時間どろぼう

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最近の記事

ソロ

このところ、何をするにも 全てベッドの上。 食事さえもベッドにこしかけて食べていた。 休日なんて、ほぼ寝たきり。 さすがにどうかと思って、 ひとりがけのソファを買った。 久々の大きな買い物。 今の部屋に引っ越す前は、 2人がけのソファを持っていたけど、 寝転がるには小さくて、 いつも並んで座っていた人が もう、ここには、来ないと言ったから、 捨ててしまったのだった。 そんなこんなで、久々のソファ。 ソロのソファ。

    • 急降下

      ときどき、自分でもびっくりするくらい 落ち込むことがある。 ほんのささいなことをきっかけに あれよ、あれよと落ちていく。 悲しみ < 怒り そこまでいくと、 ちょっと幽体離脱して、 落ちていく自分を 見送る時がある。 今夜がまさにそんな感じ。 書いているのは、幽体離脱している方。 落ちて行った方は、 まぁ、 明日の朝には戻ってくるだろう。

      • アンコール

        アンコールが苦手。 カーテンコールも。 舞台を見るのも 音楽を聴くのもすき。 でも、どうも延長戦が苦手だ。 何度も何度も繰り返される カーテンコールに 早く客電をつけて、終わりにしてほしいと願う。 どんなに感動した舞台だって、そう。 でも、途中で席を立つことはない。 それはできない。 毎度、毎度、 早く終わることを願いながら、 まわりに合わせて、手をたたく。 音が大きくなれば、大きくする。 客電!と願いながら、 前のめりで手をたたく。 どうせ、たたくなら、全力

        • 余白

          今年もあとひと月。 今年は、 何もしなかったな。 なーんも。 この頃は、 KANを聴いて、茶碗を洗ったり、 ぼんやりしたりする。 だいたい、ぼんやりしている。 そういえば、読書量がぐんと増えた。 冬ごもりの準備だ。 なーんもしなかった1年を 帳尻合わせするみたいに、 本を読んで、 他者の経験や感情を取りこんでいるのかもしれない。 今、思いついたことだけど。 それは、それでいい。 あとひと月。 2023年をよりよく生きる。

          白昼の

          昨日、ひとつの大仕事を終えた。 毎年の恒例行事。 これが終わったら、 もう、今年なんて流し運転だ。 朝から洗濯機を3回まわし、 おひさまの光で 本を読んだ。 午後になって、冷えてくると ふとんにまるまって、 ひたすら、本を読んだ。 何度か、このまま寝てしまおうかと思ったが、 夜に寝られなくなるのがいやで、 こらえる。 珈琲をいれたり、 ごぼ天を食べたりした。 さつまあげやその仲間たちは、 パクッと食べられて、おいしい。 スーパーに行くと、つい買ってしまう。 買うとき

          秋の午後、ミルクコーヒー

          秋晴れの土曜日。 観劇ののち、珈琲屋。 最後に行ったのは、夏の終わり。 ずいぶん、時間がたってしまった。 いつでも行きたいのに、 いつもは行けない ちょっと特別な場所。 その街に用はない。 ついでに寄れる場所はないか、 あれこれ模索した時期もあるけど、 今はもう、直行直帰。 ただ、珈琲を飲みに行く。

          秋の午後、ミルクコーヒー

          勝守

          何と戦ってるの? いつも、いつでも、 わたしの10歩先を行く、 冷静な友からの言葉。 一瞬、職場のことが 頭をよぎったけれど、 ちがうなと思い、わりと早めに、 まじめに答えた。 おのれだよ。 とある神社でのこと。 お守り、勝守を買おうか、買うまいか 迷っていた時の局面。 迷っていたのは、 すでに、いくつか持っているから。 いつからか、縁結びではなく、 勝守に手がのびるようになった。 シンプルに よりよく生きるため。 願をかけるというより、 自分を律するため。もっ

