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たった一枚の絵が物語るもの

行ってきました。山本二三展。

所狭しと並べられたイメージボードや背景画、スケッチ、セル画およそ220点。その一つ一つが、圧巻の美しさでした。

普段西洋画や日本画などの展覧会を見慣れていると、1枚1枚の絵の小ささに驚かれるかもしれません。アニメーションならではの、小さな小さな1枚の絵。この小さな紙に、髪の毛一本ほどの、否もっともっと繊細な筆使いで、細かい描写が施されています。その美しさに、ただただ吸い込まれそうなほど。

そんな中でも「火垂るの墓」のイメージボードは、その小さなたった一枚の絵に込められた『何か』が胸に突き刺さる、大変重みのあるものでした。

原画でしか伝わらない何かが、そこにありました。

もちろん、映画を見てストーリーを把握しているからこそ感じる何かかもしれません。火垂るの墓を見て、その心に何かを感じた方なら、きっとその意味を分かっていただけるかと。

物販も中々に充実していました。オリジナルカタログは今回の展示物全てが掲載されているであろう超豪華版。火垂るの墓の背景画について、かなり詳しく記事が掲載されておりました。

またいくつかの作品のプリントアウトも販売されていました。本noteのタイトル画像にある展覧会のキービジュアル、ラピュタのイメージ画もありましたが、私は長崎・大浦天主堂の額装を購入。個人的にこの大浦天主堂に深い思い入れがあったので、見かけた瞬間に手に取っていました。

かつての悲劇を、悲壮感を一切見せる事なく、ただただ優しさに包み込まれた美しい絵。

(購入した大浦天主堂の額装と展覧会カタログ ※ぼかしを入れています)

眼福。



余談ですが、東京富士美術館のカフェ🍰☕️はむちゃくちゃおススメなのでお運びの際はぜひ。



TABITO


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