見出し画像

シルクロード day10 青の都(真)

19時レギスタン広場。
入場門の前に佇む僕。
目線の先にはCLOSEの文字が。

無慈悲かーい!

ジャスト19時で閉場とのことでギリギリ入れず無念の撤退。

泣く泣く宿に戻り、晩飯代わりに買ったネトネトのパン(60円、不味い)を頬張りながら思考する僕。

どうしよう。

サマルカンドの名所はそれはスケールがデカく、壮大優美のだが、ヒヴァやブハラみたいに旧市街が現存してるわけではないので街歩きには不向きなのだ。
まるで東京みたいどすなぁ、と京都人なら言いそうだ。

何度考えてもアイデアが思いつかないので結局夜のレギスタン広場リベンジ。広場自体には入れなくてもその手前までは普通に行ける。

さて昼間は青色に輝くレギスタンだが夜はめっちゃGOLDに輝いてる。ライトアップのセンスが素晴らしく、50000イイネ!したい。

↑とてもエモい。

広場前の石段に座ってボケーっと眺めていると
時刻は22時。辺りに人が増え始める。どうもプロジェクションマッピングが始まるとのこと。
ちなみにプロジェクションの特等席の価格はなんと1500000スム!入場券の実に40倍!

予期せぬイベントに意気揚々となる僕だが、ブルジョワチケットを買えない貧乏人は石段に座る価値なし。警備員が出現して観光客を追っ払い始めた。追い立てられ逃げ惑う貧乏人の様はまさに現代のホロコーストだ。

石段の後ろ側に追い立てられる我々の前にはブルジョワ椅子が置かれる…が、ただ石段に椅子置いただけである。そもそも段々状ということもあり、貧乏人の我々も普通に後ろ側から見える。
これは課金した組はアホだ。

プロジェクション開始。ウズベキスタンの歴史をレギスタンに投影して表現しているが、トーイックの点数〇〇点な僕でもなんとか理解できるし、予想以上にハイクオリティ。大阪城プロジェクションレベルくらいには凄い。

↑プロジェクション中。エモい

↑巨大な目登場。このあたりは意味不明。

20分近いプロジェクションが終了。同時に鳴り響く無数の歓声。こういう一体感本当に大好きだ!!
思いがけないサマルカンドからの贈り物に感謝しつつ宿に帰還し就寝


翌朝

朝陽を見るはずが起床叶わず結局10時。
身体の衰えを感じる…。

とはいえ昨日爆速でサマルカンドの主な名所を見たので時間的には余裕あり。
今日は唯一残されたスポットであるシャーヒズィンダ廟群へ。 (入場料は忘れた…)

カリモフ大統領廟の南側にあるこの廟群はティムールに関係ある人々が埋葬されている死者の都。シャーヒズィンダとは『生ける王』の意味。
伝承によると預言者ムハンマドの従兄弟のクサムという人物が7世紀に初めてサマルカンドにイスラム教を伝えた。
しかしミスって異教徒に襲われて首を切られてしまう。
しかしそこは強化人間クサム、動じることなく自分の首を持ち井戸に入っていったらしい。

マジスカ

そしてここで死ぬことなく生き続けていると信じられるようになり、廟が建てられ巡礼者を集めるようになったそう。イスラムがピンチになるとこのクサムさんが地中より復活するらしい。
胡散臭いことこの上ないがそれでも人はここを訪れる。なぜか?
3回参拝したらメッカに行ったことになるからだ。

なんやそのボーナスルート。

↑入口。奥の階段は「天国への階段」

チケットブースの先には「天国への階段」と呼ばれる階段が。普通の階段に思えるがここにもこんな伝承が。行きと帰りで段数が同じだったら天国に行けるらしい。

なんやそのボーナスルート(2回目)

これ全員天国確約ルートではないか?太っ腹やでぇ。白いアーチを潜り廟群に入ると一面の青の世界が広がっている。レギスタンもアミール廟も青かったがこちらは更に青い。青い都がそこにはあった。 めちゃくちゃバエスパットだ。
とはいえここは完全に観光地と化したレギスタンとは違いれっきとした宗教施設。
地元の人も熱心にお祈りを捧げているので、訪れる際はキチンと配慮しましょうね。

↑これが本物のサマルカンドブルー

シャーヒズィンダを後にしタシケント通りを戻る。ビビハニムモスクの隣にあるジョブバザールへ。ここはサマルカンド市民の台所にしてデパート。イスラム圏のバザールの例に漏れずなーんでも売っている。だいたい北側が衣類系、中央部が日用品、南側が食材といった感じで露店が軒を連ねている。
実はサマルカンドはナンが有名。このバザールのナンはサマルカンド、ひいてはウズベキスタン最強のナンと地元民も誇らしげに語っていた。試しに食べるが確かに美味い。
値段も地元民に混ざって買うと安く済むのでオススメだ。なお数は少ないが土産物屋もある。コスパたぶん1番良いのでここで買いましょう。

↑シヨブバザール入口

↑バザール内。

宿に帰還し遂に帰国ルートにつく。

1540サマルカンドのシェアタクシー乗り場(ウルグベク天文台付近)を出発。35ドルと高いのか安いのか分からんが車の性能的には及第点か。
サマルカンド-タシケント間は短距離らしいので直ぐに着くかと思いきやそんなこともなく、こちらも砂漠地帯を爆走する。

↑砂漠爆走中

太陽も沈んだ頃、ようやくタシケント近郊に達し、シルダリヤ川を通過。アムダリヤと並ぶ中央アジア地帯屈指の大水脈のはずだがタシケント近郊ではショボい。淀川の半分の幅もないが、この後同じく東の天山山脈から流れるいくつもの川と合流し、生き残りのアラル海(カザフ側に残された小アラル海)に注ぎ込むのだ。

今日のドライバーもなかなかにクレイジー。バッシングは10秒に1回ペース、前が譲らなくても超絶的な空間認識能力でギリギリの横を突破、なんなら検問所で警笛で呼び止められてもガン無視してスピード上げてそのまま強行突破。日本の煽り運転ドライバーなど彼の前ではナメクジ以下の雑魚だろう。

ここで現地人の言葉をおさらいだ!
そもそもシェアタクはウズベクじゃ違法!見つかると罰金8000ドル、そしてスピード違反は罰金10000ドルだ!
このドライバーのお財布事情が心配である。

#バックパッカー #一人旅 #海外旅行 #旅行記 #ウズベキスタン #サマルカンド

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?