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日本最古の国宝 ~白滝の黒曜石~

220万年前…途方もない大昔に起こった火山活動によって、ここ白滝の黒曜石は出来上がりました。

ジオパーク交流センター内にある展示資料
溶結凝灰岩の外側に黒曜石はできる。

その、太古の姿のまま残っている露頭などは重要な地質遺産として「日本ジオパーク」に認定されています。

また、今年の6月27日には、白滝遺跡群から出土した後期旧石器時代(約3万~1万5千年前)の黒曜石製石器類が、旧石器時代の遺物として初めて国宝に指定されました。


「流紋岩」
マグマが流れた様子が見える。


黒く輝く黒曜石


この後、「天狗平」へバスで移動。
広い平地になっているが、ここは噴火でできたカルデラ。
カルデラって湖になるだけじゃないのね~。


今はとてものどかな風景ですね。

ここでガイドさんが写真を持って説明してくれたのだが、
晴れていたら、平地の向こうの山にこのような地層が見えるらしい。

下の方に黒曜石の帯がある。



ツアーには昼食もついていて、
焼きたての石窯ピザを食べる。トッピングは各自…なので、あまりうまくできなかった。

乗せ過ぎじゃないですか~💦

ランチを終えて、集合場所のジオパーク交流センターに戻り、散会の挨拶の後は、各自自由にセンター内を見学。

交流センターの2階には、『遠軽町埋蔵文化財センター』といって、国宝に指定された黒曜石1965点のうち、1900点が展示されているのでご紹介。

時代とともに、石器の形状が変化していく様子もわかります。


黒曜石の上を歩く。
展示の仕方がお洒落です。



マンモスの牙も展示
本物であることの証明書


約30,000年前の旧石器時代の北海道に人々が暮らし始め、黒曜石を使ってたくさんの石器が作られました。白滝遺跡群で出土した最古の石器は奥白滝の「小型剥片石器群」です。草原に生きる動物たちを生きる糧としてとらえるための矢じりや、肉を切り裂くナイフとして黒曜石を加工しました。遺跡の発掘によってその生活を想像することができます。
12,000年前には最後の氷期が終わって暖かくなり、定住生活が始まり、旧石器時代から縄文へ…その頃は時代の流れがとても緩やかで、今のこの急変する生活とは大違いだったのでしょう。
自然はその頃も厳しく命の危険も数知れずではあっても、人の心は大らかに受け入れながら、知恵を働かせて命を繋いでいったのだと思います。

まだまだ紹介しきれないことはたくさんありますが、私の理解も足りないので、興味を持たれた方はぜひジオツアーに参加してみてはいかがでしょうか。
今年は9月30日(土)、10月8日(日)・10月9日(月・祝)に開催され、現在参加者募集中です。

赤石山山頂へ行けるようになったら、また行って見たいなぁ。。

アンモナイト化石。

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