第四軍の共産党組織内にはざまざまな非プロレタリア思想が存在しており、党の正しい路線を遂行するうえできわめて大きな障害となっている。

若不彻底纠正,则中国伟大革命斗争给予红军第四军的任务,是必然担负不起来的。                               これを徹底的に是正しなければ、中国の偉大な革命闘争が赤軍第四軍にあたえている任務はになえなくなるにちがいない。

四军党内种种不正确思想的来源,自然是由于党的组织基础的最大部分是由农民和其它小资产阶级出身的成分所构成的;               第四軍の党内のさまざまな正しくない思想の根源は、もちろん、党の組織的基礎のもっとも大きな部分が農民とその他の小ブルジョア階級の出身者によって構成されていることにある。

但是党的领导机关对于这些不正确的思想缺乏一致的坚决的斗争,缺乏对党员作正确路线的教育,也是使这些不正确思想存在和发展的重要原因。       しかし、党の指導機関がこれらの正しくない思想にたいして、一致した断固たる闘争をおこなわず、党員にたいして正しい路線の教育をおこなわなかったことも、これらの正しくない思想を存在させ、はびこらせている重要な原因である。

大会根据中央九月来信的精神,指出四军党内各种非无产阶级思想的表现、来源及其纠正的方法,号召同志们起来彻底地加以肃清。
大会は党中央の九月の書簡の精神にもとづいて、第四軍の党内のさまざまな非プロレタリア思想のあらわれ、その根源およびそれを是正する方法を指摘し、同志諸君がこれを徹底的に一掃するために立ちあがるようよびかける。


关于单纯军事观点                          軍事一点ばりの観点について

单纯军事观点在红军一部分同志中非常发展。其表现如:         軍事一点ばりの観点が赤軍の一部の同志のあいだに、非常にはびこっている。それはつぎのような点にあらわれている。


(一)认为军事政治二者是对立的,不承认军事只是完成政治任务的工具之一。                              (一)軍事と政治は対立するものだと考え、軍事は政治的任務を完遂する道具の一つにすぎないということを認めない。

甚至还有说“军事好,政治自然会好,军事不好,政治也不会好”的,则更进一步认为军事领导政治了。                       それどころか、「軍事がよければ、政治は自然によくなる、軍事がわるければ、政治もわるいはずだ」というものさえいるが、これはさらに一歩すすんで、軍事が政治を指導すると考えるものである。


(二)以为红军的任务也和白军相仿佛,只是单纯地打仗的。不知道中国的红军是一个执行革命的政治任务的武装集团。               (二)赤軍の任務も白軍のそれと似たようなもので、ただたんに戦争をするだけだとおもっている。中国の赤軍は革命の政治的任務を遂行する武装集団であることを知らない。

特别是现在,红军决不是单纯地打仗的,它除了打仗消灭敌人军事力量之外,とくに現在では、赤軍は、けっしてたんに戦争をするだけではなく、戦争で敵の軍事力を消滅するほかに、

还要负担宣传群众、组织群众、武装群众、帮助群众建立革命政权以至于建立共产党的组织等项重大的任务。                    なお大衆に宣伝し、大衆を組織し、大衆を武装化し、大衆の革命政権の樹立をたすけることから、共産党の組織をうちたてることまでのさまざまの重大な任務をになっている。

红军的打仗,不是单纯地为了打仗而打仗,而是为了宣传群众、组织群众、武装群众,并帮助群众建设革命政权才去打仗的,             赤軍が戦争するのは、たんに戦争のために戦争するのではなくて、大衆に宣伝し、大衆を組織し、大衆を武装化し、また大衆の革命政権の樹立をたすけるために戦争するのであり、

离了对群众的宣传、组织、武装和建设革命政权等项目标,就是失去了打仗的意义,也就是失去了红军存在的意义。                 大衆にたいする宣伝、組織、武装化および革命政権樹立などの目標をはなれては、戦争することの意義がうしなわれ、また赤軍存在の意義もうしなわれるのである。


  (三)因此,在组织上,把红军的政治工作机关隶属于军事工作机关,提出“司令部对外”的口号。                       (三)したがって、組織のうえでは、赤軍の政治機関を軍事機関に従属させ、「軍外活動も司令部で」というスローガンをもちだしている。

