息を吸ってるだけで金がかかる幸せな国で

タイトルにさせてもらったのだが、
昨夜、からむしさんという方のライブに赴いた際に、とても心に残る歌詞があった。

"息を吸ってるだけで

金がかかる幸せな国で"

納得してしまうのはなんだか悲しいことだが、
素直に「ああ、今の日本ってそうだな」と思ってしまった。

〜〜〜

18歳の時、初めてインドに行った。
小学生の頃にマザーテレサの本を読んでから、ずっとインドに興味があった。
いつかマザーハウスに訪れたいと思っていた。

インドは思っていた以上に更に刺激的で不思議な国だった。
かと言って別に、危ないこともなかったし、具合を悪くすることもなく、1ヶ月はすぐに過ぎていった。

インドという国をわたしの中の一言で表すとしたら

ものすごく変な国

だった。

みんな、お節介でお話好きで、結構真面目だ。
何か買えばおまけしてくれたり、「これ美味しいよ」と常連さんにオススメされたり。

きっと昔の日本もこうだったんだろう、といつかみた日本の映画を思い出した。

〜〜〜

何年も前なのではっきりとは覚えてないのだが、
タクシーに乗っていた時、信号待ちのわたしたちの乗ってるタクシーの窓をコンコンとだれかがノックをした。

横を見ると6歳くらいだろうか、男の子が風船とお菓子のようなものを持って、ノックを続けている。

目には光がなく、ただわたしを見つめていた。

わたしはショックだった。
よく見ると、外国人が乗ってるほかのタクシーに何人かの子供達が同じことをしていた。

彼らは、それを売っている。彼らは、それで生きていた。彼らは、スラム街で生きていた。

あとから、聞いたことだが、
わたしたちがそれを買うことで彼らにお金がいくとは限らないそうだ。
ボスがいて、その人の機嫌でころころ賃金は変わるのだという。

日本じゃありえないことだ。
日本にいたら中学生までは学校に行かせてもらえる。
日本に住んでたら何かしらサポート保証される。

わたしたちはその恵まれてることをすぐ忘れる。

インドは金銭的に貧しい人を近くで見ることがある。

だが、彼らは優しい。
生きるために必死だが、愛がある。
分け合う気持ちをよく知っている。

今の日本はどうだろうか。
心が貧しい人が多いと感じることが多いのは気のせいだろうか。

普及し過ぎているのかもしれない、
SNSに縛られ過ぎているのかもしれない。

いつからそんなに見えない誰かを気にするようになったのだろうか。

一日中、SNSを見ない日を作るとかそんなことだけで世界が変わるような気がするのはわたしだけだろうか?

この記事を読んだ全ての人に、
一時間だけでいい、バーチャルなものに触れず、目の前をちゃんと見てほしい。

花が綺麗だとか、空気が澄んでるとか、鳥の声が聞こえるとかそんなことでいい。
そんなことを感じてほしい。

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