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ネットで話題の薛剣大阪総領事の地元、中国浙江省漣水県で年越ししてみた。

総領事の公式略歴
https://osaka.china-consulate.gov.cn/jpn/zls/200812/t20081212_4607318.htm

公式ツイッター
https://twitter.com/xuejianosaka

日本の一部界隈で有名な中国大阪領事館の地元にたまたま春節の旅行で訪れたのでレポートします。

総領事の略歴(公式より引用)
薛剣,1968年7月生まれ,江蘇省淮安市漣水県出身.
1988-1992  北京外国語学院日本学部
1992-1995  中華人民共和国外交部アジア局職員,アタッシェ
1995-1999  中華人民共和国駐日本国大使館アタッシェ,三等書記官
1999-2006  中華人民共和国外交部アジア局三等書記官,二等書記官,副課長2006-2012  中華人民共和国駐日本国大使館一等書記官,参事官
2012-2014  中華人民共和国外交部アジア局参事官兼課長
2014-2018  中華人民共和国駐日本国大使館公使参事官
2018-2019  中華人民共和国外交部アジア局参事官
2019-2021  中華人民共和国外交部アジア局副局長
2021-      中華人民共和国駐大阪大使級総領事

さて、暴言総領事として知られる薛剣氏が田舎の農村生まれであることは、

現在、中国との闘争を仕事にしているジャーナリストの安田氏などが指摘していることであるが、しかし江蘇省といえば、あまり田舎なイメージはないであろう、何しろ日本軍が30万人の大戦果を挙げたことで有名な南京市を筆頭に蘇州、徐州、揚州、鎮江など日本でも有名な都市も多く、沿岸沿いなこともあってあまり田舎なイメージはないと思われる。ちなみに江蘇省の広さは北海道くらいである。
しかし、そんな先進地域であっても郊外には広大な農村が広がっている、今回はそんな中国の人口85万人ほどの小さい県の鎮や郷を見ていただければ幸いである。
ちなみに、現地で薛剣氏を知っているかと聞いてみたところ、知っている人はいなかった。鎮:高溝鎮、唐集鎮、大東鎮、五港鎮、梁岔鎮、石湖鎮、岔廟鎮、東胡集鎮、南集鎮、成集鎮、紅窯鎮、黄営鎮の中の一つしか言っていないので、公開されてはいないがこの中のどれか、もしくは街道:漣城街道、朱碼街道、陳師街道、保灘街道の出身地に行けば知っている人はいるかもしれない。

連水県は連雲港市の灌南県との境にあるるため淮安よりも灌南駅の方が近いのでそこに行き、以後ホストの車で移動する。おおよそ30分ほどでつく。高溝鎮は漣水駅の方が遠いのである。

春節の飾りつけ

バスターミナル

農家の家

到着

初回の食事、餃子と腸詰、そして昼から白酒である。

ファンシーなお家があった。

あたりはひたすらきれいに整備された圃場が広がる。

https://youtu.be/OORqWO7TBxI?si=JG66U1FYVn7Nv3f6

最近の中国らしくドローンで肥料をまいている、ここらへんでは米や粟、馬鈴薯などを作っているらしい。

村から県城だか鎮城へ移動。

お酒会社、江蘇今世緣酒業股份有限公司というらしい。今の会社になったのは1997年12月23日だいぶ最近である。中国白酒トップ10企業であり、博物館あどもありでかい。国有企業である。現代の高溝酒工場は1949年に設立され、当時は金庄酒廠と裕源糟坊が合併してできたもので、1987年に正式に「江蘇高溝酒廠」に改称された。1990年代前後、高溝酒は黄金期を迎えた。その後に1996年に国営企業から国有企業になり、有限会社化して上海の株式市場に上場している。


酒瓶だか徳利をもした門、今世の縁とかこの会社の有名ブランド白酒である。

国縁ホテル、この国の縁もこの会社の白酒ブランドである。
下は会社の門。

昔の門、中の建物は変わっても門はあんまり変わってないのである。

国有企業らしく門に人民武装部があることが示されている、民兵や徴兵関係、戦時の警備や後方支援などを担当する部署である。日本人からすると意外だが、国有企業では珍しくない組織である。

習主席語録の書いた看板があった。だいぶ日焼けしてるがいいのだろうか?

会社前の広場。

屋根に江南の伝統建築のうだつがついているのが面白い。

新年の飾りつけ。

鎮城というのか、県城というのかの建築、実はこの正面の家は1・2階しかなく、3・4階は別の家である。そちらの方は裏側に入り口がある。

昔は商城だったようだが、今は割とさびれている。

ホストのお兄さんのやってる雑貨屋へ、解放靴や軍大衣など懐かしいものが並んでいる。

布靴。

歩道に品物を大きく広げている。

春節用品店。12月31日の午前までの営業らしい。

もどって村の方の商店、ちょっと小さい。

中国では大みそかにお墓参りをする習慣があるらしく、お墓詣りに参加した。

ゴミだらけ、日本の感覚とは少し違う、お墓のすぐ隣の河原で白菜を栽培していたりする。

冥銭を燃やしている。

近くのコンクリート工場。

ドラえもんのスタンドバイミーのカバンか何かのゴミがあった。

花を供えている。

畑の中にも墓がある、割と頻繁に見かける。区画整理でどけないのはなぜだろう?