这种思想如果发展下去,便有走到脱离群众、以军队控制政权、离开无产阶级领导的危险,如像国民党军队所走的军阀主义的道路一样。        このような思想が発展していけば、国民党軍隊が軍閥主義の道をたどっているのとおなじように、大衆からはなれ、軍隊で政権を制御し、プロレタリア階級の指導からはなれる危険な道を歩むことになる。


(四)同时,在宣传工作上,忽视宣传队的重要性。           (四)同時に、宣伝活動のうえでは、宣伝隊の重要性を無視している。

在群众组织上,忽视军队士兵会的组织和对地方工农群众的组织。结果,宣传和组织工作,都成了被取消的状态。                  大衆を組織するうえでは、軍隊内の兵士委員会の組織を無視し、また地方の労農大衆を組織することを無視している。その結果、宣伝活動と組織活動が、すべて解消された状態になっている。


(五)打胜仗就骄傲,打败仗就消极。                  (五)戦いに勝てばいばりかえり、戦いに負ければしょげかえる。

(六)本位主义,一切只知道为四军打算,不知道武装地方群众是红军的重要任务之一。这是一种放大了的小团体主义。             (六)本位主義、すなわち地方の大衆を武装化することが赤軍の重要な任務の一つであることを知らず、あらゆることを、ただ第四軍のためだけから考える。これは拡大された小集団主義である。


(七)有少数同志囿于四军的局部环境,以为除此就没有别的革命势力了。因此,保存实力、避免斗争的思想非常浓厚。这是机会主义的残余。    (七)少数の同志たちは、第四軍の局部的な環境にとらわれ、ここ以外には、ほかに革命勢力はないもののように考えている。そのために、実力を保存し、闘争をさけようとする思想が非常に濃厚である。これは日和見主義の残りかすである。


  (八)不顾主客观条件,犯着革命的急性病,不愿意艰苦地做细小严密的群众工作,只想大干,充满着幻想。这是盲动主义的残余。       (八)主体的、客観的条件を無視し、革命のせっかち病にかかり、労苦にたえて、きめのこまかい、地味な大衆活動をやろうとせず、はでにやることばかり考え、幻想でいっぱいになっている。これは盲動主義の残りかすである。


单纯军事观点的来源:                        軍事一点ばりの観点の根源
(一)政治水平低。因此不认识军队中政治领导的作用,不认识红军和白军是根本不同的。                          (一)政治的水準が低い。したがって、軍隊内の政治指導の役割を知らず、赤軍は白軍と根本的にちがったものであることを知らない。


(二)雇佣军队的思想。因为历次作战俘虏兵甚多,此种分子加入红军,带来了浓厚的雇佣军队的思想,使单纯军事观点有了下层基础。       (二)やとい兵の思想。たびたびの戦いで捕虜が非常に多く、こうしたものが赤軍にくわわり、濃厚なやとい兵の思想をもちこんできたので、軍事一点ばりの観点は下層において基盤をもつようになった。


(三)因有以上两个原因,便发生第三个原因,就是过分相信军事力量,而不相信人民群众的力量。                         (三)以上の二つの原因によって、第三の原因がうまれている。すなわち軍事力を信じすぎて、人民大衆の力を信じないことである。


(四)党对于军事工作没有积极的注意和讨论,也是形成一部分同志的单纯军事观点的原因。                            (四)党が軍事活動にたいして積極的に心をそそがず、討議をおこなわなかったことも、一部の同志が軍事一点ばりの観点をもつようになった原因である。

纠正的方法:
是正の方法
  

(一)从教育上提高党内的政治水平,肃清单纯军事观点的理论根源,认清红军和白军的根本区别。同时,还要肃清机会主义和盲动主义的残余,打破四军本位主义。                           (一)教育をつうじて、党内の政治的水準を高め、軍事一点ばりの観点の理論的根源を一掃し、赤軍と白軍との根本的なちがいをはっきり理解させる。同時に、日和見主義と盲動主義の残りかすを一掃し、第四軍の本位主義をうちやぶる。


