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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第22節・鹿島アントラーズ戦)

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第22節・鹿島アントラーズ戦)

8月13日は等々力競技場で鹿島アントラーズ戦。

 当たり前ですが、今の鹿島アントラーズは強いです。
どのぐらい強いかというと、前回の対戦(リーグ第12節)でフロンターレに0-3で負けて以来、大岩剛監督になってからリーグ戦9試合負けていない(8勝1分)ぐらい強いです。監督として初試合から9試合負けなしは、J1史上最高記録になっているとのこと。

 しかし、必ず隙はあります。
今回のプレビューでは、

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「大久保嘉人ってこうやって点を取っていたんだな。あの瞬間、相手も足が止まっていて、でも俺だけ信じて疑わなかった」(中村憲剛)。勝利を決定付けた追加点。その布石となった前半の場面とは?(リーグ開幕戦・大宮アルディージャ戦:2-0)

「大久保嘉人ってこうやって点を取っていたんだな。あの瞬間、相手も足が止まっていて、でも俺だけ信じて疑わなかった」(中村憲剛)。勝利を決定付けた追加点。その布石となった前半の場面とは?(リーグ開幕戦・大宮アルディージャ戦:2-0)

NACK5スタジアムでの大宮アルディージャ戦は2-0で勝利。

 小林悠と中村憲剛の開幕戦弾で勝ちきりました。

 この試合で特筆すべきは、先制した後の試合運びだと思います。
70分ぐらいから、大宮がパワープレー気味に攻撃に転じた85分ぐらいまで、フロンターレはほとんどボールを失わずに時計の針を進めていました。

 縦に急いで追加点を無理に狙うのではなく、奪いに来る相手を後ろでいなすかのようなボー

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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ開幕戦・大宮アルディージャ戦)

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ開幕戦・大宮アルディージャ戦)

 2月25日はNACK5スタジアムで大宮アルディージャ戦です。

 2017年のJリーグ開幕戦となります。

NACK5はサッカー専用で試合がとっても見やすいので、好きなスタジアムです。

 実はこのNACK5スタジアムこと「大宮公園サッカー場」は、漫画「キャプテン翼」で中学生時代の翼くんと日向くんが、ドライブシュートとタイガーショットをオラオラと打ちあった決勝戦の場所でもあったりしますね。日向く

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縦に急ぎ過ぎた後半のサッカーは、なぜ起きた?そして試合翌日の小林悠が語った「中央を堅く閉められたときの打開策」とは?(ACL第1節:水原三星戦:1-1)

縦に急ぎ過ぎた後半のサッカーは、なぜ起きた?そして試合翌日の小林悠が語った「中央を堅く閉められたときの打開策」とは?(ACL第1節:水原三星戦:1-1)

等々力競技場でのAFCチャンピオンズリーグ2017グループステージ水原三星戦は1-1のドロー。

 鹿島アントラーズと浦和レッズはゼロックス、ガンバ大阪もACLプレーオフで公式戦をすでに経験してますが、フロンターレはこれが初戦となりました。

 公式戦初戦というのは、どうしても自分たちが新しく取り組んできた内容を表現したくなります。特に前半はそうなりがちで、そういう意味では、それが正直に出た試合内

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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ACL第1節:水原三星戦)

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ACL第1節:水原三星戦)

 2月22日は等々力競技場でAFCチャンピオンズリーグ2017グループステージ第1節水原三星戦です。

 2017シーズンの初戦にして、鬼木達監督の初陣となります。
試合前日の練習は、等々力競技場で行われました。全体練習の冒頭15分のみ公開で、あとは非公開で実施。練習後には鬼木監督と小林悠主将による、試合前日会見も行われました。

「今季初の公式戦で日本を代表して戦えることを誇りに思います。ホーム

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第49号:中村憲剛選手と小林悠選手から学ぶ成長のための3つのステップ。

でんでーん、いしかわごうです。

 現在、サッカーキングさんのwebサイトで
川崎フロンターレの中村憲剛選手とお笑い芸人ピースの又吉直樹さんの対談が全10回の連載で掲載されているんですよ。

サッカーとお笑い、小説の共通点などが興味深くて、毎日楽しみに読んでいるんですけど、又吉さんは憲剛選手の著書を読んでくれたようで、対談中には、わりとそういった話題が出てきます。

