インド day3 エローラ
0700
起床。朝しか使えねーよと言われたシャワーを使用するも水流が雑魚すぎてなにもできない。
意を決して市内中心部に近い宿にチェンジ。値段倍くらいしたが温水シャワーには勝てない。
その後バスターミナルまで移動。昨日のアジャンターへの乗合ツアーと同様、エローラへの乗合ツアーもあるらしいので探す、、、昨日のアジャンター組がバスの中から手を降っていた。
みぃつけたぁ。
↑我々のバスは青い方で安心した
0830
乗合ツアー開始、のはずが案の定一時間遅延。
エローラは比較的近距離にあるためか、直接は向かわず一旦アウランガーバード内のビービーカーマクバラーへ。
全く馴染みがない名所だが、行ってびっくりこいつはあのタージマハルにそっくりだ。
ミニタージだの貧乏タージなど酷い言われようなこの建物だが、実際タージマハルをモデルとしておる、タージを作ったシャージャハーン帝の息子(オトンを幽閉したロックなガイ)の嫁の墓とのこと。
遠目だとだいぶ大きく見えたが、近付くと普通、てか小さい。そりゃミニタージ言われますわ。
45分の滞在時間を終えいよいよエローラ遺跡へ。
↑ビービーカーマクバラー
↑廟。花のように見えるのはほとんど金
↑近付くと大きさは普通。
1130
エローラ石窟群到着。
運転手曰く滞在時間三時間とのことだが、アジャンターが三時間でベストだったので妥当か。
世界史の試験ではアジャンターとセットで出てくるこの遺跡、アウランガーバード訪問勢はほぼ必ず行く所。
仏教、ヒンドゥー、ジャイナの三宗教の石窟寺院が合わせて34窟、仲良く並んでいるぞ。
まずエントランスを入ってすぐのところに、戦艦のような面構えのとんでもない遺跡が出てくる。これがエローラ最強にして最大の見所、第16窟。やはりセンターには大物を配置しないと(使命感)
↑戦艦のような面構えの16窟
南側にある高台からは、この16窟を上から眺めることができるが、その規模たるや驚嘆以外の感想がない。
なんたってこの遺跡は「建て」られたのではない。
1200年以上前に、ノミだけで岩盤を掘って掘って100年間掘りまくった結果がこれ。
目の前の建築物に見えるのは実は1つの巨大な一枚岩なのだ。
↑16窟を上から。全て掘りましたとさ
↑16窟内部。装飾も綺麗に残ってる。
↑ヒンドゥー窟の聖体。シヴァ神のチンポコらしい。
エローラには入口正面に16窟、そこから向かって右側に15から1、左側に17から34窟が配置されている。
第1~12窟は仏教窟。アジャンターのものより後の時代のもので、両者を比較すると仏像が生まれた変遷とかが分かりやすい。
そもそも仏像の概念がなかった時代にはストゥーパ(仏塔)と呼ばれる構造物を信仰対象にしていたが、このストゥーパの装飾として仏像が生まれ、徐々に仏像が信仰のメインとなっていった。一方ストゥーパは各国で独自の発展的進化を遂げて形を変えていった。
例えば日本の五重塔がそれである。アジャンターと合わせて10窟を見ると良いだろう。
↑仏像石窟群。他二者と比べ密集しがち。
↑10窟内。アジャンターと比べてストゥーパ(中央の円柱上の構造物。五重塔の遠い先祖)内に占める仏像が増している。
ここの石窟群は彫刻装飾はヒンドゥージャイナと比べて大人しめで、窟の構造もどこか直線的になっている。
仏教窟の最大の見所は12窟。パッと見ると山に嵌め込まれた三階建てのアパートになっている。もちろん各階に登れるし、それぞれ奥行きもある。どこか現代的なのが面白い。
ある観光客がブッダズアパートメントと言っていたが上手いと思った。
↑12窟、命名「ブッダズアパートメント」
第13~29窟はヒンドゥー窟。
規模も装飾もダイナミック。前述16窟筆頭に堅実な布陣が脇を固める。16は言わずもがなだが、他だと特に29窟がオススメ。こちら16窟に次ぐエローラで二番目に大きい石窟なのに、アクセスが悪いのでツアー客とかはここまで来ない。
16窟は上から掘りましただが29窟は横から掘りましたって感じがする。何はともあれ人が少ない分、静かに岩の下に掘られた巨大寺院を観賞することができ、秘境にきてる感が半端ない。
↑たしか20窟あたり
↑26、27窟
↑27窟彫刻
↑29窟入口
↑29窟脇口。秘境感が漂う
↑29窟内部
第30~34窟はジャイナ教窟。
ジャイナ窟は仏教ヒンドゥー窟群から一キロほど北(ヒンドゥー最北の29窟からは遠回りしないと行けない)に若干離れてあるのでシャトルバスが出ている。規模も両者と比べて小さめだが、そこは装飾等で勝負。特に32窟の保存状態は極めて良かった。
↑32窟の象のレリーフ
↑32窟内部。柱の彫刻がイかす。
1345
バス出発まで残り一時間を切る中、行動を共にしていた我々パーティー3人の間で、共通するもの。
これ三時間とか無理ちゃう??
そもそも16窟に一時間半もかけているし、この段階で3割くらいしか見れてない。
バックレます?
バックレるか。
バックレよう。
料金前払いだしええやろ。
帰りリキシャシェアすりゃええでしょ。
そもそも三時間なんて設定した相手方に問題あり。
結果バックレることに。
さらば2時半出発のバス。
全員が最後の1つまで見逃したくない鋼の脚の持ち主。結局全部の石窟を回り、18時の閉園まで滞在。なお歩き方曰く、全部回る人はまずいないとのこと。
1915
バスが消滅したのでリキシャを三人で借りてアウランガーバードへ帰還。そのまま晩飯を食す。またもやカレーメインだがとにかくマイルドマイルド言いまくったおかげか辛さは控えめだった。意外とヨーグルトご飯が美味しかったが、一人はインドの乳製品にトラウマがあるらしく頑として手を付けなかった。
2130
宿に帰還。
ホットシャワー出るしトイレットペーパーもある(昨日の宿はなかった)
さすが倍額。これが金の力か。
ベッドもなぜかダブル用だしもう言うことなしだ。
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