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シモキタR-18探偵団 〈漫画原作/企画書〉学園ホラーミステリ


OPイメージ曲


ターゲットとベンチマーク作品


《サマータイムレンダ》を参考に着想。殺人者が何らかの手段で入れ替わって進行するサスペンス。
基本的にターゲットは同層とする為、①夏休みをクリスマスへ②タイムリープは使わない事により類似性を排除。
怪人二十面相対少年探偵団をオマージュとして追加要素。


ログラインとあらすじ


《ダウンロードされる連続殺人鬼 VS  未成年探偵団》


ほぼ闇落ちツンデレな生徒会長の早瀬聖理奈

に、一方的ホレ乙な主人公の下北隆日子

に、片想いな中2病(ガチ中2)で聖理奈の妹の聖衣来

が、通うのは政財界セレブ子息ばかりの超進学エスカレーター校。

しかし、その周囲でRPG20と呼ばれる怪人物の連続殺人が音もなく始まる。

まるでクラウドから次々とダウンロードされるように移り変わる殺人者。

絶対絶命の危機から手に入れた力をヘッドホンの下に隠し、隆日子とその仲間は謎だらけのミステリーに挑戦する。


テーマやメッセージと書きたい事


みんな大好きミステリ。

だけどちょっとかったるいファイダニットの動機語り。

そんな、推理系エンタメに付き物である『犯人の犯行動機についての悲しい話』を省略して

トリックの解放のみを追求できる企画を作りたい。


主要キャラクター


⚪︎下北隆日子(17)
この物語の主人公にして、東亜総合化学グループ経営者一族の次男。
性格異常ともほぼ言える早瀬聖理奈を、ツンデレでもあるかの如く影から愛す悲しきチェリーボーイ。
常にヘッドフォンをつけているが、それほど音楽好きなわけではなく〈他人との関わりをスルーする〉のが本当の目的。
更にそれは(物語序盤で)特殊能力を得る代わりに敵から喰い千切られてしまった右耳をカムフラージュする事にもなっていく。
学年トップの思考力と特A級ハッカー並みのネットスキルを持つが、運動音痴も特A級。
あだ名はシモキタだが名字本来の発音シタキタにこだわりがあるのか、常に発音訂正を周りに呼びかける。


⚪︎早瀬聖理奈(17)
明治~令和へと至るまで、歴代の内閣主要ポストを占めてきた政治家一族の長女。
高慢で大胆で臆病で攻撃的で内向的でコミュ力高目。とにかく一筋縄ではいかない性格。
生徒評議会のトップであり、影から生徒連盟を操る存在。表向きの呼び名は〈書記長〉。
将来は政界に入り国政トップの座を射程に収めている為、汚れ仕事には一切顔を出さない。


⚪︎早瀬聖衣来(13)
探偵小説ばかりを読み耽る中二の中二病女子。
下北家と早瀬家はセレブ一族であるが故に交流も深く、幼い頃から一緒に育った隆日子に淡い気持ちを持つ。
隆日子を庇って窮地に陥り、ウサギのぬいぐるみ(ティンカーラビット)に逃げ込む事となる。探偵団の中ではメインの推理力を発揮して解決へ導く。


⚪︎RPG20
聖衣来が「ラジカルパラレルフェースジーニアス」「とんでもない多くの顔を持つ魔物」と呟いた事から命名された、ストーリー中の〈怪人二十面相〉にあたる存在。
radical paralle - face  genius
ちなみに20は怪人本人よりの謎の数字で後付け。年齢?または活動限界?


⚪︎石鳩都志也(13)
石鳩家の長男。13歳の誕生日に母親からウガタにされてしまう。
聖衣来に恋心を持つあまり、ぬいぐるみへの避難をゆるす。RPG20の正体であり、聖衣来からの命名にリスペクトを感じている。


⚪︎左和田大知(17)ダイチ
隆日子の友達。運動音痴のデブ体型だが、理科系やネットスキルでは隆日子を凌ぐ時もある。
探偵団ではサブリーダー。


⚪︎ 右本享(17)トール
隆日子の友達。食が細く高身長ガリガリ体型。
多趣味で学業にまるで興味がなく、成績は常に真ん中程度。
しかし、驚異的な記憶力を持ち、探偵団では貴重な犯行現場の保存能力を発揮する。