党のサービスセンター、きれいで大きい。ちゃんと手入れが行き届いている。

親戚の飲み会に連れて行ってもらった。

鳥の煮物、おいしい。

鶏モモの煮込みや白菜の煮物、おいしかった。

スタイリッシュトイレ、現役である。

今の商店街の光景、にぎやかである。

田舎なので爆竹が完全ごうごうである。ものすごい量の爆竹が売っている。

火が付いたらどっかーんだぜw

動画、空気感を感じてください。

商店の住居空間、

厨房は一階、そのほかの部屋と二階に住居がある。

貯水槽と洗濯物

厨房 広い。

もう一つ厨房がある。家族が多いからであろうか?

対句の売り場。

広場に戻って、モニュメントのキャプションを読む、文革中に出土した戦国時代の銅壺、今は南京博物館にあるらしい、国家一級文物で当時は酒器として作られ、吉祥文様があしらわれている。

全体はこんな感じ。

子供のボール遊びプール。

ゴーカートの戦車、中国やソ連、朝鮮など社会主義圏ではポピュラーなおもちゃである。

動画。

その夜は大みそかなので都市部に花火を見に行った、中国の田舎の花火はたびたび話題になるが、ここはおとなしめであった。それでも日本人には24時間爆竹がなっている状況は答えるものがある。

動画で体験してみてほしい。


火事かと見まごうばかりの爆炎。

ばくちのの破片。残りかすである。

お餅、どんぶりいっぱいまずは食べさせられた。

お正月料理、おいしかった。

お前、鎮城だか県城ばっか行ってるじゃんと言われそうだが真面目にここ以外行くところがないので県城に行くしかないのである。田舎で遊ぶところがイオンモールしかないという感じに思ってくれればそれであっているであろう。

輪投げの景品にヤギがいてびっくり、かわいい。

民族的な踊りをやっていた。划旱船というらしい。


人民大食堂、昔風な名前である、柱に大海を行くにはかじ取り手に頼るという有名な歌の名前の文字が見える。毛主席をたたえる意味がある。

トランプ遊び。

のうそん、家の前にも畑があり割と広い、一反五畝ほどある。

農村でも花火をやった。

中庭、田舎だけあって県城の商店よりだいぶ広い。

子供に将棋を教えている。

また親戚が集まって飲み会、私もいいちこを持参したので食卓に乗っている。

トイレ、開放的である。

こんな感じでも男女で分かれていて、手前が男で奥が女性用トイレである。

畑と集落、防風林も見える。

倉庫と家の壁、案外家がでかいのがわかる。

村の看板。

二階から中庭を見る。手が入ってるのはご愛敬。

鶏。

畑の中にお墓?がある。

いまだに一人っ子政策の宣伝が残ったままだったので笑った。

こういうスローガンが残っているの私は大好きである。

イッヌ。田舎の割にはおしゃれな品種である。

猫に犬に動物がたくさんである。

かわいい。

トイレ、コンクリの溝に用を足すだけだが、それでも変に推薦にされるよりこっちのほうがよっぽどいい。

夕日、美しい。

中国って感じの夕日で感動である。

ドラマの締めに出てきそうな感じ。

農村での花火はこんな感じである。

三輪車にしまい方。土間が広いとこういうことができるのである。
一週間ほどこの鎮に滞在したが、中国語ができない私を温かく迎えてくれたホストの方とその親戚の方にこころより感謝を申し上げたい。
農村の様々な文化を体験したり、何よりもその空気感はとてもよかった。
私が過ごした高溝鎮は大規模な国営企業やその他の工場もあり、割合発展しており、また平地が多く水もあるため農業県としても有名であり、豊かな方であり、やはり田舎は田舎といっても内陸の山間部と大きく違うということがわかる。
その一方で、生活、衛生水準などではまだまだ大都市に比べると劣るところがあり、特に風呂環境やトイレなどに難がある。
トイレに関しては、水洗ではなくむしろ県城を離れた農村のぼっとん便所の方が使いやすかったし、春節期間中一度しか風呂に入れず、着替えもできなかったのは日本人としては冬とはいえ少しきついところであった。
そうじて、国が定めるような生活水準の向上目標が必要であるということが当てはまる県ではあるが、悲惨な状態ではなくむしろ小康であり、これから暫時的な改善が必要であると思われる。

今日はここまで、よければ感想やこんなところはどうだったのか?などを質問していただけると幸いです。

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