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対照的だった中盤の推進力。なぜ大島僚太はゴール前に出ていけず、川辺駿は出ていけたのか。(リーグ第19節・ジュビロ磐田戦:2-5)

対照的だった中盤の推進力。なぜ大島僚太はゴール前に出ていけず、川辺駿は出ていけたのか。(リーグ第19節・ジュビロ磐田戦:2-5)

 等々力競技場でのジュビロ磐田戦は2-5。

プレビューでは、過去の対戦傾向や両者のプレースタイルから試合展開を「真夏の我慢比べ」という表現で予想していましたが、いざフタを開けてみれば、「豪雨の殴り合い」の様相を呈していました。これだけゴールが生まれるスコアを予想していた人は、まずいないと思います。

 試合については本文で詳しく語っています。今回のラインナップはこちらです。

1.「そうすると相

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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第20節・FC東京戦)

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第20節・FC東京戦)

 8月5日は等々力競技場でFC東京戦です。

前節はジュビロ磐田相手に、ホームで2-5という敗戦。思わぬ大敗を喫した川崎フロンターレとしては、立て直しを図る多摩川クラシコとなります。とはいえ、選手たちに気負いは感じられません。

「自分たちでまずい試合をしたから、自分たちで挽回する。怯える必要はないし、堂々とやるということ」(中村憲剛)

 では、試合の見どころをいつものようにディープに語っていき

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前半に仕留められなかった代償を払った後半の立ち上がり。失点後の選手達が抱えていたジレンマとは?(リーグ第20節・FC東京戦:1-1)

前半に仕留められなかった代償を払った後半の立ち上がり。失点後の選手達が抱えていたジレンマとは?(リーグ第20節・FC東京戦:1-1)

 FC東京との多摩川クラシコは1-1でした。

終盤まで負けていた展開を考えたら、土壇場での谷口彰悟の同点弾により「負けなくてよかった・・・」とも言えるし、前半の出来を考えたら「勝てた試合だったのでは?」という思いが残る結果となりました。

「シンタロウ(車屋紳太郎)とエウソン(エウシーニョ)のところに誰が行くのか。ウィングバックが食いついてくるか、それともインサイドハーフが来るのか、2トップがく

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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第21節・アルビレックス新潟戦)

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第21節・アルビレックス新潟戦)

8月9日はデンカビッグスワンスタジアムでアルビレックス新潟戦です。

 連戦はいつも大変ですが、夏場の連戦は特にハードですね。フロンターレは、先週の多摩川クラシコから中三日でアウェイ・ビッグスワンで新潟戦、そして週末に鹿島との3連戦を迎えます。

 では、試合の見どころをいつものようにディープに語っていきたいと思います。今回のラインナップはこちらです。

1.「ターンオーバーとまではいかないが、全

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「できれば、『チャンスだから(ボールを)くれ!』と、もっと声で言ってくれると楽なんですけどね(笑)」。先制点の起点を担った谷口彰悟の配給力。最強の車屋使いが語る、車屋紳太郎を生かす心得とは?(リーグ第21節・アルビレックス新潟戦:2-0)

「できれば、『チャンスだから(ボールを)くれ!』と、もっと声で言ってくれると楽なんですけどね(笑)」。先制点の起点を担った谷口彰悟の配給力。最強の車屋使いが語る、車屋紳太郎を生かす心得とは?(リーグ第21節・アルビレックス新潟戦:2-0)

 デンカビッグスワンスタジアムでのアルビレックス新潟戦は2-0で勝利。

 2005年のJ1復帰以降、リーグ戦で勝ったのは2012年と2015年のみ。ビッグスワンはフロンターレにとって鬼門となってますが、過去の2勝はいずれも小林悠の得点です。そしてこの試合でも小林のゴールが勝利につながりました。

 そのことを聞くと、「けっこう新潟は得意ですね」と小林は笑ってましたが、試合を振り返ってみると、夏場

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