ヨーロッパ day5 芸術鑑賞会
ホステルの洗濯機がブッ壊れる。
ガッチガチで密閉された蓋の下にある衣類の悲鳴が聞こえるも、救出できる気配がまるでない。
宿のラテンマンと右往左往するも次第に吹っ切れる。
どうせ今日は丸一日フィレンツェ、宿のスタッフに救出を丸投げ…依頼して呑気にフィレンツェ探索に向かう。
まずはフィレンツェでググればまず最初にでてくる巨大ドームのある聖堂、サンタマリアデルフィオーレ教会へ。白亜の大理石が美しい世界最大の石積み建築の建物、聖堂の大きさとしては世界第4位を誇るとのこと。
ここは有名なドーム(ドゥオーモと呼ばないと怒られる)の頂部まで登ることができる。当然エレベーターなんてあるわけもないが、数百段の階段を登りきった先にある展望は一見の価値あり。 曇りなのが残念なところ。
↑サンタマリアデルフィオーレ教会
↑サンタマリアデルフィオーレ教会よりフィレンツェ市街地を眺める
その後は芸術の1日である。グローバル人材たるもの教養を深めるのは大事。とはいえ僕の高校時代の芸術の成績は大体80点くらい。可もなく不可もなしと行った感じだが、60点で落単セーフ!とはしゃいでいる大学生の僕を当時の自分が見たら泣くだろう。
8時間ぶっ続けでフィレンツェ市街の各地を回りきる。しかも全部徒歩で。我が足によくやったねと声をかけるも返事がない。うんともすんとも言わない。死んだかこれは。
↑フィレンツェ市内を走るバス。チョロQでは
それでは数多の美術の都フィレンツェ、その一端を下に紹介しよう。
【ウフィツィ美術館】
ヴェッキオ広場の裏側。建物自体がメディチ家の屋敷を流用という豪華っぷり。流石イタリア!と思うも姫路城もそのまま博物館やし実はあまり変わらないのでは?と後に冷静に考察。収蔵品に関しては、こと絵画という点でフィレンツェどころかイタリアでもナンバーワンだろう。
↑ボッティチェリ作「ミロのヴィーナス」
↑ボッティチェリ作「春」
↑ダヴィンチ作「受胎告知」
【サンタクローチェ教会】
少し中心部から離れたところにこの教会は、豪華な内装以上に見るべきものがある。
それはお墓
ここにはミケランジェロ、ガリレオ、マキャベリ、ロッシーニ、ダンテといった超大物、世界史のセンター試験常連おじさま方の墓がある。
うっかり南無阿弥陀仏と唱えてしまったが時代によっては異端審問で火炙りの刑である。
日本の墓と違って陰気臭くない(失礼)ので心霊現象に怯える必要もないぞ。とはいえ自分の墓が観光地になるとはさすがの彼らも予想外だろう。
↑ミケランジェロの墓
↑ガリレオの墓
↑マキャベリの墓
↑ロッシーニの墓
↑ダンテの墓
【アカデミア美術館】
ここの所蔵する絵画や彫刻も一級品ばかりだが、ウフィツィやサンタクローチェといった強豪と比べると流石に量の面でインパクトに欠ける。名古屋が東京や大阪に追いつけないのと同じだ。
そんなアカデミア選手が起死回生の一手として館内中央に設置する最強の所蔵品、名古屋ならリニアモーターカーにあたるブツはミケランジェロ作の巨大なダビデ像。
身の丈5m以上、500年の歴史を持つ美術史を代表する一大彫刻である。
そんなモノホンのダビデ像、間近で見ると数値以上にめっちゃデカイ。白人の観光客達はみんな揃ってダビデ像…の局部ばかり見て爆笑している。
オ^〜イェ^〜ビィィィッグ^〜HAHAHA
いや見るとこそこじゃねーよ。
↑ミケランジェロ作「ダビデ像」
ホステルに戻ると同室の韓国人とアルゼンチン人とオタク話をして盛り上がる謎の自体に。東京グール、みんな知ってるしアニメは世界を繋ぐんやなぁ、、、と実感。なお韓国人のお姉さんにキュートと言われた。キュートじゃあないんだよ。ハンサムっていって欲しいんだよ。
今日でフィレンツェの見どころは大体見終わったので明日どうするか迷いどころである。ぶっちゃけ日数詰め詰めにしないと厳しいのだ。
↑夜のヴェッキオ宮。
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