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YouTubeで最も人気のある音楽を聴く 1~10位【2024年5月】

「人気のミュージック ビデオ トップ 100 - 日本」より


1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」 × TV Anime「マッシュル-MASHLE-」 Collaboration Music Video

この曲を聴いた瞬間にまず思ったのは、「これは海外でめっちゃウケるだろうな」ということです。

サビの「Bling-Bang-Bang-Born」というフレーズ、左右反転しながら上下する映像、どれをとっても非常にmeme性がある。

Creepy Nutsは、「助演男優賞」しか聴いたことがなかったのですが、正直上手い曲を作ったなと思いました。

ただ、サビはめちゃくちゃ新しさがありましたが、それ以外はわりと普通って感じです。なので、わざわざ何回も聴くことはないかな、とも思いました。

メロディのキャッチ—さに全振りで、音楽的にはそこまで、というのが素直な感想です。流行っていると何度も耳に入ってくるので、それで飽きてしまった、というのもあると思います。芸人の一発ネタみたいな感じですね。

2位 ビビデバ / 星街すいせい(official)

なぜか歌声が異常に評価されている、ホロライブ所属のVTuber、「星街すいせい」のオリジナルソングです。

クレジット見て気づいたんですけど、音楽は全部「ツミキ」が作ってるんですね。分からない人向けに補足しておくと、フォニイの人です。

というわけで、音楽はけっこうクオリティ高いです。

特に、2回目のサビの入り方は、ふつうにセンスあるな、と感じました。

ただ最初のサビが、明らかに「ここをTik Tokで使ってください!」みたいな感じで、ちょっとダサいです。

あと、この人は「Ado」と同じ系統の声と歌い方なので、正直聞く側としては「もうお腹いっぱい」って言いたくなります。サビ前の「ご唱和あれ」とかは、ほとんど「Ado」と見分けがつきません。

「歌声を聞かす系」の曲を作るにしても、もうちょっとバリエーションがないと、「わざわざプレイリストに入れるほどじゃないな」となってしまいます。そんなこと言っても仕方ないんですけど。

それと、なぜか分かりませんが、聞いていて物足りない感じがします。おそらく2回目のサビが、間奏も兼ねている感じになっているので、ちょっとコンパクトにまとめすぎかな、と思いました。

3位 米津玄師 - さよーならまたいつか! Kenshi Yonezu - Sayonara, Mata Itsuka !

メジャーデビューしてから、あまり彼の楽曲は聞いていませんでした。

ただ、この曲は正直めちゃくちゃ良いです。

朝ドラの主題歌になっている曲ですが、しっかりと雰囲気を合わせつつ、米津玄師らしさを感じさせる曲調は、さすがと言った感じです。

必要以上に感動的な曲調にしたり、サビだけを聴かせようとしたりもしていないので、1曲を通してずっと楽しく聴くことができます。

変な踊りを踊ったり、大声で叫んだりせずに、こういう曲をいっぱい作ってほしいな、と個人的には思います。

米津玄師の、ミュージシャンとしての地力を感じる曲でした。

4位 SEVENTEEN (세븐틴) 'MAESTRO' Official MV

この人たちについては何も知らないので、曲の評価だけをします。

曲のクオリティは、決して低くないと思います。

かっこいいかと言われると、別にそうでもないですが、そこまでダサくもないです。彼らの歌声と曲調も、いい感じにマッチしていると思います。

ですが、サビはかなり微妙です。

おそらく、ダンスを見せるためなのでしょうが、ビートが前に出すぎていて、それまでと比べて浮いた感じがしています。

冒頭からサビにかけて、「盛り上がってきたー!」と思ったら、「あれっ?」と梯子を外された感じになります。

音楽だけの評価をするなら、「普通」です。同じような曲がいっぱいある中で、わざわざこの曲を聴く必要性が感じられませんでした。

まあ、音楽をまともに聴いたことのない人に向けて書かれた曲の評価をすること自体、ちょっとナンセンスな感じがしないでもないですが。

5位 Mrs. GREEN APPLE「ライラック」Official Music Video

謎に人気のあるバンドの代表、Mrs. GREEN APPLEの曲です。

冒頭のイントロ部分の、ドラムが入る前に限定すれば、そこそこいい曲です。

ただ、ドラムが入った瞬間から、文字通り「凡庸な曲」になってしまっています。

そんな大したことも歌っていないので、こういうタイプの曲は本当に評価が難しいです。一つ言えるのは、「青春のごり押しはいい加減やめろ」ってことぐらいですかね。

この曲を5分聞くのは正直しんどいので、それこそ「ビビデバ」みたいに2分ぐらいにまとめてほしいです。

曲の盛り上がりをグラフで表したら、冒頭だけ少し上がっていて、あとは0をなぞる一直線になると思います。こういう無感動の曲を作れるというのも、ある意味では才能なのかもしれませんね。

