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大学生日記 春風駘蕩

 強い雨に打たれる。
 雲間から指す日光が意外に強く、暑い。
 窓から吹き込む風は、おだやかでは、ない。

 春と言えど、「天気」というのは実に変化している。「天」の気、という表現は言い得て妙だ。でも振り返ると、なんだかのどかな日々だったなという風にカテゴライズしてしまっている。日々の小さな変化というものを、思い出は残酷に消し去っていくのである。「人」というのは、「天」に比べて幾分か分かりやすいものを求めるのだろう。

 大学の講義が、本格的に始まっていた。あぁこれこれ。少し面倒くさい履修登録と、スケジュール調整。教室に入った時に、どこに座って良いか分からない感じとか。私は大学に友達は指で数えるほどもいない(かもしれないので)、基本一人で受けている。というか、本来23卒でストレート卒業するはずだったのだが、どんな気の迷いからか休学した&コロナ禍でオンラインが割とメインだったもので、ろくに友達などいないかもしれない。

 と思っていたのだが、去年のとある繋がりで知り合った子たちが偶然私を見かけて声をかけてくれたのでした。わざわざ私の方の席に来てくれて、「あ、私ひとりじゃない…(´;ω;`)」と分かって?とても安心しました。孤独に慣れているけど、得意というわけではないようだ。やはり、自分のことを認識してくれている人がいるというのは、どうしてこんなに安堵を与えるものなのか不思議でならない。

 就活と講義とゼミ。まぁいかにも大学生という感じである。それに今は家庭教師の案件に応募して選考を受けていたりで、ホントに選考ばかり飽き飽きしている。もう「残念ですが…」という枕詞をもつ文章は見たくないんじゃァ…と、ダンブルドア先生みたいにシクシクしてしまう(ネタ分からない人はごめんね)。やはり高時給の仕事は難しいのだろうか…とりあえず金が欲しい。あぁ貪欲だわ。

 でも、今期も今期で面白そうなことがたくさんありそうで嬉しい。講義自体も受けていて楽しいし、ゼミでも色々な派生活動が出来そうでワクワクしている。こういうワクワクを感じると、大学に入ってホントに良かったと思える。ちゃんと学ぼうぜ、っていう人がいる環境、有難い。そういう場所で働きたくも思う。

 のどかな日々、でもない日の連続である。気づいたら、梅雨入りしているんだろう。それほど日々はぼんやり速い。ちなみに、私の好きな雨の言葉は、「雨嘯(うしょう)」というものだ。雨の中で嘯(うた)う、Singin in the rain的なことである。でも洗濯物乾きにくいよね、梅雨。全然関係ないね…(笑)

 

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