(二)加紧官兵的政治训练,特别是对俘虏成分的教育要加紧。    (二)将兵の政治的訓練を強化し、とくに捕虜出身者にたいする教育を強化する

同时,尽可能由地方政权机关选派有斗争经验的工农分子,加入红军,从组织上削弱以至去掉单纯军事观点的根源。                 同時に、組織の面から、軍事一点ばりの観点の根源をよわめ、とりのぞくために、できるかぎり地方政権機関が闘争経験をもった労働者や農民をえらんで赤軍に参加させるようにする。


(三)发动地方党对红军党的批评和群众政权机关对红军的批评,以影响红军的党和红军的官兵。                       (三)赤軍内の党組織や赤軍将兵に影響をあたえるために、赤軍内の党組織にたいする地方の党組織の批判や、赤軍にたいする大衆政権機関の批判をおこさせていく。


(四)党对于军事工作要有积极的注意和讨论。一切工作,在党的讨论和决议之后,再经过群众去执行。                    (四)党は軍事活動にたいして積極的に心をそそぎ、討議をおこなう。すべての活動は、党が討議し、決定したのち、大衆をつうじて実行にうつす。

(五)编制红军法规,明白地规定红军的任务,军事工作系统和政治工作系统的关系,红军和人民群众的关系,士兵会的权能及其和军事政治机关的关系。(五)赤軍にかんする法規を制定し、赤軍の任務、軍事の系統と政治の系統との関係、赤軍と人民大衆との関係、兵士委員会の権限・機能およびそれと軍事・政治機関との関係をはっきり規定する。

关于极端民主化                           極端な民主化について

红军第四军在接受中央指示之后,极端民主化的现象,减少了许多。    赤軍第四軍が党中央の指示をうけてから、極端な民主化の現象はだいぶすくなくなった。

例如党的决议比较地能够执行了;要求在红军中实行所谓“由下而上的民主集权制”、“先交下级讨论,再由上级决议”等项错误主张,也没有人再提了。    たとえば、党の決議はわりあいよく実行されるようになった。赤軍内でいわゆる「下から上への民主集権制」とか、「まず下級に討議させ、それから上級で決議せよ」とかいったことの実行を要求するあやまった主張をもちだすものは、もういなくなった。

但是在实际上,这种减少,只是一时的和表面的现象,还不是极端民主化的思想的肃清。这就是说,极端民主化的根苗还深种在许多同志的思想中。   だが、実際には、このような減少も一時的な、表面的な現象にすぎず、極端な民主化の思想が一掃されたのではない。つまり、極端な民主化の根が多くの同志の思想のなかにまだ深く食いこんでいる。

例如对于决议案的执行,表示种种勉强的态度,就是证据。        たとえば、決議の実行にあたって示されるさまざまなふしょうぶしょうの態度は、その証拠である。
纠正的方法:                            是正の方法
(一)从理论上铲除极端民主化的根苗。              (一)理論のうえで極端な民主化の根をとりのぞく。

首先,要指出极端民主化的危险,在于损伤以至完全破坏党的组织,削弱以至完全毁灭党的战斗力,使党担负不起斗争的责任,由此造成革命的失败。  まず第一に、極端な民主化の危険は、党の組織を傷つけ、さらにそれを完全に破壊し、党の戦闘力を弱め、さらにそれを完全に壊滅させて、党が闘争の責任をおえないようにし、それによって革命の失敗をまねく、という点にあることを指摘しなければならない。

其次,要指出极端民主化的来源,在于小资产阶级的自由散漫性。     そのつぎには、極端な民主化の根源が小ブルジョア階級の自由放漫性にあることを指摘しなければならない。

这种自由散漫性带到党内,就成了政治上的和组织上的极端民主化的思想。 このような自由放漫性が党内にもちこまれると、政治上、組織上の極端な民主化の思想になる。

这种思想是和无产阶级的斗争任务根本不相容的。            このような思想はプロレタリア階級の闘争任務と根本的に相いれないものである。

(二)在组织上,厉行集中指导下的民主生活。其路线是:      (二)組織のうえでは、集中的指導のもとでの民主的生活を厳格におこなう。その路線はつぎのとおりである。
 

  1 党的领导机关要有正确的指导路线,遇事要拿出办法,以建立领导的中枢。                                1 党の指導機関は正しい指導路線をもち、問題があれば解決策をうちだす。こうすることによって、指導の中核を確立していく。
 