          39歩

          本日の歩数、39歩。 ここまで、何もしない日もなかなかない。 何もしないと 何かしたいと思う。 将棋とか? なぜだか唐突に思った。 やらないだろうけど、 やるといいよと思う。 いくつになっても、 新しいことを知るのはいい。 できるようになるのは、もっといい。 寝ながら、書くことじゃないけどな。

          特急電車

          特急電車の車窓から見る景色。 水がはられた田んぼと屋根瓦。 そうだ、 家って、こうだった。 久々に見たな。 そろそろ、本気で 暮らす場所を変える時なのかもしれない。 窮屈じゃない、 広々とした場所で過ごしたい。 一時的にではなく、 ずっとでもなく、 ほどよい感じに。 水と木がたくさんある場所で。

          死にたいって、まるで呪文

          あー、死にたい。 もーやだ、死にたい。 仕事終わりの帰り道。 まったく、自分で どれほどの深刻さなのかも わからないけど、 気づけば、 口に出している。 なんか、つらい。 「なんか」がわかっているようで わからない。 あー、つら。 あー、死にたい。 よっこらしょと 同じぐらいの無意識加減で、 夜な夜なつぶやく。

          死にたいって、まるで呪文

          土曜日、あしたもまだある。

          明け方に目を覚まし、 仕事のことを考え、なんともいえない気持ちで、再び、眠りについた土曜日。 昨晩、シャッターは、下ろしきらずに 20センチほど開けておいた。 なんだか、わからないけど、 そうしようと思ったから。 二度目の眠りから 目を覚まし、また、15分ほど仕事のことを考える。考えてもどうにもならないのに、考える。 くるしい。 そして、ようやく、 スマホを手に、時間を見た。 予想をはるかにこえた、 12:02。 あら。 ま、いいよね。明日も休みだし。 よっぽど、つ

          土曜日、あしたもまだある。

          新緑と赤飯

          山へ。 うぐいすの鳴き声。 風の音。 花びらのじゅうたん。 藤が散って、紫色のじゅうたんができていた。 のぼりきって、高台から海を見る。 こさえていったおにぎりを食べる。 とろろ昆布のおにぎり。 駅前のお店で買った、さつまいもの天ぷらが とてもおいしい。おにぎりと交互に食べる。 そうそう、赤飯も買った。 大好物。いっそ、おにぎりを持ち帰って、 赤飯を食べようかとも思ったけど、 箸がなく断念。 さつまいもの天ぷらは、つまんで食べた。 帰りに、もうひとつ 赤飯を買い足

          丼より重

          金曜日の夜。 1週間をどうにか乗り越えた開放感で、 明るいうちに職場を出立。 いそいそと うなぎやへ。 えり焼き、串焼き、やきとんをつまみに ビールを飲む。 ビールは、さほど好きではない。 でも、この店には、ビールか日本酒しかないのだから、 ビールを飲むのだ。 そして、どういうわけか、おいしい。 まあまあ、おなかがいっぱいになったけれど、 米を食べぬわけにはいかぬ。 ウナギには、ごはんがほしい。 うな丼を頼む。 そして、思う。 丼より重。丼より重。 丼しかないから、

          八重桜の日曜日

          日曜日になると書きたくなる不思議。 まぁ、いい。 出かけよう。 ソメイヨシノの季節はすぎても、 まだ、八重桜がある。 かわいい花をたくさんつけて、 枝は、ちょっと重そうに しなっている。 その様子を見に行く。 帰ったら、また、書く。

          八重桜の日曜日

          ホームとアウェイ

          母と旅をした。 母と姉との3人旅。 きつかった。 何度か言葉を荒げてしまった。 そして、思った。 みんなにとってのアウェイは、きつい。 例えばだ、 わたしが実家に帰る時、 わたしは、もはや、よそ者で、 地元のことは、何も知らない。 地元情報を語る2人の言葉を へーとか、 そうなの?と相槌をうちながら、 ただ、聞く。 異論も反論もなく、 へーと、聞く。 そして、もてなされる。 わたしにとっては、アウェイ。 母と姉にとっては、ホーム。 その逆もある。 わたしのホームに

          ホームとアウェイ