6位 BE:FIRST / Masterplan -Music Video-

一言で表すなら、「Bling-Bang-Bang-Bornを半分ぐらいに薄めた曲」です。

よく日本語ラップがダサいと言われるのは、たぶんこういう人たちのせいだと思います。

曲もそうですが、映像がダサすぎて、とても人前では見れません。多分、曲が気に入って外で聞くとしても、スマホの画面は隠すと思います。

「M.A.S.T.E.R master plan」(笑)。ちょっとダサすぎですね。英語習いたての中学生が好きそうな歌詞です。

素人向けに作るにしても、もうちょっと真面目に曲作った方がいいと思います。逆に言うと、こういうグループのファンが相当舐められてる、ということなのかもしれません。

今まで見てきた曲の中では、圧倒的に駄作です。

あまりにも駄作過ぎて、これ以上言うことがないので、次にいきましょう。

7位 NewJeans (뉴진스) 'Bubble Gum' Official MV

個人的に、この人たちが苦手なタイプなのは置いておくとして、曲はけっこういいんじゃないかな、と思います。

僕がCity Popにうるさいせいで、「そんな好みじゃないな」と感じてしまいましたが、多分この曲を高く評価するミュージシャンはいるんじゃないでしょうか。

あえて言うなら、こういうレトロなCity Popのパロディをする場合、もっと思いっきりやってほしいです。映像も過度に昭和っぽくするとか。

ただ、この曲はCity Pop風味ぐらいしか感じられないので、どうしても中途半端に感じてしまいます。

聴いていて、思わずリズムに乗りたくなるような瞬間が一度もなかったので、この曲の存在意義はあまり分からなかったです。

まあ、アクがない脱色されたCity Popなので、何かしらの作業をしながら聞くときに、邪魔にならないという利点はあるかなと思います。

8位Creepy Nuts - Bling‐Bang‐Bang‐Born / THE FIRST TAKE

1位と同じ曲なので、省略。

9位 Omoinotake | 幾億光年 【Official Music Video】

さっきのMrs. GREEN APPLEと同じく、何も言うことが思いつかないタイプの曲です。

世の中に存在するラブソングを全部足して平均化したような、何も良いところのない曲って感じ。

はっきり言いましょう。こいつらは「劣化版official髭男dism」です。

似た感じの曲調なのに、official髭男dismとは違い、狙っているのかっていうぐらい、的確に音楽的なツボを避けた曲作りとなっています。

official髭男dismが日本にいる時点で、このグループの存在価値はゼロです。

何もなさ過ぎて、「今どこ?サビ?いつ終わるの?」ってなってました。

こんなに音があるのに、どれも聞こえてこないというのは、ある意味で不思議な音楽体験ですね。

ワインのテイスティングみたいな感じで、合間合間にこの曲を聴くと、聴覚をリセットできたりするかもしれません。

10位 tuki.『晩餐歌』Official Music Video

テレビで名前だけ見かけて、ちょっとだけ気になっていた人です。

初めて曲を聴きましたが、聞く前の予想を越えなかったな、というのが正直な感想です。

こういうアコースティックで売り出しているアーティストは多いですが、やっぱりそこに固執している状態だと、曲のクオリティに限界がある感じがしてしまいます。

路上の弾き語りに心を動かされないのと同じで、熱心なファンじゃない限り、「別にお前の歌声を聞かされてもな」ってなります。

わざわざ現代でアコースティック系の曲を作るなら、変に気取ったりせず何かしらの工夫をしないと、有象無象の1つに数えられるのは必然です。この曲も同じですね。

まあ、ぶっちゃけるなら「音楽のこと何にもわかんないやつが、こういう曲をありがたがって聞くんだろうな」と思いました。

15歳!弾き語り!驚きの歌唱力!美声!

はいはい、すごいすごい。

もうやめませんか、こういうマーケティング。

まあ、花譜が最初に出てきたときも同じようなことを思ったので、もしかしたら、評価が上がる可能性もなくはないです。

ただ、音楽的にはこっちの方が圧倒的なので(作詞作曲「カンザキイオリ」だし)、やっぱりこのままだとキツいかも。

余談ですが、楽曲の話をするときに、年齢とか歌のうまさをことさらに言ってくる人は、音楽的素養のない人です。

総評

上位の2曲は、サビを聴かせるタイプの、典型的なヒット曲という感じでした。ただ、「Bling-Bang-Bang-Born」と比べると「ビビデバ」は少し印象が薄い感じですね。

「さよーならまたいつか!」は、めちゃくちゃ良い曲だったので、こういう曲が作られて評価されているというのは、良いことだと思います。

4位以下は、「凡庸」って感じの曲が多かったですね。特に目新しさもなく、音楽的な魅力もない、そんな楽曲ばかりでした。

ちなみに僕がプレイリストに追加したのは、3位の曲だけです。

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