2 上级机关要明了下级机关的情况和群众生活的情况,成为正确指导的客观基础。                                2 上級機関は下級機関の状況や大衆生活の状況をはっきりつかみ、それを正しい指導の客観的基礎とする。


3 党的各级机关解决问题,不要太随便。一成决议,就须坚决执行。    3 党の各級機関は、問題を解決するにあたって、軽はずみにやってはならない。いったん決議となった以上は、断固として実行する。

4 上级机关的决议,凡属重要一点的,必须迅速地传达到下级机关和党员群众中去。                               4 上級機関の決議のうち、すこしでも重要なものは、すみやかに下級機関と党員大衆につたえなければならない。

其办法是开活动分子会,或开支部以至纵队的党员大会(须看环境的可能),派人出席作报告。                          そのやりかたとしては、活動者会議をひらくか、細胞会議ないし縦隊の党員総会をひらくかして(条件がゆるすかどうかを見たうえで)、それに人をおくり、説明させることである。

5 党的下级机关和党员群众对于上级机关的指示,要经过详尽的讨论,以求彻底地了解指示的意义,并决定对它的执行方法。             5 党の下級機関や党員大衆は、上級機関の指示の意義を徹底的に理解し、その実行方法を決定するために、指示をくわしく討議する。

关于非组织观点                            非組織的な観点について

四军党内存在着的非组织的观点,其表现如下:             第四軍の党内に存在している非組織的な観点は、つぎのような点にあらわれている。

甲 少数不服从多数。例如少数人的提议被否决,他们就不诚意地执行党的决议。                                甲 少数が多数にしたがわない。たとえば、少数者はその提案が否決されると、心をうちこんで党の決議を実行しようとしない。


纠正的方法:                            是正の方法
(一)开会时要使到会的人尽量发表意见。              (一)会議では、出席者にできるかぎり意見をのべさせる。

有争论的问题,要把是非弄明白,不要调和敷衍。一次不能解决的,二次再议(以不妨碍工作为条件),以期得到明晰的结论。                                 論争になった問題については、調停したり、いいかげんにすませたりするのではなく、是非をはっきりさせる。一回で解決できない問題は、はっきりした結論をひきだすよう、もういちど討議する(仕事をさまたげないことを条件として)。

(二)党的纪律之一是少数服从多数。少数人在自己的意见被否决之后,必须拥护多数人所通过的决议。                    (二)党の規律の一つは少数が多数にしたがうことである。少数者は自分たちの意見が否決されたばあいには、多数で採択した決議をまもらなければならない。
 

除必要时得在下一次会议再提出讨论外,不得在行动上有任何反对的表示。 必要があれば、つぎの会議で再討議を提案することはゆるされるが、それ以外に、行動のうえではどのような反対の態度をも示してはならない。


乙 非组织的批评:

乙 非組織的な批判


(一)党内批评是坚强党的组织、增加党的战斗力的武器。但是红军党内的批评有些不是这样,变成了攻击个人。                (一)党内批判は党の組織を強固にし、党の戦闘力をつよめる武器である。だが、赤軍の党内の批判は一部がそうではなく、個人攻撃になっている。其结果,不但毁坏了个人,也毁坏了党的组织。这是小资产阶级个人主义的表现。その結果は、個人をそこなうだけでなく、党の組織をもこわしている。これは小ブルジョア個人主義のあらわれである。

纠正的方法,在于使党员明白批评的目的是增加党的战斗力以达到阶级斗争的胜利,不应当利用批评去做攻击个人的工具。              これを是正する方法は、党員に、批判の目的は階級闘争の勝利を達成するために党の戦闘力をつよめることにあるのであって、批判を個人攻撃の道具に利用してはならないということを、はっきり理解させることである。


(二)许多党员不在党内批评而在党外去批评。这是因为一般党员还不懂得党的组织(会议等)的重要,以为批评在组织内或在组织外没有什么分别。(二)多くの党員は党内では批判せずに、党外で批判している。これは、一般党員がまだ党の組織(会議など)の重要性を理解していず、批判は組織の内部でやっても組織の外部でやっても、なんらちがいはないものと考えているからである。

纠正的方法,就是要教育党员懂得党的组织的重要性,对党委或同志有所批评应当在党的会议上提出。                       これを是正する方法は、党員に、党の組織の重要性を理解させ、党委員会または同志にたいして批判することがあれば、党の会議でだすべきだということを理解させるように教育することである。

