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2023/10/11雑記「書く筋力」


葉や文節。美しさのなかにある残酷さといったらニュアンスは違うかもしれないが、とにかく心地よく刺さる言葉が散りばめられていた。

一度読んだら終わり。でもいいのだけど、読んだあとに浮かぶ風景や印象が生活そのものに浸透していくようなエッセイで、ずっと手元に置いておきたくなる。そんなエッセイと出会えたことも嬉しい発見だった。
いつか自分でもエッセイ本のようなものを出してみたいなぁと思った。ただ、長文が苦手で、以前書いたsuumoの記事はかなり苦戦した。編集のヤマグチナナコちゃんの助けがなければ書くことができなかったと思う。本は自分にとって睡眠薬のようなもので、活字をみるとすぐに眠くなる。そんな自分がエッセイ本を書きたいなどと少しおかしな気もするが、suumoの記事が少なからず好評だったこともあり、本を読まない僕が本を作る。それは別におかしなことでもないのかなとも思えた。

エッセイや雑記みたいな文章を自分なりにスローペースで書いては行き詰まる日々のなかで、ひょんなことから東京の編集者の方と立ち飲み仲間になった。言葉への興味がそのまま仕事になったような人で、僕の言葉にも少なからず関心をもってくれた。そして、現在言葉にまつわるエトセトラで相談にのってもらっていて、エッセイを書きたいという要望を投げると、僕の性質にあったアドバイスを返してくれる。いくつかエッセイの試作を送ると、ダメ出しではなく腑に落ちる方向性へと軌道修正してくれる。
それが自分のなかにない考え方であっても、抵抗なく受け入れることができるのは、その方が僕の創作意欲ののびしろを刺激してくれるような提案をしてくれるからだからと思う。
人の助けを借りながら、少しずつ長文へのアレルギーを治癒し、いつか誰かの手元に残るようなエッセイを書きたい。
今はこんな風に雑記を繰り返して、書く筋力を養っているところだ。


suumoへの寄稿したエッセイです。是非ご一読ください。


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