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手ぬぐいの底力

私は山に登る時、タオルを首に巻きます。

山登りは汗を大量にかくので、それを拭くため、また、直射日光が首に当たるとバテやすくなるので、それを防ぐためでもあります。

ある日、山仲間のIさんが「タオルもいいけど、手ぬぐいもいいヨ!」とアドバイスをくれたのでやってみました。するとこれがすこぶる良いのです。

何がいいかっていうと、ズバリ「速乾性!」

吸水力はタオルの方が高い、しかし汗を拭いたり、洗った手を拭く程度なら手ぬぐいで全く問題ありません。

タオルは一度濡れたら乾くのに時間がかかるし、雑菌も発生しやすい。手ぬぐいは濡れたら、水でざぶっと洗って干すとすぐ乾く。山なら首に巻いて歩いている間に乾きます。

手ぬぐいは日本の文化。最近手ぬぐいが見直されてきて、また人気が出ているようですね。

いいぞ!手ぬぐい! がんばれ!手ぬぐい!

さて、2022年8月11日(山の日)に北岳に登ってきました。
北岳は日本で2番目に高い山で、標高3,193m、南アルプスの主峰です。
急登が続き、ガレ場(大きめの岩群が斜面を覆っている場所のこと)が多い為、登りごたえのある骨太の山です。
その分、山頂からの眺望は素晴らしい。
富士山、甲斐駒ヶ岳、扇状ヶ岳、鳳凰三山、八ヶ岳など名だたる名峰を一望できるすごい山なのです。
日本2位の高さということは、地上における一番高い所から富士山を見ることが出来るということです。
また、登山道のある場所からは、富士山、北岳、間ノ岳という日本の高い山ワンツースリーを同時に見ることができるのも醍醐味です。

今回は、北岳だけではなく、間ノ岳(3,190m)も縦走する予定でした。北岳から間ノ岳までの道は3,000mを超える「天空の稜線」と呼ばれ、美しい尾根歩きを楽しむことができます。

が、しかし!
残念ながら台風襲来の予報が出たので、間ノ岳縦走を泣く泣く諦め、北岳のみで下山しました。

そんな中、とても記憶に残るシーンがありました。
北岳に登頂し、ご来光を拝み、下山途中の「八本歯のコル」という難所を下っていた時、ふと北岳を顧みました。
荒々しい岩が織りなす北岳の山肌は、日本の山というよりはアメリカや南米にある荒野の山のようです。
そんな時、どこからともなく音楽が聞こえてきたのです。

耳を澄ませてみると、オカリナのようでした。その楽器が奏でていた曲は・・・「コンドルは飛んでいく」

オカリナの柔らかく温かい、ちょっぴり哀愁を帯びた切ない音色がこの場所で聞こえてくる。それは何物にも代えがたい至福のご褒美でした。私は生涯、この日のことを忘れないでしょう。

あまりの心地よさに、帰宅後、オカリナを買っちゃいました(笑)。
山小屋やテント場で奏でられたらいいなあ、と思ったので。
これまでもオカリナのことは知っていましたが、自分で吹こうと思ったことは一度もありませんでした。
それが、山のあのシーンで聴いて、初めて自分も吹きたいと思った。
これも"出会い"ですね。こういうのがあるから、人生は楽しい。
                        2022年8月11日&18日

★このnote投稿の概要は最初の記事「はじめまして」をご覧ください。

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