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自分の「不機嫌」を知ろう。

「短所には一切目を向けず、自分の長所をひらすら伸ばせ!」

いろんな自己啓発本に似たような言い回しで何千回も書かれているこの言葉。
ネガテイブなぼくは、ほとんど共感することができない。

長所は長所ですでに愛せているから、短所を少しでも「嫌い」から「マシ」に近づけることのほうが、よっぽど自己肯定感を上げてくれる。
最高を目指すより、最低の排除に労力をつかいたい。

だから長所より短所としっかり向き合い、なるべく適切かつ迅速な処置を施しておきたい。


人それぞれ、いろんな短所がある。

当然ぼくにだってそりゃあもう無数の短所があるが、その中でもいちばんやっちゃいけないことが、まわりにわかるほど不機嫌になることだと思っている。

ちなみに、ぼくの人生の究極の目標は毎秒ご機嫌でいることだ。
お金が無くても、時間が無くても、余裕が無くても、ご機嫌でいたい。

いつかそんな大人になって

「あいつは金も時間もないのに、なんで毎日あんなに機嫌がいいんだ!」

なんて平和な陰口をたたかれてみたい。

だが、なかなかそうはいかない。
今はほとんどの時間を機嫌よく過ごせているが、「不機嫌」になる瞬間はいつもすぐそこに迫っている。ちょっとした弾みで表裏はひっくり返る。

だからこそ、自分はどういうときに不機嫌になるのかをしっかり理解しておいた方がいい。そしてその対策は常に意識しておくべきだ。災害と不機嫌に備えは欠かせない。

そんなぼくの不機嫌になるランキング1位は、ひたすらに情けない話なのだが、


空腹

である。

赤子みたいな話でほんとに恥ずかしい。
でも事実だから仕方ない。

疲れや眠気で不機嫌になることはほとんどない。
そんな状態の身体は休息へと向かい、テンションこそ下がれどイライラすることはほとんどない。

ただ、空腹は別。

途端に不機嫌になる。

「お腹が空いた」と脳みそが感じた瞬間からパワーが落ちる。
水に濡れたスーパーヒーローをイメージしていただければ幸いだ。

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だから常に空腹状態をつくらないように気を張っている。

先生をしていたときは給食を食べるまで間食ができないことがほとんどだったから、家を出る直前に食べ終わるよう計算して朝ごはんを食べていた。

起きたすぐから食べられるタイプだけど、食べてしまうと給食までの時間が伸び、お腹が空いてイライラしてしまう。それで子どもに八つ当たりでもした日には教員免許を返納するしかない。だから朝ごはんはいつも食べすぎるくらい食べる。

日本にいるとちょっと小腹が空いてもコンビニやファストフードを利用すればいいからほとんど気をつかうことはないけど、海外にいったときはカバンにナッツを詰め込んでいる。それくらい予防線を張っている。

不機嫌になると、自分にもまわりの人にもなにひとついいことなんてないもんね。


他には

濡れた靴下を履かなければならない

もかなりの上位に食い込むので、雨の日は最大限に濡れないように気をつかうし、予備の靴下も準備していく。

自分がどんなときに不機嫌になって、それをどうすれば回避できるかを常に準備しておくことで、人生はずいぶん楽になる。

きらいなアイツと会わなければならないなんて結構どうしようもないのもあるから、そう簡単じゃないけどさ。

それでもできるなら、毎日ご機嫌で暮らしたい。
あなたの不機嫌も、できれば見たくないしさ。

不機嫌になる話を、今度いっしょにしゃべろうよ。
おいしい酒でも飲みながら、できる限りご機嫌に。

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