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ポゼッションサッカーのメリット

サッカーというスポーツは他のスポーツに比べて、自由度が高く、正解のないスポーツです。

しかし正解がないからこそ10チームあれば10通りのやり方が存在する、
チームそれぞれ十人十色の性格が出る面白さがあります。

しかし大まかに見れば、ある程度やり方をパターン分けすることができます。

その中でも近年様々なチームが取り入れている「ポゼッションサッカー」について紹介していきたいと思います。

ポゼッションサッカーというものは簡単に言えば、ボールを保持しながら試合を進めていこうということです。

ではなぜボールを保持するのか。サッカーはゴールを奪ってなんぼだから、前線に早くボールを入れればいいじゃん。こんな疑問が上がります。

しかし、相手に比べてボール保持率が高いということはどういうことだと思いますか?

サッカーの試合を進めるにあたってあたって、基本的に主導権があるのはボール保持側です

自分たちから攻撃をはじめ、どこにボールを運ぶかも自分たちから決めます。またボール上手く回せず、奪われる。それも自分たちが主導的に招いたミスなのです。

ボール保持率が高い=試合の勝率が高いというわけではありません。

ボール保持率が高いとしても相手のプレスにはめられて、失点。その1点を守り切られた。

そんな試合も結構見ますよね。

近年プレス攻撃もかなり進化していて、敢えて相手にボールを持たせるチームもあります。

しかしサッカー選手、チームはその1試合しかやらないわけではありません。移籍や金銭的問題もありますが、基本的には1シーズンはそのチームに属し、同じ仲間とサッカーをします。

そこでチームのやり方をシーズン通して修正して完成させていく

それをするにはやはり自分たちから主導的に試合を進めることができるポゼッションサッカーが最適なのです。

よくサッカーボードだけをいじりながら、自分の戦術をあたかも正解のように語っている人がいますよね。(もちろん有効なこともある)

しかし、それは相手が対策を打てば、簡単に崩れます

ポゼッションサッカーをやる一番の理由は、やり方を極めていくことができる。そしてそのやり方が上手くいけばいくほど自分たちに自信が生まれる。
その自信がまた次の勝利に繋がる。

そこが一番の理由だと考えます。

そこで近年各国リーグの上位チームを見ていると、やはりポゼッションサッカーを志向しているチームが多いです。

プレミアリーグはマンチェスターシティやアーセナルが強いですよね。

Jリーグだと横浜Fマリノスや川崎フロンターレ。

ラリーガだとバルセロナ。

しかし代表チームを見るとポゼッションサッカーのチームは逆に結果を残せていない印象があります。

ドイツやスペインはそういったサッカーですが、カタールワールドカップで上位に来たのはフランスやアルゼンチンなど個に重きを置いたチームです。

ポゼッションサッカーの本質は試合を重ねてそれを極めていくことにあります。

では1年に数回しか活動できず、さらに各回でメンバーも変わってしまう代表チームでポゼッションサッカーを極めていくことができると思いますか?

なかなか難しいと思います。

じゃあ代表ではポゼッションサッカーを諦めろと言いたいのか。
そうではありません。

日本代表ではポゼッションサッカーを取り入れていこうという風潮があることを記事で見ました。

ならば、その活動機会を増やすべきです。(代表活動期間が定まっているのであればそれをフルに使う)
ヨーロッパでやっている選手が多いのであれば、ヨーロッパで活動を行うことも必要でしょう。

なにも試合をやることだけが活動ではありません。クラブチームは基本的に1週間毎日練習して、週末に試合を迎えますよね?

代表活動でクラブチームと同じようにやるのは不可能ですが、試合だけでなく練習機会もなるべく増やし行くべきです。

そしてメンバーにおいても、4年後でも戦力になる年齢で、チームの核となるメンバーを決める(固定)べきだと思います。

よく、「調子のいい○○が入ってない」など代表選考に批判が生じますが、代表チームは調子のいい順に上から選んでいくものではありません。
チーム戦術に重きが置かれる現代サッカーではなおさらです。

むしろチーム戦術を極めていきたいなら、メンバーをある程度固定するべきだと思います。

2014年ブラジルワールドカップではポゼッションサッカーのドイツが優勝しています。

過去にも代表チームがポゼッションサッカーで結果を出している例もあるので不可能なことではないと思います。

近年個に重きを置いた代表チームが優勢な中、再び代表チームにポゼッションサッカーを復活させるチームが出てくると面白いなと思います。

そのチームがもし日本代表なのであれば、これほど嬉しいことはありません。













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