⚪︎上山真人(17)マサト
隆日子の友達。一番幼い頃からのつきあいのせいか?隆日子から何だか遠いカテゴリーのスポーツ系。
チームプレイは苦手だが身体能力は超高校生級に高く、柔道黒帯を保持。
探偵団の仲間では唯一の戦闘担当。


⚪︎早瀬誠一郎(52)
次期首相の座が最も近いとされる政界のサラブレッド。聖理奈と聖衣来の父親。明治政府樹立時からの有力政治家一族である早瀬家現当主。


⚪︎石鳩永遠子(46)
代官山の旧家である石鳩家の長女。明治政府組閣時の謀略により暗殺された石鳩利家の末裔。その後の志し半ばにして倒れた祖父の遺志を継ぎ、復讐者の道を歩む。現野党党首の石鳩享は婿養子。


⚪︎三笘真守(37)
警視庁捜一の刑事。同時多発動機不明殺人を捜査している。


以下は生徒評議会四天王メンバー


⚪︎東山茉莉奈(17)
生徒評議会副書記長。聖理奈への忠誠をアピールするが裏では追落としも画策している。現内閣外務大臣東山雅治の長女。


⚪︎西嶋克(17)
生徒連盟戦略長官。現内閣法務大臣西嶋真彦の長男。学年10位以内の学業成績とインハイ優勝の脚力を持つ。


⚪︎南野信明(17)
生徒連盟参謀。現内閣文部科学大臣南野登の次男。学年5位以内の学業成績と卓越したネットスキルを持つ。


⚪︎北本富之(17)
生徒連盟渉外担当。現内閣財務大臣北本徳栄の長男。学年10位以内の学業成績とルックスの良さを持つ。


⚪︎奈無原文明(24)
盟應義塾大学附属高等学校2-C副担任。専門は世界史。面倒見の良い性格と歴史研究の知識から隆日子達を常にフォローする役回りとなる。
ナヴァラム(ナヴァラ)はナンバラを意味するのか。物語中唯一の不連続名は何故なのか。主人公達の一番近くにいる存在はやはりラスボスなのか。


ゲストキャラクター

⚪︎松嶋麻里恵(24)
盟應義塾大学附属高等学校2-C担任。専門教科は古文。荒事には免疫のある空手の国体出場経験者。実家は神戸の資産家でセレブ。
いわゆるスーパー教師に理想を重ねている為、生徒たちに自分の熱意が届くと信じている。
裏の顔は犯行を重ね続けるサイコパス。


世界観の設定



⚪︎盟應義塾大学附属高校
代官山に佇む超進学校。盟應義塾大学唯一の附属高校であり、創設の歴史を辿ると鎌倉時代後期にまで遡る。
幼稚舎からエスカレーター式の進学形態を取るエリートセレブの為の教育機関で、政財界の世継ぎが大多数を占める。
しかしその経営の内情は一部超セレブ一族からの献金で成り立っており、著しく歪んでいる。


⚪︎生徒評議会
盟應高校での生徒会に該当する学園機関。しかしその権力は学園理事会をも牛耳る。


⚪︎生徒連盟
ジンミンカイホウグンとも呼ばれる、生徒評議会の実働戦闘部隊。盟應高校の制服に腕章〈生徒連盟〉を着けているが、その構成の実態は宇田川組の半グレであり本格的な暴力活動も行う。


⚪︎宇田川組
都内の闇を掌握し、渋谷に拠点を置く暴力行為なんでもありの半グレ準暴力団。10代の構成員が生徒連盟から金で雇われ、血生臭い部分を請け負っている。


⚪︎黒煙突
川崎を拠点とした大規模準暴力団。チャイニーズマフィアとも繋がり、横浜を含めた神奈川県全域で勢力を拡大中。
生徒連盟の資金力に目をつけ、宇田川組追い落としを画策する。



