見出し画像

アジャスターの話

ヴァイオリンのE線やヴィオラのA線に調弦用アジャスターを付けています。
4本の弦に全部付けても良いのですが私はスチール弦にしか付けません。
スチール弦はペグを少し回すだけで大幅に音程が変わり微調整が効きにくく
アジャスターがないと調弦がしんどいです。
逆にナイロン弦は伸びやすいのでアジャスターを回しても
あまり音程が変わらないのでアジャスターを付けていません。
クラシック以外の音楽を演る時は鋭い音色が欲しくなる事が有り
スチール弦を選択するので、その際にはアジャスターを増やしています。

左:ヒル型アジャスター 右:L型アジャスター

アジャスターには大別すると
1. ループエンド弦専用のヒル型(ボールエンド弦は付かない)
2. ボールエンド弦専用のL型(ループエンド弦も付ける事は可能)
の2種類があり
ヒル型はコンパクトなので軽量化面で優位です。
また駒からエンドまでの弦長が弦4本で揃いやすいメリットがあります。
しかしループエンド弦はアジャスターに引っ掛けた所で
切れやすい欠点があります。私もペグを回してる時に切れた事があります。
L型は弦は切れにくいのですがゴツいので重くなりやすく
エンドから駒の弦長が短くなる欠点があります。

Mberg製アジャスター

私はMbergというメーカーのL型アジャスターを使っています。
L型にしては比較的軽量でコンパクトです。
駒からエンドまでの弦長が短くなる事は、私はあまり気にしてません。
L型を選択している理由はシンプルで
最近の弦はループエンド、ボールエンド兼用が多く
ボールが付いた状態で納品されて、ループエンドにしたい人は
自分でボールを外してください。という仕様が多いのですが
私は手先が超不器用で、このボールを外す作業が大変苦手で
30分ぐらい掛かってしまうのです。緊急で切れた時の弦交換に
こんなに時間は掛けていられないのでL型を選択しています。
ループエンド弦しか無い時でもL型なら引っ掛けて使う事が出来るので
安全を考えてL型にしています。
ちなみにネジ部分に付いているクリスタルは自分で後から付けたものです。
Mberg製のアジャスターを買っても付いていませんので注意してください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?