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【麻雀】不遇な役満を救おうとしたら、とんでもない結果になりました......

僕は趣味でよく麻雀を打つのですが、いつも気になっている事があります。

それは「役満の点数」です。役満というのは、麻雀で最も点数の高いアガリのことを指し、国士無双や四暗刻、九蓮宝燈、それ以外にも様々な種類があります。


種類は違えど、どの手も役満なのでアガったときの点数は同じです。しかし、その難易度には大きな違いがあります。例えば、国士無双や四暗刻は、比較的作りやすい役満です。そこそこ見かけますし、僕自身も何度かあがったことがあります。

それに比べ、九蓮宝燈は「アガったら死ぬ」と言われるほど、遭遇率の低い役満です。僕は1回だけアガったことがあります(三麻ですが)。

そんな九蓮宝燈でさえ、役満全体の中では上位の出現確率となっています。つまり半分以上の役満は、九蓮宝燈より出現確率が低いのです。

ですがさっきも言った通り、役満の点数は全て同じです。出現率が大きく違うのに点数は同じ、これはどう考えても不公平です。レアな役満には、それ相応の点数を与えるべきではないでしょうか。


そう思った僕は、役満ごとの出現確率に基づき、公正な点数配分を行ってみることにしました。

本記事では、具体的な計算方法を紹介した後に、その結果を元にした実際の点数を、ランキング形式で紹介します。


ではまず、計算方法を簡単に説明します。元となる出現確率は、「天鳳」というオンライン麻雀ゲームの運営が公開している、4人麻雀の全てのアガリを集計したデータを参考にしています。

もちろんですが、その中には役満ではないアガリも含まれているので、そこから役満のデータだけを取り出します。そして役満全体の出現確率を100%とし、役満のアガリ率を全てを足した合計が100になるように、数字を調整します。

そして、最も出現確率が低い役満を”x”とし、その”x”の出現確率の何倍であるかという計算を全ての役満に対して行います。”x”の2倍なら”2x”、3倍なら”3x”です。

次にそれを、”1/k” (kはxの係数)という値に変換することで、”x"の何倍の点数を与えればよいのかを求めます。

最後に、役満全部の合計点数を計算して、それを"1/k"を合計した値で割ります。役満の合計点数は、役満を上がったときの点数が32000なので、”32000×(役満の数)”で求めることができます。

これで最も出現確率の低い”x”の値がわかりました。あとはその値に”1/k"を掛ければ、全ての役満の点数を求めることができます。


では今から、実際に計算してみた結果をランキング形式で紹介します。それぞれの役満ごとに一言コメントを書いてみたので、それも合わせてお楽しみください。

(書いてある点数は全て、子でロンした場合の点数です)


第15位

・国士無双 354点
配牌があまりにも悪いときに、仕方なく目指す役満。大体チートイツになる。そして先制リーチを食らい、降りるまでがセット。

国士無双

・四暗刻 354点
いつの間にかテンパっていることが多い役満。一盃口で出アガリできる時にめっちゃ悩む。リーチ・トイトイ・三暗刻…………満貫。

四暗刻

・大三元 354点
配牌で白・發・中がトイツだと、ちょっとテンションが上がる。でもそんな時に限って、なぜかみんな鳴かせてくれない。小三元だったらアガってたなー、となることもしばしば。

大三元

第12位

・小四喜 1416点
東と南がトイツ、いけるか……?鳴いてもなお、手牌がバラバラなことが多い。テンパっても待ちが1~2枚しかないことがほとんどなので、あまり目指すことのない役満。

小四喜

第11位

・四暗刻単騎 3541点
ルールによっては、2倍の点数がもらえることがある特殊な役満。単騎待ちの選択が鬼のように難しい。複合形でフリテンになったりすると地獄。四暗刻と違い、ロンができるというのが嬉しい。

四暗刻単騎

・字一色 3541点
脳死で字牌を集めるだけという、そこそこ頭の悪い役満。大七星というローカル役満(字牌のチートイツ)があるらしい。アガったときの見た目がカッコいい、男の役満でもある。

字一色

第9位

・緑一色 14164点
目に優しい緑の役満。5や7の索子を切って緑一色に向かうのには、相当の覚悟が必要となる。あとはフリテンにならないことを祈るのみだ。

緑一色

・九蓮宝燈 14164点
3枚集めるのが難しいので、ほとんど1か9待ちになる。それ以外の待ちも複数あるため、手配と同じ色の牌が出るたび、「待って!」と声をかけてゲームを止める羽目に。

九蓮宝燈

・清老頭 14164点
1と9だけを集めるという、これまた頭の悪い役満。待ちは必ず端の牌になるので、ワンチャン出るのでは?とつい期待してしまう。暗刻が1つ以上あると、格段にバレにくくなる。

清老頭

第6位

・地和 17705点
配牌でテンパっていたら、どんな待ちでもとりあえず「地和チャンス!」と叫ぶ。来なくてもダブリーになるので、どちらにせよ嬉しい。亜種として、「ダブリーチャンス!」がある。

地和

第5位

・国士無双13面待ち 24787点
被りなしで8種ぐらい持っている選手に対して、「お、13面あるか?」と実況が煽る事が多いが、ほぼ13面にはならない。国士無双をツモり、13面待ちのテンパイに変えてアガれそうだとしても、空気を読んで国士無双にとどめておくことをオススメする。

国士無双13面待ち

第4位

・大四喜 35411点
「雀鬼」でよく見かけるイメージのある役満。小四喜を目指していたら、ひょっこり大四喜になってしまう事があるとかないとか。ちなみに大四喜爆弾と呼ばれる、とんでもない積み込みがある。

大四喜

第3位

・天和 38952点
「どうしたおっさん、早く切れよ」「…………いやぁそれが、アガってんだ」「えぇーーーー!!!!」でおなじみの役満。正しい発声は「ツモ」らしいが、天からアガるという意味の言葉なので、「ロン」でも間違いではない、と思う。

天和

第2位

・純正九蓮宝燈 84985点
1~9までの全てが待ちになるという、とても美しい役満。「え、こうすれば1~9全部が待ちになるじゃん、これ役満にしましょうよ」みたいなノリで決められたのではないかと、筆者は予想している。

純正九蓮宝燈

第1位

・四槓子 354106点
右側に置かれたとんでもない牌の数と、強制的に裸単騎になるという状況が、とてもインパクトのある役満。自然とドラの数が5倍になるため、場を荒らしてしまうことは避けられないだろう。

四槓子

以上がランキングの紹介です。国士無双などが1000点以下になり、四槓子が35万点を超えるという、衝撃的な結果となりました。ゲームバランスを調整しようとしたつもりが、思いっきりぶっ壊してしまいましたね。

もしこのルールで麻雀を打ちたいと思った方は、50点棒、10点棒、5点棒、1点棒を用意することを忘れないでください。あと見やすいように、計算過程と一緒に点数を書いた表を載せておくので、良かったら活用してください。





点数表(親の点数は1人あたりの支払い)


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