「今月もはじまった。地獄の20日間、スタートのチャイム。」PMDD日記1日目 悲しみゾーン前夜@2023年11月編



2023年11月17日(金)
本日は悲しみゾーン前夜。


17:00ごろ、昼寝から目覚めたタイミングで、急激なマイナス思考、希●念慮が脳内を襲いかかる。


「私、なんで寝てるんだろう…
病院予約してたのに行けなかった…
自分、本当にダメダメだ…●にたい…」


はい、ダウト!
これはPMDD様のお出迎え、これから地獄の20日間お出ましの合図。


自分の全身に調査兵団を送り込むと、
「頭痛」「吐き気」「腹痛」があるとの報告。


特に「吐き気」地区が暴れていらっしゃるとのこと。



いらっしゃいました。今月もこの期間が。




慌てて起床し、一緒に寝ていた愛しのぬいぐるみたちに
「今月もよろしくね。たくさん泣くから。そばにいてね。」と声をかけ、お腹と腰にカイロを装着し、


・吐き気薬(メトクロプラミド)
・頭痛薬(リザトリプタン)
・漢方(当帰芍薬散)
・腹痛薬(バファリンルナi)
・鉄分葉酸サプリ(ディアナチュラ)


を水と共に流し込む。







図書館の本返却期限が迫っていたため、速やかに支度をし外に出る。
明日以降は状況が悪化する。
返却できる保証はない。
強いていうなら、返せる保証があるのはこの戦いが終わる20日後。
「一刻も早く返さなければ」という一心で、図書館を目指す。




外に出た瞬間、どこからともなく香ってきた、夕飯のから揚げの香ばしい匂いで、吐き気地区がさらに暴れ出した。
「いつもだったら、この匂いが幸せなのになぁ。。。」



道中、車のヘッドライトに照らされ、頭痛地区まで暴れ出した。






最悪だ。





泣きたい。なんで毎月現れるんだ…




たった10分、
図書館に本を返しに行くだけじゃないか…



今月もこの期間が来てしまった。

これから始まる20日間の
悲しみと、怒りと、嗚咽するほどの涙と、極度のマイナス思考と、連続する自己否定と、希●念慮と、吐き気と、頭痛と、腹痛と、腰痛と。

考えるだけでおそろしい。

頭痛地区と吐き気地区が暴れ回る身体を、なすすべなく受け入れながら、毎月の儀式になりつつある過去の振り返りをする。









私はこれをもう6年も向き合い続けている。

慣れてからは2年。
毎月現れるこの地獄の苦しみを、少しずつ受け入れることができてきている。

最初はつらかった。
つらいというレベルでもない。
ただただ、●にたかった。


自分の心の中にいつの間にか虎が住み着いてしまい、毎月人に噛み付き、自分に噛み付き、大暴れされ、心も体も全てボロボロになっていた。

「●にたい。」

ただそれだけを考え、毎日泣き続けていた。

その絶望の闇に閉ざされている中、わずかな光を求めて行った精神科にて、



「PMDDですね。あなたは悪くないです。もう●ぬことを選ぼうとしないと、私と約束してください。」




ミッツマングローブ激似の担当医の目には、私が求めていた光があった。



「この約束だけは、何があっても守る」
そう心に誓った。





あの日の誓いがあるからこそ、私は今月もたくさん泣く。
たくさん病むし、たくさん●にたいという自分を受け入れるし、アル中のごとく酒を飲みまくるし、ラーメンも食いまくるし、予定もキャンセルしまくる。



何もかも我慢はしない。
このPMDD期間での絶対的ルールは「決して我慢をしてはならない」ということだ。
ルールを破り、我慢をしたら心の中にいる虎が大暴れする。

それ故に、人間関係においても、
我慢することを強いられるのであれば、関係性は断つ。
私の状況を受け入れてくれる人だけがそばにいてくれればいい。


その分、受け入れてくれた人のことは、どんなその人をも、私は受け入れる。
自分を大切にしてくれた人を、私は心から大切にする。

大切なひとたちのやさしさが身に染みる期間でもある。


そして、我慢はしないが、怒りだけはコントロールする。
2年間の心理的治療で身につけた「怒りのコントロールの技術」を胸に、大切なひとたちと大切なじぶんを守るために、大暴れする虎をなだめる。










今回の20日間は、どんな苦しみや、悲しみや、怒りや、大冒険が待っているだろうか。

『East of eden 2』を、にこやかに微笑むカウンターのおじさんに渡し、スタートのチャイムが鳴った。



あの日の誓いを胸に抱きながら、今月も20日間、心に住み着いた虎と向き合う。



「今月もはじまった。地獄の20日間、スタートのチャイム。」PMDD日記1日目 悲しみゾーン前夜@2023年11月編
ただの聞き役


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