关于绝对平均主义                          絶対的均等主義について

  红军中的绝对平均主义,有一个时期发展得很厉害。例如:发给伤兵用费,反对分伤轻伤重,要求平均发给。                 赤軍内で絶対的均等主義がひどくはびこった時期がある。たとえば、負傷兵に手当を支給するにも、軽傷か重傷かによって区別をつけることに反対し、均等に支給することを要求する。

官长骑马,不认为是工作需要,而认为是不平等制度。分物品要求极端平均,不愿意有特别情形的部分多分去一点。                 上官が馬に乗るのは、職務の必要からだとは考えず、不平等な制度だと考える。物を支給するにも極端な均等割りを要求し、特別の事情のあるところにすこし多く支給してやることも喜ばない

背米不问大人小孩体强体弱,要平均背。住房子要分得一样平,司令部住了一间大点的房子也要骂起来。                      米をはこぶにしても、大人も子供も、体が強くても弱くても、均等にもたせようとする。宿営するにも部屋は均等にわりあてるよう要求し、司令部がすこしばかり大きな部屋にはいっても、すぐに文句をいう。

派勤务要派得一样平,稍微多做一点就不肯。甚至在一副担架两个伤兵的情况,宁愿大家抬不成,不愿把一个人抬了去。              勤務のわりあても同等であることを要求し、すこしでもよけいにやることは承知しない。そればかりか、担架が一合で負傷兵が二人いるといったばあい、一人しかはこべないようなら、いっそ二人ともはこばせない。 

这些都证明红军官兵中的绝对平均主义还很严重。            これらはみな赤軍将兵のあいだの絶対的均等主義がなおひどいものであることを証明している。

绝对平均主义的来源,和政治上的极端民主化一样,是手工业和小农经济的产物,不过一则见之于政治生活方面,一则见之于物质生活方面罢了。    絶対的均等主義の根源は、政治上の極端な民主化とおなじように、手工業と小農経済にあり、ただ一方は政治生活の面にあらわれ、一方は物質生活の面にあらわれただけである。
 
纠正的方法:应指出绝对平均主义不但在资本主义没有消灭的时期,只是农民小资产者的一种幻想;                        是正の方法。絶対的均等主義は、資本主義がまだ消滅しない時期には、たんに農民や小所有者の幻想にすぎないばかりでなく、

就是在社会主义时期,物质的分配也要按照“各尽所能按劳取酬”的原则和工作的需要,决无所谓绝对的平均。                    社会主義の時期でも、物資の分配は「各人は能力におうじてはたらき、労働におうじて報酬をうける」という原則と仕事の必要におうじておこなわれるのであって、けっして絶対的な均等といったものではないことを、指摘しなければならない。

红军人员的物质分配,应该做到大体上的平均,例如官兵薪饷平等,因为这是现时斗争环境所需要的。                       赤軍内の物資の支給は、将兵の給与を平等にしているように、だいたいにおいて均等にすべきである。というのは、現在の闘争の条件がそう要求しているからである。

但是必须反对不问一切理由的绝对平均主义,因为这不是斗争的需要,适得其反,是于斗争有妨碍的。                       しかし、すべての理由をぬきにした絶対的均等主義には反対しなければならない。なぜなら、これは闘争に必要なくこではなく、まさにその反対に、闘争をさまたげるものだからである。

关于主观主义                            主観主義について

  主观主义,在某些党员中浓厚地存在,这对分析政治形势和指导工作,都非常不利。                             主観主義は、一部の党員のあいだに濃厚に存在しているが、これは政治情勢の分析にとっても活動の指導にとっても、非常に不利である。

因为对于政治形势的主观主义的分析和对于工作的主观主义的指导,其必然的结果,不是机会主义,就是盲动主义。                 なぜなら、政治情勢にたいする主観主義的な分析や活動にたいする主観主義的な指導は、必然的に日和見主義か、さもなければ盲動主義の結果をうむからである。

至于党内的主观主义的批评,不要证据的乱说,或互相猜忌,往往酿成党内的无原则纠纷,破坏党的组织。                     党内の主観主義的な批判、根拠のないおしゃべり、あるいはおたがいの邪推は、とかく党内の無原則的な紛糾をかもしだし、党の組織を破壊する。


