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「望んで行く」のか「行かされる」のかによって結果が大きく変わる話

Hatです!
哲学的なタイトルから始まりました。

インドに限らず、貴重な『旅』を楽しむためにここは大事なポイントとなります。

この記事でさえ、「読みたくて」読めば人生に何かヒントになるでしょう。だけど誰かに「読まされて」読むのではただ時間を浪費してしまうことになります。

それでは行きましょう!

世界で初めて南極を目指した2人、アムンセンとスコット

この2人のことを紹介せずにはこの話は成り立ちません!

ノルウェーの探検家「ロアール・アムンセン」とイギリス海軍の軍人「ロバート・スコット」

この2人の南極点を目指したストーリーは実に対照的なのです。

20世紀初め、各国が領土拡大を進めていた帝国主義の時代。

どの国も最初に南極点に到達するために競っていたという。

そして、ノルウェーからアムンセンが、そのノルウェーに負けるわけにはいかないと大英帝国からスコットが南極へ向けて出発。

赤がアムンゼンのルート、 緑がスコットのルート

結果はご存知の人も多いと思うが、アムンセンが人類初の南極点到達を成し遂げる。

しかもアムンセンの部隊は圧倒的に速く、帰還した全員の体調もきわめて良好だった。

一方スコットの部隊はというと、アムンセンが南極点から帰還する数日前にやっと到達。

アムンセンに遅れること約一ヶ月。その後スコットの部隊は帰還途中に全員命を落としてしまう。

さて、何が違ったのでしょう?

結果を左右した「モチベーション」

アムンセンとスコットを比較して何が違いを生んだのか、現在に至るまで様々な分析がされています。

この違いについて、独立研究家、著作家の山口周氏は「モチベーション」という視点から分析をしています。

スコットのモチベーションは、おそらく海軍から与えられたミッションを完遂し、高い評価を得て出世するという点にあったでしょう。

一方アムンセンのモチベーションは、おそらく南極点に最初に到達し、探検家として名を成したい、ただそれだけのものだったでしょう。

つまり、スコットが「上司から与えられた命令を完遂して評価されたい」という承認欲求に突き動かされていたのに対し、アムンセンは極めて内発的なモチベーションに突き動かされていた、ということです。

つまりは、「自ら望んで行くのか」、「行かされていたのか」ということに言い換えられますね。

モチベーションが変われば準備も変わる

命令を受けて行かされたスコットは準備段階でも大きなミスを冒しています。

馬や動力ソリなどを移動手段として準備していたのですが、極寒の地では早々に何の役にも立たちませんでした。

何百キロもの重さのある役に立たないものを、極寒の中に人が引いて歩くという意味不明な状況だったそうです…。

これにより命を落とすことになるとは。

事前の調査もシュミレーションもしていなかったのでしょう。しかしスコットのモチベーションから想像すると仕方ないでしょう。

これがモチベーションの力

一方、全員無事に帰還したアムンセンは徹底した準備をしていました。

その一部はこちら!

・過去の探検の事例を分析し、失敗の最大の要因は船長と探検隊長の不和によるものだと把握。そのため一人で二役を担うために船長の資格を取った。

・エスキモーから犬ゾリ、スキー、キャンプなどの極地で必要になる技術と知識を積極的に学んでいた。

・子どもの頃、極地の寒さに耐えられる体に鍛えようと、寒い冬に部屋の窓を全開して薄着で寝ていた。

ここまで準備をしていたのだからスムーズに南極点に到達ができたのも頷けますね。

このように強いモチベーションは人をここまで動かします。だってどうしてもそれを成し遂げたいんですから。

さて、やっと本題です。

アムンセンが子どもの頃、「南極を目指すには寒さに強くなる必要がある」ことから、それに適応するために、冬に窓を開けて薄着で寝る、ということをしていました。

実は僕らもインド行きを計画し、飛行機も約半年前に予約。

未知のインドを前にそれぞれ準備を行なっていた。

僕は万が一の事態に備え、ガンジス川を浄水すべく浄水器を用意した。

そんな中、インドを共に旅したYoungはその上をはるかにいっていた。

彼は、まさにアムンセンの意思を受け継いだかのような準備をしていた。

それは…

インドの暑さに耐え抜くため、夏場に部屋の窓を締め切り、冷房も使わずに過ごしていたのだ。

その甲斐あって、少し暑さも控えめな日には、「むしろ寒いぐらいだ」と語っていた。

これがモチベーションの力がなせる準備力。

そんなインド旅の話とハプニングの話はこうご期待!


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