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バンドでヴァイオリンを弾く事

普段はクラシックを弾いているのですが
時折バンド形式でポピュラー音楽も弾きます。
その場合はアタマのスイッチを切り替えないといけない部分があります。

・A=440Hzで調弦する
音楽スタジオやライブハウスのピアノはA=440Hzで調律されています。
クラシックが演奏されるホールのピアノではA=442Hzですし
オーケストラなどでもA=442Hzですが
ポピュラー音楽ではA=440Hzがスタンダードです。
実は私が子供の頃はクラシックでもA=440Hzが標準だったので
A=440Hzの音叉を使っていました。
クラシックのほうがいつの間にかジリジリと音程を高くしていったのです。

・五度調弦しない
A線の音と5度でD線、G線、E線と合わせていくと
だんだん音程が広がっていくので
各弦毎にチューナーや鍵盤楽器で合わせたほうが良いです。

・マイクは必須
バンド形式では生音のヴァイオリンでは音量的に全く勝ち目が有りません。
ドラムが有る環境ではドラムの音量が最低音量基準となって
そこから他の楽器の音量を上げて揃えていく事になります。
スタンドマイクでも良いのですが、ドラムの音も拾ってしまうので
可能な限りクリップマイクや、楽器本体に接着する
ピエゾマイクの方が良いです。
更に言えばぶっちゃけエレキヴァイオリンの方が使い勝手は良いです。

・楽譜のない世界で弾く
ポピュラー音楽は楽譜を見て弾く世界ではないです。
鳴っているコードを瞬時に聴き分け
それに合う音列を即興的に弾いていくことがメインとなります。
もちろん事前に決め所のフレーズを決めておく事はありますが
これを書きメロと言います。書きメロって露骨にバレると
ダサい印象を与えてしまいます。
この即興でメロディーを付けていくのは普段の練習とは
全く違う練習が必要になります。
効果的なのはスケール練習ですが
クラシックでやるスケール練習とは少し違いまして
ルート音(根音)から意図的に長調の場合4度と7度を抜いて
単調の場合は2度と6度を抜いたスケール練習をします。
更に全音間隔の部分の中間の半音の音を経過音として
装飾符にして入れたりします。
コレをやるとクラシックっぽさが抜けてポピュラーっぽくなるんです。
適当に知らない音楽を掛けてルート音(根音)を見つけて
そのキーで上記スケール練習をすると言うのをよくやっています。

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