Hakuto Miyashita

「15歳のサッカー戦術分析」という名前でしたが、16歳になったので本名にしました。 T…

Hakuto Miyashita

「15歳のサッカー戦術分析」という名前でしたが、16歳になったので本名にしました。 Twitterあります。

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    サッカー界の最先端を走る若き戦術家・31歳ナーゲルスマン率いるホッフェンハイムの分析マガジンです。

  • 「得点王=最も優れたFW」は本当か? ストライカーデータ分析

    欧州4大リーグの得点ランキング上位者を対象にし、得点王は本当にチームにとって最も価値の高い仕事をしているのか?をデータ分析したものです

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「モダンサッカー3.0」への二つの視点

全文無料。 今回は、ソルメディア社「モダンサッカー3.0 「ポジショナルプレー」から「ファンクショナル・プレー」へ」について二つの視点から書いていきたい。 ペルージャU19を率いるイタリアの新進気鋭の指導者アレッサンドロ・フォルミサーノと「モダンサッカーの教科書」シリーズなど数多くのコラボレーションを手がける片野道郎さんとの共著である本書は、フォルミサーノがイタリアの育成年代での指導経験と様々な分野の学問的研究から編み出した独自のサッカー理論について対談(鼎談)形式で掘り下

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    • 「ボールと生きる」スペインはなぜ負けたのか〜現象を裏付ける「構造」の視点とカタールW杯全試合分析〜

      全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭500円お願いします。 はじめにこの記事では、軍事戦略の分野の枠組みを用いてスペインの「構造」を明らかにし、それが各試合にどのように適用されたか、相手との相互作用の中でスペインはどのように相手を攻略したのか、相手に攻略されたのかをカタール・ワールドカップの全4試合をケーススタディとして見ていく。 重要なのは、この記事は試合から見て取れる現象そのものを分析したものではない点だ。現象をそのまま受け取って解釈するのではなく、何がそ

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      • クロアチア代表ーグループステージ全試合分析 World Cup 2022 Qatar

        第1章 第1戦 vsモロッコ1.1 メンバー モロッコ 4123/4141 FW:ブファル、エンネシリ、ツィエク MF:アマラ、アムラバト、ウナイ DF:マズラウィ、サイス、アゲルド、ハキミ GK:ボノ クロアチア 4123/451 FW:ペリシッチ、クラマリッチ、ブラシッチ MF:コバチッチ、ブロゾビッチ、モドリッチ DF:ソサ、グバルディオル、ロブレン、ユラノビッチ GK:リバコビッチ 1.2 空間軸 1.2.1 攻撃 モロッコの守備 4141ミドルプレス

        • リバプールの偽9番の機能ー望む展開への間接効果

          はじめにいよいよ明日はCL決勝です。実は、決勝カードがリバプールvsレアルマドリーに決まったタイミングからリバプールを追っていました。その中でおもしろいテーマが見つかったので、盛り上がりに乗り遅れないよう短いですがまとめておきます。 テーマは、「リバプールの偽9番」です。急ピッチでまとめたため普段に比べると非常にざっくりとした書き方になっているかと思いますが、ご了承ください。 リバプールの望む展開リバプールが最も好むのは、「自分達の想定した状況でボールを失い、ゲーゲンプレス

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          「保持率32%」のカタノサッカーを戦略的に見てみると[2022 J1 第2節 浦和レッズvsガンバ大阪]

          全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭500円お願いします。 はじめに浦和レッズ(0-1)ガンバ大阪 83'福田(ガンバ) この記事では、浦和レッズ対ガンバ大阪の一戦から「ガンバ大阪の試合運び」にフォーカスし、苦戦した序盤から終盤の決勝点までの流れを戦略的な視点から分析していきます。早速いってみましょう。 スタメンレッズ4231/442 攻撃4231 GK)西川 DF)宮本-岩波-ショルツ-大畑 MF)伊藤-岩尾+松崎-江坂-関根 FW)小泉 守備442