登場する用語


本編は学園ミステリサスペンスではありますが、〈ダウンロードされる殺人鬼〉を題材とする為に特殊な設定及び付随する用語があります。


⚪︎ナヴァラム教
旧約聖書より分派した三大宗教の一つキリスト教の陰に存在したとされる第四の宗教。三位一体を唱える事から、キリスト教への
ユダの配下であった(俗に言われる)13番目の使徒ウイリ・エム・ハムンドがその祖とされる。キリスト生誕の日に天の扉が開き、真の神~ハムンドが降臨すると記されている(三位一体)が、その姿は悪魔にも近しい描写となっている。
〈精神と肉体は別のものである〉といった考えを極論まで発展させた〈精神と肉体を分離しそれらを入れ替える〉研究を闇社会で数世紀に渡り行ってきた。
あまりに荒唐無稽で残虐な儀式を伴う事から、一般的には邪教とされ表の歴史には語られていない。
復讐が根本にある宗教。
キリスト教に倣い自殺は禁止されている。


⚪︎地下文明
バックドアとも称ばれる中世の闇社会で発達を遂げたレリジョンサイエンス。
ナヴァラム教の根幹である〈精神と肉体の分離〉〈精神と肉体の融合〉を具現化させた。バックドアテクノロジー。


⚪︎帯音バクテリア(noise eater virus)
魂の方舟として、主に中世ヨーロッパで概念化されてきた〈聖羽フラキシッソス〉がそのモデル。
音エネルギーを感染対象として増殖する事から〈帯音バクテリア〉と呼称される。
バックドアが世に産み落としたウィルス体であり、正確には生物(バクテリア)ではない。
感染された音エネルギーは消滅してしまうので、ウィルスが活性化した周囲一帯を無音とする特性がある。
遺体に特殊処理を施した火葬により発生。上昇気流に乗った後の多くは、成層圏を超えて電離圏にまで達する。
念動力やサイコロジーとのシンクロ性が高くそれらを増幅させる事から、大戦時のナチス及び冷戦下のソビエトでも同種の研究が進められていたと言われている。


⚪︎ラグ
増殖した帯音バクテリアが電離圏に形成した雲で、北半球及び南半球の至る所で広がりを見せる。
電離されたプラスイオンと負の精神体は引き合う特性を持ち、これらを帯音バクテリアが安定させる役割を果たしている事から、ウガタの有効な保存場所となっている。
通称サイコカーペット。


⚪︎ウガタ
ナヴァラムの呪術により、肉体から分離された精神体。
現世への私怨や不本意な末路に影響を受けた強い負の性質を持つ。環境の劣悪なプラスイオンが多い場所に滞留し易い。
電離圏のラグに保存され、帯音バクテリアを纏う事によって地上の肉体へインストール可能となる。


⚪︎デバイ
ウガタによって支配され、自由に操られる状態の肉体。本来の精神は強制的に抑え込まれてしまう。
一族でひた隠しにしてきた情報によれば、活動時間は有限(30分)。また再インストールまでに同様の時間を要するといった欠点がある。しかし、単純動作限定とは言え一度デバイにされた者を遠隔操作する事が可能なので、油断は出来ない。
また、インストール直後にはウガタの強い感情が数秒間表出される事がある。


⚪︎ストレージ
一つの肉体内で稼働可能な精神は等しく一つ(単位)であるといった考え方。後に希美日子は2単位ある事が分かる。


⚪︎ティンカー・ラビット
妖精の粉から生まれたとされるウサギのぬいぐるみ。聖衣来が7歳の誕生日を迎えた時に謎の人物から贈られた。
聖衣来は肉体との分離をせずにこれと謎の同化をしてしまう。しかし、長期間の同化は不可逆性を生む確率が高いとされ危険視もされている。


⚪︎真音
片耳を喰い千切られた隆日子が、察知出来るようになった精神の波が生む雑音。
人が口にしている言葉と反する事を考えている時に生じる。

ラ グ

物語の展開


特に推理や探偵に興味もなかった主人公の隆日子だが

惚れ乙の聖理奈の疑惑を晴らすべく周囲のお節介もあり

連続殺人事件の犯人探しへとのりだす。

殺人者は精神体を飛ばして毎回の犯行におよぶ。

当然ながら毎回犯人は異なった人間となる。

そして、このギミックにより毎回の動機語りを無くす。

「動機は。犯人の動機は一体何なんだ?」

と問いかける周囲に対して。

「それはまた。事実がいずれ追いついた時に」

隆日子は指を口に当てると言った。

で結んで、最終章で動機が全て解かれる展開。


EDイメージ曲

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