  关于党内批评问题,还有一点要说及的,就是有些同志的批评不注意大的方面,只注意小的方面。                       党内批判の問題についてもう一つふれなければならない点は、一部の同志の批判が小さなところにだけ目をむけ、大きなところには目をむけないことである。

他们不明白批评的主要任务,是指出政治上的错误和组织上的错误。    かれらには、批判の主要な任務が政治上のあやまりと組織上のあやまりの指摘にあることがわからない。

至于个人缺点,如果不是与政治的和组织的错误有联系,则不必多所指摘,使同志们无所措手足。                         個人的な欠点については、それが政治的なあやまりや組織的なあやまりとかかわりがなければ、同志たちをどうしてよいかわからなくさせるほど多く指摘する必要はない。

而且这种批评一发展,党内精神完全集注到小的缺点方面,人人变成了谨小慎微的君子,就会忘记党的政治任务,这是很大的危险。          そのうえ、このような批判が高じてくると、党内の注意力は完全に小さな欠点に集中され、人びとは小心翼々とした君子に変わってしまい、党の政治的任務を忘れることになる。これは大きな危険である。


纠正的方法:主要是教育党员使党员的思想和党内的生活都政治化,科学化。是正の方法。主として、党員の思想や党内の牛沽を政治的にし、科学的にするように党員を教育することである。

要达到这个目的,就要:(一)教育党员用马克思列宁主义的方法去作政治形势的分析和阶级势力的估量,以代替主观主义的分析和估量。       この目的を達成するためには、つぎのことが必要である。(一)主観主義的な方法によって政治情勢の分析や階級勢力の評価をおこなうのではなくて、マルクス・レーニン主義の方法によって分析や評価をおこなうように党員を教育する。

(二)使党员注意社会经济的调查和研究,由此来决定斗争的策略和工作的方法,使同志们知道离开了实际情况的调查,就要堕入空想和盲动的深坑。(二)党員に、社会・経済の調査や研究に目をむけさせ、それによって闘争の戦術や活動の方法をきめさせ、同志たちに実際状況の調査をはなれると空想や盲動のどろぬまにはまりこんでしまうことをわからせる。

(三)党内批评要防止主观武断和把批评庸俗化,说话要有证据,批评要注意政治。                             (三)党内批判にあたっては、主観的な独断や批判の卑俗化を防がなければならず、発言するにはよりどころを重んじ、批判するには政治的な面に目をむけなければならない。

关于个人主义                            個人主義について

红军党内的个人主义的倾向有如下各种表现:              赤軍の党内の個人主義的偏向は、つぎのようないろいろな点にあらわれている。

(一)报复主义。在党内受了士兵同志的批评,到党外找机会报复他,打骂就是报复的一种手段。                        (一)報復主義。党内で兵士の同志から批判されると、党外で機会をとらえて報復する。なぐったり、どなりつけたりするのが、報復の一つの手段である。

在党内也寻报复;你在这次会议上说了我,我就在下次会议上找岔子报复你。党内でも、この会議でおれを批判したからつぎの会議ではおまえのあらをさがして仕返ししてやるというように、報復をはかる。

这种报复主义,完全从个人观点出发,不知有阶级的利益和整个党的利益。 このような報復主義は、まったく個人的見地からでたもので、階級の利益や全党の利益がぜんぜん念頭にない。

它的目标不在敌对阶级,而在自己队伍里的别的个人。这是一种削弱组织、削弱战斗力的销蚀剂。                         その目標は敵階級にあるのではなくて、自分の陣営内の他の個人にある。これは組織を弱め、戦闘力を弱める腐食剤である。


(二)小团体主义。只注意自己小团体的利益,不注意整体的利益,表面上不是为个人,实际上包含了极狭隘的个人主义,同样地具有很大的销蚀作用和离心作用。                            (二)小集団主義。全体の利益には目をむけず、自分の所属する小集団の利益に目をむけるだけである。表面的には、個人のためということではないが、実際にはきわめてせまい個人主義をふくんでおり、おなじように、大きな腐食作用と遠心作用をもっている。