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          [後]見せかけの自滅!?グアルディオラとトゥヘルと分断と[ナーゲルスマン・グアルディオラ・トゥヘルの比較分析〜軍事戦略からのアプローチ〜]

          全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭500円お願いします。 この記事は、[ナーゲルスマン・グアルディオラ・トゥヘルの比較分析〜軍事戦略からのアプローチ〜]の後編です。グアルディオラとトゥヘルのパートを扱っています。 前編はこちら(まだ読まれていない方は、前編から読むことをお勧めします)↓ 第5章 ペップ・グアルディオラ次に扱うのはペップ・グアルディオラ。ナーゲルスマン、トゥヘルに多大な影響を与えている彼のサッカーの背景には、どんな戦略が存在しているのでしょ

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          [前]意外!?なぜナーゲルスマン・スタイルは柔軟性に欠けるのか[ナーゲルスマン・グアルディオラ・トゥヘルの比較分析〜軍事戦略からのアプローチ〜]

          全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭500円お願いします。 この記事は、[ナーゲルスマン・グアルディオラ・トゥヘルの比較分析〜軍事戦略からのアプローチ〜]の前編です。軍事戦略から転用するフレームワークの紹介、3人のベースとなる共通概念の説明、ナーゲルスマンのパートらを扱っています。 後編はこちらから↓ 第1章 分析の概要何を分析するのか(What) この記事の目的は、今日のサッカー界でポジショナルプレー系統の世界最先端を走る3人、ナーゲルスマン・グアルデ

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          [Simple is the best]トゥヘル・チェルシーが示した"3-4-3運用マニュアル"~攻撃戦術の分析~

           全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭200円お願いします。 はじめに 今回はチェルシー分析の攻撃編(守備編を出せるかは分かりません)です。昨季中盤の監督交代を機に、怒涛の勢いでCL制覇を達成したチェルシー。ランパードから職を引き継いだトゥヘルは、約半年という非常に短い期間で攻守に渡りソリッドなチームを作り上げました。  なぜ、彼らは瞬く間に復活し、欧州の頂点まで上り詰めることができたのか。戦略/戦術面から考えたとき、その最大の要因は「シンプルながら洗練された

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          [オリンピック]90分を制すには?メキシコ戦から考える「武器の活かし方」~U-24日本代表vsU-24メキシコ代表~

           全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭200円お願いします。 はじめに 今回取り上げるのは東京オリンピック・サッカー、U-24日本代表対U-24メキシコ代表の試合です。日本が持ち味の「ゴールへ向かっていく速さ」を前面に押し出す戦いで幸先良く2点を先制。しかし、後半途中からは11人対10人の数的優位となりながら終盤に失点を喫し、1点差に。それでも何とか逃げ切り2連勝を達成しました。  「試合の終わらせ方」についてはインターネット、SNS上でも盛んに議論が繰り広げ

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          [EURO2020]ベルギーの体現した「静観」の美学。指揮官の頭の中は?~ベスト16 ベルギー対ポルトガル~

          全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭200円お願いします。 はじめに 今回取り上げるのは、今朝行われたEURO2020ベスト16のベルギー対ポルトガルの一戦です。ポルトガルが比較的優勢に戦いチャンスも数多く作り出した中で、Tアザールの虎の子の一点を守り切ったベルギーがベスト8進出を決めました。次はイタリアと対戦することになります。  フォーカスするのは「ベルギーのロベルト・マルティネス監督の試合運び」について。ベルギーの逃げ切り成功の影には、ロベルト・マルティ

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          [EURO2020]スペインにあった「もう一つの分岐点」。ポーランドの戦略ミスとは~Group-e スペイン対ポーランド~