红军中历来小团体风气很盛,经过批评现在是好些了,但其残余依然存在,还须努力克服。                             赤軍内には、これまで小集団的な気風がひどかったが、批判がおこなわれて、いまは多少よくなってきた。しかし、その残りかすは依然として存在しており、さらにその克服につとめなければならない。


(三)雇佣思想。不认识党和红军都是执行革命任务的工具,而自己是其中的一员。                              (三)やとわれ人的思想。党も赤軍も革命の任務を遂行する道具であり、自分はそのうちの一員であることを理解しない。


不认识自己是革命的主体,以为自己仅仅对长官个人负责任,不是对革命负责任。                                自分が革命の主体であることを理解せず、ただ上官個人に責任をおうだけで、革命にたいして責任をおうのではないと考える。

这种消极的雇佣革命的思想,也是一种个人主义的表现。这种雇佣革命的思想,是无条件努力的积极活动分子所以不很多的原因。          やとわれて革命をやるという、こうした消極的な思想は、やはり一種の個人主義のあらわれである。やとわれて革命をやるという思想は、無条件に努力する積極的な活動家のあまり多くないことの原因になっている。

雇佣思想不肃清,积极活动分子便无由增加,革命的重担便始终放在少数人的肩上,于斗争极为不利。                       やとわれ人的思想を一掃しなければ、積極的な活動家をふやすことはできず、革命の重責はいつでも少数のものの肩にかかり、闘争にとってきわめて不利である。


(四)享乐主义。个人主义见于享乐方面的,在红军中也有不少的人。他们总是希望队伍开到大城市去。                     (四)享楽主義。これは個人主義が享楽面にあらわれたもので、赤軍内にもそういう人がすくなくない。かれらはつねに部隊が大きい都市にいくことを望んでいる。

他们要到大城市不是为了去工作,而是为了去享乐。他们最不乐意的是在生活艰难的红色区域里工作。                       かれらが大きい都市へいきたがるのは活動のためではなく、享楽のためである。かれらがもっとも好まないのは生活の苦しい赤色地域内で活動することである。


(五)消极怠工。稍不遂意,就消极起来,不做工作。其原因主要是缺乏教育,但也有是领导者处理问题、分配工作或执行纪律不适当。     (五)消極的で、なまけること。すこしでも思うようにいかないと、すぐ消極的になり、仕事をしなくなる。その原因はおもに教育の欠けていることにあるが、また、指導者の問題の処理や仕事の配分や規律の執行が妥当でないことにもよる。


(六)离队思想。在红军工作的人要求脱离队伍调地方工作的与日俱增。(六)部隊をはなれたがる思想。赤軍のなかには、部隊をはなれて地方の仕事にまわることを要求するものが日ましにふえている。

其原因,也不完全是个人的,尚有一,红军物质生活过差;二,长期斗争,感觉疲劳;三,领导者处理问题、分配工作或执行纪律不适当等项原因。   その原因はすべて個人的にあるのではない。そのほか、一、赤軍の物質生活がわるすぎること、二、長いあいだのたたかいで疲れを感じていること、三、指導者の問題の処理や仕事の配分や規律の執行が妥当でないことなども原因になっている。


纠正的方法:主要是加强教育,从思想上纠正个人主义。         是正の方法。主として思想の面から個人主義を是正するよう教育を強化する。

再则处理问题、分配工作、执行纪律要得当。并要设法改善红军的物质生活,利用一切可能时机休息整理,以改善物质条件。                      つぎに問題の処理、仕事の配分、規律の執行を適切にすることである。そして、赤軍の物質生活を改善するよう方法を講じなければならない。それには、あらゆる可能な機会を利用して休息、整備することによって物的条件を改善することである。

个人主义的社会来源是小资产阶级和资产阶级的思想在党内的反映,当进行教育的时候必须说明这一点。                       個人主義の社会的根源は、小ブルジョア階級およびブルジョア階級の思想が党内に反映していることにあり、教育をおこなうにあたっては、この点を説明しなければならない。

关于流寇思想                            流賊的思想について

  由于红军中游民成分占了很大的数量和全国特别是南方各省有广大游民群众的存在,就在红军中产生了流寇主义的政治思想。           赤軍内にルンペン出身者が大きな数をしめていることや、全国、とくに南部の各省に広範なルンペン大衆がいることから、赤軍内に流賊主義的な政治思想がうまれている。