           全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭200円お願いします。 はじめに 今回はEURO2020からグループE第2節、スペイン対ポーランドの一戦を取り上げます。終始スペインがボールを保持しポーランドを押し込み続ける展開でしたが、結果は1-1のドロー。スペインからすれば「勝点2を失った」試合となりました。  スペインが決め手を打てなかった原因はどこにあるのか。当然、失点を喫した直後のPK失敗は試合の分岐点でしたが、個人的にはもう一つの分岐点があったと考えています。

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          [リーグ最少失点]札幌は天敵?鳥栖が嫌がる『個人戦』~2021 J1 14節,15節~

           全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭200円お願いします。 はじめに J1序盤戦、強烈なハイプレスや組織的な攻撃、歴史的に受け継がれてきたハードワークを武器にリーグを席巻しているサガン鳥栖。中でも失点数の少なさはリーグナンバーワン。16試合を消化した時点でたったの7失点しか喫しておらず、その強固かつアグレッシブな守備は勝ち点3の源となっています。  守備の仕組みについては↓の記事で分析しているので詳細は譲りますが、その緻密な守備のどこに、攻略する余地があるの

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          [リーグ最少失点]札幌は天敵?鳥栖が嫌がる『個人戦』~202…

          [破壊力]鳥栖の『ハイプレス』がヤバい理由~2021 J1 12節 鳥栖vs徳島~

           全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭200円お願いします。 はじめに 今回は、サガン鳥栖vs徳島ヴォルティスの一戦から、「鳥栖のハイプレス」について分析します。  序盤に見せた勢いだけでなく、粘り強さも身に付けながら勝ち点を積み上げている鳥栖。現在3位に位置付けているチームにとって、得点源は組織的な攻撃だけではありません。実は、ハイプレスからのショートカウンターで奪っている得点も多いのです。直近の徳島戦でも、先制点はショートカウンターから生まれました。  な

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          [破壊力]鳥栖の『ハイプレス』がヤバい理由~2021 J1 12節 …

          青黒のチュセジョン&山本コンビから考える「中盤の底」~2021 J1 9節 柏vsガンバ~

           全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭200円お願いします。 はじめに 今回は、柏レイソル対ガンバ大阪から、ガンバの攻撃にフォーカスして書いていきます。  約1ヶ月の中断期間を経て、4月3日からリーグ戦を再開したガンバ大阪。未だ得点は生まれておらず、中断前の神戸戦を含めると2分2敗の未勝利。シーズンオフに攻撃陣を補強し、タイトル奪還を目指して戦っているものの、結果が出ずに悩ましい現状を抱えています。  この記事では、攻撃が機能していない原因を「2CHの使い方」

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          川崎の流動性に隠された、「立ち位置」のロジック~2021 J1 8節 川崎vs大分~

           全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭200円お願いします。  はじめに 今回は、川崎フロンターレ対大分トリニータの試合から、川崎の攻撃について考えていきます。なぜ川崎の攻撃は強力なのでしょうか。個々人のクオリティが高いことはもちろんですが、現代サッカーにおいて、それだけで点を取ることは極めて困難です。  川崎には、明確で具体的な仕組みがあります。そしてその仕組みが守備組織を攻略するにあたっての要点を抑えているからこそ、爆発的な得点力を誇っているのは間違いあり

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          川崎の流動性に隠された、「立ち位置」のロジック~2021 J1…

          今季好調!鳥栖が「あえて」加える一工夫~2021 J1 4節 清水vs鳥栖~

           全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭200円お願いします。  はじめに 今回題材とする試合は、J1第4節の清水エスパルス対サガン鳥栖。新監督ロティーナを迎え、大幅に選手を入れ替えて昨季の低迷からの復活を狙う清水と、金明輝体制で合計4年目、待望のスタートダッシュに成功し、今季のダークホースになりそうな予感のする鳥栖。互いに狙っていたもの、組織立ったプレーを出し合った好ゲームは、両者ゴールをこじ開けることはできず0-0のスコアレスドローで終了。ゴールこそ生まれな

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