这种思想表现在:一,不愿意做艰苦工作建立根据地,建立人民群众的政权,并由此去扩大政治影响,而只想用流动游击的方法,去扩大政治影响。   この思想はつぎの点にあらわれている。一、骨のおれる活動をつうじて根拠地を創設し、人民大衆の政権を樹立し、またそれによって政治的影響を拡大しようとせず、ただ流動的な、遊撃的な方法によって政治的影響を拡大しようと考えるだけである。

二,扩大红军,不走由扩大地方赤卫队、地方红军到扩大主力红军的路线,而要走“招兵买马”“招降纳叛”的路线。                 二、赤軍を拡大するのに、地方赤衛隊や地方赤軍の拡大をつうじて主力赤軍を拡大させるという路線をとろうとせず、「兵馬をつのり」、「寝返り兵、投降兵をかかえこむ路線を歩もうとする。

三,不耐烦和群众在一块作艰苦的斗争,只希望跑到大城市去大吃大喝。 三、大衆といっしょに困難なたたかいをする辛抱づよさがなく、大きな都市にいって大いに食ったり飲んだりすることばかり考えている。

凡此一切流寇思想的表现,极大地妨碍着红军去执行正确的任务,故肃清流寇思想,实为红军党内思想斗争的一个重要目标。              三、大衆といっしょに困難なたたかいをする辛抱づよさがなく、大きな都市にいって大いに食ったり飲んだりすることばかり考えている。すべてこうした流賊的思想のあらわれは、赤軍の正しい任務の遂行をひどくさまたげており、したがって、流賊的思想を一掃することは、じつに赤軍の党内の思想闘争の重要な目標の一つである。

应当认识,历史上黄巢、李闯式的流寇主义,已为今日的环境所不许可。  歴史上の黄巣、李闖《りちん》式の流賊主義は、もはやこんにちの環境ではゆるされないことを知るべきである。


纠正的方法:                            是正の方法

(一)加紧教育,批评不正确思想,肃清流寇主义。         (一)教育を強化して、正しくない思想を批判し、流賊主義を一掃する。

(二)对现有红军基本队伍和新来的俘虏兵,加紧反流氓意识的教育。 (二)現在の赤軍の基本部隊とあらたに参加した捕虜出身の兵士にたいして、ルンペン意識とたたかうための教育を強化する。

(三)争取有斗争经验的工农积极分子加入红军队伍,改变红军的成分。(三)闘争経験をもった労働者、農民の活動家を赤軍部隊に参加させて、赤軍の階級構成を変える。

(四)从斗争的工农群众中创造出新的红军部队。           (四)たたかう労農大衆のなかから新しい赤軍部隊をつくりだす。

关于盲动主义残余                          盲動主義の残りかすについて

红军党内对盲动主义已经做了斗争,但尚不充分。            赤軍の党組織では、これまで盲動主義にたいして闘争がおこなわれてきたが、まだ不十分である。

因此,红军中还有盲动主义思想的残余存在着。其表现如:一,不顾主观和客观条件的盲干。                           したがって、赤軍内にはまだ盲動主義思想の残りかすがある。それはつぎの点にあらわれている。一、主体的条件および客観的条件を無視して、めくらめっぽうに行動する。

二,城市政策执行得不充分,不坚决。三,军纪松懈,特别是打败仗时。四,还有某些部队有烧屋行为。                     二、都市政策が十分に、断固として実行されていない。三、軍紀がゆるんでおり、とくに戦いにやぶれたときがそうである。四、一部の部隊にはまだ家屋を焼き払う行為がある。

五,枪毙逃兵的制度和肉刑制度,也是带着盲动主义性质的。盲动主义的社会来源是流氓无产者的思想和小资产阶级的思想的综合。                               五、逃亡兵を銃殺する制度や体刑制度も、盲動主義の性質をおびている。盲動主義の社会的根源はルンペン・プロレタリアの思想と小ブルジョア階級の思想との総合にある。

纠正的方法:                            是正の方法
 
(一)从思想上肃清盲动主义。                   (一)思想の面から盲動主義を一掃する。
 
(二)从制度上和政策上纠正盲动的行为              (二)制度と政策の面から盲動的な行為を是正する。


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